花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ピコティー

2019年02月06日 | 環境システム科
ピコティー。日本語では覆輪といいます。
これはクリスマスローズですが、
花弁が紫色に縁取られています。
これをピコティーといい、このように飾りの細いものは
糸ピコなどと呼ばれています。
調べてみるとピコティーはピコットというフランス語で
リボンなどに施す縁飾りを表す言葉だそうです。
みなさんは、よく学園ドラマなどに出てくる
襟や裾などを地色と別の色で縁取ったブレザーを知っていますか。
同じブレザーでもちょっとおしゃれで気品を感じるため人気ですが、
このクリスマスローズでもピコティーは花の形を浮きだたせるほか
花弁との色のコントラストも楽しめるため愛好者がたくさんいます。
そんなことから、この花を見ると花粉を
ピコティーのない別の株に交配してみたくなります。
遺伝的に覆輪という形質は優性、劣性のどちらでしょう。
子供の姿が見たくなります。
さらにその子供を自家受粉させて孫を作ると
Aaではなく劣性同士のaaも出てくるので
ちょっと面白い花が咲く可能性もあります。
このように世界でひとつだけの花を育てることができることから
クリスマスローズはよく玄人好みの花といわれます。
しかし種子を播いて花が咲くまで3年もかかるクリスマスローズ。
孫まで育てたら早くても6年先。
育種には時間がかかるのです。
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少年から大人へ

2019年02月06日 | 環境システム科
中学校での研究発表を終えたフローラと草花班。
すると中学生から質問がありました。
内容は「これらの研究は今後、どのように継続されていくのか」というもの。
質問に対する準備などもちろんしていません。
また2つの班が来ているので、
お互い遠慮していてはみっともありません。
またこちらで指示を出していたらこれまたおかしな姿です。
するとフローラの男子一人が立ち上がって説明を始めました。
名農にはたくさんの研究班があって課題は後輩に引き継がれていくこと、
また自分たちは大学に行ってさらに研究を深めるつもりであること。
さすがは農業クラブの会長をつとめているだけあります。
またストックホルムで質疑応答を鍛えられていることもあり
これぐらいでは動揺することもなく堂々を答えていました。
今まで何度も彼らと行動を共にしてきましたが
この日はいつのまにか少年が大人になったことを
その言動から感じることができ、感慨無量でした。
さてこの後、校長室に案内された彼ら。
思いがけないお菓子やジュースが並んでいます。
校長室でお菓子を食べるなんて生徒にとってありえないこと。
気がつくとまた子供の顔に戻っていました。
外は雪。卒業まで1ケ月を切っています。
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