花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

七人の侍

2018年09月14日 | 研究
今週、チームは地元新聞社から取材を受けました。
カメラの前に並んでいるのはなんと7名。
チームフローラフォトニクスの5名と半年間手伝ってくれたJr.2名です。
この日は8月下旬に神戸で開催された高校観光選手権大会、
通称「観光甲子園」に4年連続決勝進出し、
上位入賞するという快挙を報道しようと新聞記者さんが来てくれました。
フローラの5名は実は昨年の優勝チーム。
しかし今年の観光甲子園と同時期に
後ろに並んでいる3名のうち2名がストックホルムに2名が渡航、
そして残った1名も農業クラブ県チャンピオンとして東北大会に出場が決定。
さらに日本土壌肥料学会にも参加することが決まりました。
なんと予選は通過したもののフローラには女子2名しか残っていません。
これではチームの得意技である演出ができません。
そこで水質浄化を手伝ってくれている2名のJr.(1年生)を緊急招集。
なんとか4名で大会に臨むことができました。
同じ実験室で英語でプレゼンするもの、日本語で発表練習するもの、
出場する大会は違いますが7名で夏休みをともに過ごした7人の侍。
結果は観光甲子園では3位に当たる銀賞受賞。
同時に出場したストックホルムでは準グランプリ、
さらに農業クラブと学会に出場したメンバーはどちらも優秀賞を受賞しました。
この日の主役は観光甲子園で活躍した前列4名。
世界大会や農業クラブで活躍した兵をサポートメンバーとして後ろに立たせ
堂々と記者取材を受ける4名は本当に誇らしそうです。
最後のフローラ全員で成し遂げた快挙。
もしかしたらこれが一番嬉しい姿かもしれません。
新聞に載ったらぜひみてください。
コメント

探究心のルーツが眠る場所!

2018年09月14日 | 学校
名久井農業高校は現在、さまざまな研究活動で成果を上げていますが
名農のプロジェクトのルーツ、探究心のルーツはここ第1農場にあります。
それがこの気象観測所。知る人ぞ知る大活躍した名農気象班の本拠地です。
かつてここには八戸の気象台の観測所がありました。
観測されたデータは地域の農家はもちろん、
自治体や試験場の重要なデータとして役立っていました。
ところがある時、この観測所が閉鎖されることになり
貴重なデータが途切れてしまってはいけないと思った名農は
先生と生徒達で観測を引き継ぐ気象班を結成。
アメダスで自動観測が始まるまで60年以上も365日休み返上で観測したのです。
もちろん観測方法は気象台と全く同じ方法で観測機器も検定を受けたもの。
気象台に変わって地域に正式に発表できる精度の高いデータを取り続け
各方面に毎月気象月報というマンスリーレポートを提供したのは今も忘れません。
この成果が認められデーリー東北賞を受賞、さらに日本で最も権威のある
科学コンテスト「日本学生科学賞」でも日本一を2度受賞しています。
この快挙は、さすがのフローラでも叶いませんでした。
私も数年間、気象班のお手伝いをさせてもらいましたが、
コンピュータのない時代、毎晩遅くまでデータ整理する
先生や生徒たちにそれは驚いたものです。
時代の流れでしょうか、観測はコンピュータによる自動化観測に変わり
名農気象班は役割を終え、いつしか解散してしまいました。
現在は名農遺産となっているこの百葉箱たち。
ここに来ると当時のことが昨日のように思い出されます。
現在のTEAM FLORA PHOTONICS の活躍を見たら先輩方はなんというでしょう。
「まだまだだな」、間違いなくそんな答えが返ってくるはずです。
コメント