花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

文字入りリンゴ

2024年11月24日 | 生物生産科
NAKUIなどの文字が入ったリンゴです。
もちろん80周年でお客様をお迎えするために、夏から作ったものです。
この時期に収穫できる品種は「ふじ」。
ふじは真っ赤にならないので、ちょっと文字がぼんやりしますが
ちゃんと読み取ることができました。
青森県ではこのような文字入りリンゴは珍しくありませんが
このようなオリジナルは発注しなければなりません。
外注したら結構な金額がとられそうですが、自前で作れるのが農業高校。
本校の果樹部門を担当する生物生産科の皆さんの成果です。
お疲れ様でした。
なおかつてFLORAが最初に作った白いリンゴは
真っ赤に色づく「つがる」という品種。
しかしFLORAはシナノ系、ふじ、王林でも成功。
意外と真っ白になるので驚いたものです。
ではなぜ作らなくなったのでしょうか。
それは夏の猛暑。暑くなると赤の色素の合成は抑制できても
カロチノイド系の黄色の色素合成は止まられません。
したがって今作ると、みんな黄色になってしまいます。
この猛暑の壁に苦しんだ先輩は、ふじも王林もみんな黄色にして
品種当てクイズをしようと苦し紛れのアイデアを出しました。
みんな黄色でも品種が違う、これも面白いかもしれません。
本日FLORAは京都からみちのく青森に帰ります!
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クリスマス

2024年11月24日 | 学校
これは80周年記念式典の際に農場の温室から運び込まれたシクラメン。
やはり控室を飾るために用意されていたようです。
シクラメンは品種改良が進み、ピンクやバイカラーのもの、
フリルがついたり、花弁の縁だけが違う色になるピコティ(覆輪)を
持つタイプなどさまざまな見ることができます。
しかし人気はといえば、やはり純白と真紅の2つだそうです。
この日、運び込まれたシクラメンは濃い赤が多く
校内を一気にお祝いムードにしてくれました。
赤と白の花、濃い緑の葉。これはクリスマスカラー。
数に限りはありますが、まだ農場ではシクラメンを購入できるらしいので
もし栽培にチャレンジされたい方はお問い合わせください。
さてクリスマスといえばApple Girlsが提案した白いリンゴも思い出します。
紅白で祝意を伝えるだけでなく、クリスマスのお祝いにも使って欲しいとの
メッセージも発信していました。リンゴとえばお歳暮用の大箱が一般的。
しかし彼女たちが提案したのは、グリーンの小箱を開けると
中には紅白のリンゴが1個ずつ。SNSの普及で対面でのコミュニケーション不足が
心配されていますが、ケーキを買うように抱えて
届けたい相手に自分で思いを届けて欲しいというコンセプトは高評価でで
朝日新聞の天声人語にも紹介されました。
1個なら白いリンゴ、2色で思いを伝える場合は「メッセージアップル」といいます。
白は雪の色。雪が降り始めると農園は無音になります。
東急ハンズさんが名付けてくれた名前は「サイレントホワイト」。
ストーリー性の高いこれまた秀悦なネーミングです。
開発から15年以上経ちましたが、今なおコンセプトは色褪せていません。
明日はFLORAがX'masイルミネーションを学校に取り付けます。
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