本意ではありませんが

食に関する発表会に本日出場するFLORA HUNTERSの２〜３年生。
いつもは派手な演出は避け、スマートな発表スタイルをとっていますが
今回は関西が発表会場。つまり審査員もオーディエンスもみんな関西人。
そこでちょっと本意ではありませんが、
発表に合わせて図表を掲げる演出をすることにしました。
3人が持っている図表には青森県を代表する3つの根菜類が書かれてあります。
ひとつはニンニク。もうひとつはゴボウ。
どちらも日本一の生産量を誇ります。
もうひとつはナガイモ 。現在は北海道に次いで第2位ですが
かつて青森がNo.1でした。
このように根菜類の栽培が盛んですが、理由はヤマセ。
低温多湿の風であるヤマセが吹くため
果実を利用する野菜や果樹は不向きです。
しかし地下の気温は年中ほぼ一定。
したがって根菜類の大産地になったというわけです。
根菜類は食物繊維など機能性がたっぷりの野菜。
これらの根菜を食べに青森に来てください！と
彼らは発表で訴えようとしているのです。
発表は本日午後。恥ずかしがらずに演示できるのでしょうか。

みんなちがって、みんないい

ミスト研究はもう一段落したのですが
温室ではまだFLORAメンバーだけで栽培をひっそり続けています。
これは栽培ゲーム。誰が上手に育てられるかを競っているのです。
しかしいつもお馴染みのレタスだけではつまらないと
今回は初挑戦の野菜を用意しました。
先日、覗いてみると寒さのため成長がゆっくりですが
ちゃんと育っています。ということは湿気中根が出ているはず。
蓋を開けてみるとご覧の通り、魚の骨のような細かな根が生えています。
左は春菊。レタスと似たような根です。
レタスはキク科。形状が似ているのは同じ仲間だからかもしれません。
右はちょっと変わっています。
レタスや春菊のようにたくさん生えていません。
でもよく見ると骨のような側根が見えます。
これはアカザ科のホウレンソウ。雑草のアカザの仲間です。
他のホウレンソウもチェックしましたが、
やはり湿気中根の発達がちょっと遅いようです。
植物いろいろ、湿気中根いろいろ。おもしろいものです。
さて神戸から帰ってくると、今週末は80周年式典。
FLORAは祝賀会の最初の貴重な30分をいただき
ストックホルムの報告会を行う予定です。
残された時間は数日。全員で登壇する予定なので、その練習も必要。
その次の週は京都大学での発表会に今度は男子だけで出場。
毎年のことで驚きませんが、今年も大忙しの11月になっています。