花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Last Christmas

2020年12月25日 | 研究
2019年4月から2年間限定で活動してきたハンターズ。
先輩フローラを超えるという合言葉を胸に
数々の研究を精力的に行い、たくさんの受賞というご褒美を頂いてきました。
そんな彼らですが、スタート時はとんでもなく、か弱い集団でした。
確か昨年の今頃は、高校生の環境活動を発表し合う東北大会に全員で初挑戦。
マイクの前に初めて立ったメンバーも多く、声は震えるし足もガクガク。
息つぎすら上手にできず、倒れるかと心配しながらも、見ているこちらは大笑い。
案の定、帰ってきたメンバーは息絶え絶え。フローラを知っている他校の先生方が
今回はいつもと違うねと声をかけてくださるほど、情けないの一言でした。
ところが開けてみるとなんと優勝。絵にかいたビギナーズラックで、
なんとチームフローラフォトニクス&バブルボーイズに続く2連覇を果たしたのです。
今度はメンバーみんなで大爆笑。年も暮れの仙台で、そんなちょっと早い
クリスマスを楽しんだものです。しかし2020年はコロナで大会がほとんど中止。
したがって今年は、クリスマスプレゼントなんかないと思っていました。
そんなハンターズに年末届いたのがJAPAN SDGs AWARD受賞の連絡です。
昨日の新聞でも取り上げられましたが、なんとこの賞、学生限定ではなく
企業や自治体などすべての人が対象で富士通など大手企業も受賞しています。
その中でハンターズはなんと2位にあたる官房長官賞。
高校生がこの賞をいただいたことは今までありません。
これも長年継続してきた取り組み姿勢が評価されたもの。先輩に感謝です。
さていただいたトロフィーにはハンターズではなく環境研究班と刻まれています。
これはどうしてでしょう。実は彼らが2年間取り組んできた研究成果を披露する時は
なるべくトレジャーハンターズと名乗っていますが、先輩を活動を含めた
長年の取り組みを披露する際は、フローラとバブルボーイズに敬意を表して
環境研究班と名乗ることにしているからです。
表彰式は総理官邸。コロナの関係で校長先生が代表で受け取りました。
この時の様子はまた後日、ご紹介したいと思います。
ハンターズのラストクリスマスにビッグなプレゼント。
解散への花道が飾られていきます。
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逆転サヨナラ

2020年12月24日 | 学校
終業式の前日である12月21日、名久井農業高校では
3年生の高校最後の研究発表会が開催されました。
今回は事前に録画した発表を各教室で視聴する方法。
主催の農業クラブが考案したコロナと寒さ対策を兼ねた運営方法です。
今回のエントリーは全部で17チーム。
ハンターズは時間の関係もあり4テーマのうち2つだけエントリーしました。
しかし他の班は、一人一研究というハンターズと研究スタイルが違うので
おそらく全チーム参加できたのではないでしょうか。
ハンターズは世界一の集水システムは封印して、「機能性園芸ブロック」と
「植物による除塩研究」の2つでエントリー。いずれも世界大会では
サポートにあたっていたメンバーの研究。今年は集水システムばかりに
目がいってしまいましたが、最後は彼らのテーマに光を当てることにしたのです。
ところがどちらも開発保全創造分野と同じカテゴリー。
今まで4人で戦ってきたハンターズが2手に分かれて勝負することになったのです。
さらにこの分野は出場チームが多い激戦区。どこが勝つかわからない混戦が予想され
端から見ているこちらとしては、面白くなりそうと楽しみにしていました。
発表当日は不在で見ることはできませんでしたが、翌日の結果発表を見てびっくり。
なんと「植物による除塩研究」がカテゴリーを制し、
さらに全チームのトップであるMVPまで受賞しているではありませんか。
ちょっぴり悔しそうなブロックチーム。なぜなら彼らはテクノ愛の今年のチャンピオン。
ところが除塩チームは万年優秀賞。着想は面白いのですが、
眼から鱗が落ちるような画期的結果が得られていないのです。
したがって、少なくても除塩チームだけには負けることはないだろうと
思っていただけにショックだったようです。しかし勝因は明確でした。
がっぷり四つに組んでは部の悪い除塩チームは、ものすごい数のデータの中から
比較する観点をグッと絞って1年生にもわかるように面白おかしく説明。
おそらくこの捨身の作戦が功を奏したようです。
まさかの一発逆転サヨナラゲーム。最後の最後にトップとなり笑顔の除塩チームでした。
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日替わりヒーロー

2020年12月24日 | 研究
3年生最後の校内プロジェクト発表会は
誰も予想していなかったハンターズの除塩研究チームがMVPを受賞。
しかしこのどんでん返しは、ハンターズ全員に幸せを届けることになります。
なぜならハンターズ4人のうち2人は世界チャンピオン。脚光を浴びました。
もう1人はテクノ愛チャンピオン。こちらも先日、新聞に大々的に紹介されました。
しかし最後の1名は、今まで成果が認められずいつもNo.2の座に甘んじていました。
ところが今回の校内研究発表会ではなんと念願のチャンピオン。
全3年生が出場した大会で優勝し、全校生徒の前で拍手をもらうというのは
もしかしたら世界チャンピオンになるよりも快感だったかもしれません。
このように今年の発表会は、偶然ながらハンターズ全メンバーが
なにかの大会で頂点に立つというドラマティックな結末となりました。
今回もシナリオのないドラマを楽しませてもらいました。
さて嬉しいことにMVPを受賞したチームには2学期の終業式後、
主催の農業クラブから豪華な副賞をいただけるのが長年の慣例。
それもかつては大量の「うまい棒」や
山ほどの生肉と農クならではの、半端ないやり口が話題です。
そんな期待と不安のハンターズの元に届いたのは、たくさんのケーキ。
2人だけの除塩チームに9個ものケーキが渡されたのです。
さすがに全部食べると血糖値が上がりすぎるため、
今回は敵として戦った他の2人のメンバーも召集。
結局、ご覧のように仲良くクリスマスパーティーとなりました。
さらに4名はノンアルコールのシャンパンも1人1本いただいたようで
こちらはお土産として家に持ち帰ってもらいました。
そういえば先週もケーキを食べたばかり。明日から冬休みとなります。
コロナ太りならぬ研究太りにならないよう各自体調管理に気をつけましょう。
今日はクリスマスイブ。今週は暖かく降った雪も溶けてきました。
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5つの小

2020年12月23日 | 研究
2020年最後の課題研究。
この日もハンターズは土肥実験室に集まっていました。
目的は取材を受けるためですが、少し早めに終わったので時間ができました。
そこで兼ねてから準備していた小人数で小じんまりした
クリスマスパーティーという名の反省会を開催しました。
小分けした地元のケーキ屋さんのケーキ、そしてジュースで乾杯。
「今年は本当にいろいろあった」と小声でスピーチしたのはハンターズ代表。
確かに具体的にあげていけばきりがありません。
「いろいろ」という言葉で想像するシーンは人それぞれ違いますが
忘れられない1年になったのはいうまでもありません。
さてフローラもハンターズも活動目的は、受賞でも賞金稼ぎでもありません。
人前で話せないとか、今まで本気で頑張ったことのない名農生が
研究活動を通して自分を磨くのが目的です。
したがって10年以上も活動をしていますが、誰が何の賞を取ったとか
どこから表彰されたかなんて、ほとんど話題にあがりません。
その代わりに常に話題になるのは遠征先でのエピソードと食の話。
みんな一緒に県外に遠征して、美味しいものを食べては自分にチャレンジする。
同じ釜の飯を食いながら切磋琢磨するのが楽しくてしょうがないのです。
しかし今年はコロナの影響でみんなで食事をする機会は残念ながらゼロ。
こんなのは結成以来です。卒業するまでには解散会を開きたいのですが
これもどうなることやらわかりません。
したがってこんな小1時間もない反省会でもいい思い出となり、
新しい活動へと舵を切るきっかけになったはずです。
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人気は王林

2020年12月23日 | 
ハンターズが乾杯しているジュースはこれ。
瓶詰めのリンゴジュースです。
しかしこのリンゴジュースはちょっと面白いのです。
ふじ、紅玉など品種ごとに瓶詰めされているのです。
ご存知のとおり、ひと口にリンゴといっても甘さが強かったり、
酸味が強かったり品種によってさまざま。
これはそれを楽しんでもらおうと作られたジュースで
昔から根強い人気があります。
この日、みんなが飲みたかったのは王林100%のジュース。
なぜなら先日、リンゴ娘の王林さんにあったから。
ジュースもタレントさんも人気抜群のようです。
さてこのジュース、実はいただきものです。
2週間ほど前、ハンターズ は県の土地改良関係のみなさんの取材に応じましたが
その際にお土産で持ってきてくださったのです。
ずいぶん重そうだったので、すぐジュースとわかりました。
それにしても青森県は、いつでもどこでもリンゴ。
リンゴ王国の根性を感じます。
美味しくいただきました。本当にありがとうございました。
さて20分ほどのパーティーが終わったら後片付け。
ところが箱にはまだジュースが10本も残っています。
彼らの残された課題研究の授業はたった3回だけ。
どうやら年が明けた最初の課題研究では新年会、
そして1月下旬の本当に最後の課題研究でも解散会として登場しそうです。
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