花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

学会発表

2019年11月28日 | 環境システム科
LED信号機は熱を発しないため
雪国では雪が付着して見えにくく危険である。
こんな地域ならではの課題解決のために
京都大学と研究している名久井農業高校環境システム科。
言い出しっぺのフローラが解散してしまったので
特命チームTEAM RED SIGNALSが現在研究を進めています。
そんな彼らの研究がある程度形になってきたので
本日、横浜で開催される学会で披露されることになりました。
聞いたところによるとどうやらポスターは英語表記。
予定ではTEAM RED SIGNALSから
代表2名が参加する予定ですが
もしかしたら英語で説明するかもしれません。
コント赤信号ならぬ
TEAM RED SIGNALS 恐るべし!
彼らがどんな成果を導き出したのか楽しみです。
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これぞクリスマスローズ

2019年11月27日 | 学校
これが現在のヘレボルスの原種「ニゲル」の姿。
何ともう蕾をつけています。それも美しい純白。
ご存知のとおり、クリスマスローズの花は
花弁のように見えますが、実はガク片。
したがって散ることはありません。
おそらくこのまま成長したら12月には開花し、
クリスマスの頃まで白い花を咲かせるはず。
まさにこれぞクリスマスローズです。
このニゲルには面白いお話が伝えられています。
イエスキリストが生まれた時、
マリア様を祝福しようと少女が駆けつけますが贈り物がありません。
悲しくなって涙を流すと、そこからみるみる白いニゲルの花が咲き出しました。
少女はこの白い花を摘んでマリア様とキリスト様に捧げたというのです。
いい話だなと思いますが、オチがあります。
キリストが生まれたのはユダヤ地方のベツレヘムですが
残念ながらこの地方にはヘレボルスは自生していないのです。
つまりこの話はヨーロッパにキリスト教が伝わった時、
人々によって創作されたものらしいのです。
しかしこの心が洗われるような純白なニゲルの花を見ると
なんだか本当のような気がしてきます。
さて今日は京大の先生の講演会。
どんなお話が聞けるでしょうか。
みんな楽しみにしています。
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君の名は

2019年11月27日 | 学校
この葉はクリスマスローズ。冬の主役です。
しかし左の株に比べ、右の方が小さいとは思いませんか。
よく見ると葉の色も形も少し違うようです。
実は一般的に皆さんが目にするきれいな色の花を咲かせるのが左。
右は「ニゲル」という原種なのです。
そもそもこの植物の正式名称はヘレボルスといい、クリスマスローズは愛称です。
もちろん「クリスマスに咲くバラ」という意味ですが
多くの皆さんが栽培されているのは
クリスマスよりかなり経った翌年の春に咲いているはず。
それもそのはず、一般にクリスマスローズとして出回っているのは
本当はレテンローズという愛称を持つヘレボルス オリエンタリス。
そもそも別の種類なのです。
では本当のクリスマスローズとは何でしょうか?
それがこの原種ニゲルなのです。
ニゲルはヨーロッパアルプス、スロベニアやイタリアの高山、
ドイツやオーストリアに自生するヘレボルスの原種。
一重咲の純白な花を咲かせるのが特徴で
決して黄色や赤など色とりどりの花を咲かせることはありません。
では本当にクリスマス時期に咲くのでしょうか。
現在の様子を調べてみましょう。
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植物が先生

2019年11月26日 | 研究
簡易装置で水耕栽培しているクワイ。
今年は順調に育っています。
ところが茎の根元を見てびっくり。
なんと可食部である塊茎が顔を出しているではありませんか。
おそらく水耕栽培用の鉢いっぱいに茎や根が伸びたため
行き場所がなくなり、地上部に顔を出してきたのだと思います。
クワイは葉を見ればわかるとおりオモダカの仲間。
農業鑑定や水稲栽培の勉強をしている人なら
誰でも知っているメジャーな水田雑草です。
したがって自然界なら水田など泥の中で育つため
このように塊茎が地上部に顔を出す現象は
まずありえないはずです。
初めて栽培する時はいつも植物が先生。
もう少し株元が広いゆったりとした鉢が必要だと教えています。
さて修学旅行から無事帰ってきたハンターズ。
温室は寒いのですが、そろそろ収穫となります。
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縁起物

2019年11月26日 | 研究
ハンターズのある男子メンバーが春からクワイの水耕栽培に挑戦しています。
昔、フローラの先輩がチャレンジして失敗してしまった実験。
しかし彼は上手に管理をして育てています。
季節柄、そろそろ収穫時期になっています。
先週、彼が修学旅行で不在だったため
ちょっと水耕栽培の装置の中を覗いてみました。
もちろん土を使っていないため、根から塊茎まで丸見え。
普通は水田のような泥で栽培するのため
このような状態を見ることはありえないことです。
よく見るともう青い塊茎がたくさんついています。
さて中国産は白い白クワイ、
日本で栽培流通しているのはこの青クワイで
中国や日本以外ではあまり栽培しないといいます。
日本の主な産地は埼玉県と広島県。
京クワイと呼ばれる在来種も青クワイの仲間です。
クワイは芽(目)がでるということで縁起物。
正月料理として煮物、揚げ物などにして食べられます。
ところが私たちの住む青森県ではあまり目にしません。
もちろんお正月で食べるという風習も聞いたことがありません。
今年は上手に育てているので、
ぜひこの機会にみんなで食べてみたいものです。
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