花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

活躍の源

2020年12月27日 | 学校
毎月のように地元紙の紙面に登場した2020年のハンターズ。
そこで新聞記者さんが、その活躍の秘密を探ろうと取材にやってきました。
どれぐらい受賞しているんですか?という問いに用意した答えは
終業式の体育館で行われる賞状披露へのご案内。
「百聞は一見に如かず」まずはご覧くださいという訳です。
壇上に上がっているのは2学期に受賞した名農生たち。
校内プロジェクト発表会の表彰もあったため全部で計3回、
たくさんの人が入れ替わっては登壇し、いただいた賞状が披露されました。
中には一人で賞状を何枚も持って上がっている人もいます。
よく見るとハンターズとハンターズJr.。よく頑張りました。
このような行事は校内だけで行うものですが、運よく見ることができた記者さんは
「まるでスポーツの強い私立高校だ」と驚いていらっしゃいました。
とかくハンターズが注目されますが、数あるチャレンジャーの一角にすぎません。
特に園芸科学科の研究チームは今月だけで、2つの全国最優秀をゲット。
メンバーは確か国立大学への進学も決定しているはずです。
ハンターズ以外にもたくさんの研究班がいることがわかり、
おそらく名農の活躍の秘密が解けたのではないでしょうか。
名農の層の厚さを感じた記者さんは、この後納得して、
大活躍の園芸科学科の研究チームの取材をされていました。
失敗を恐れず挑戦する名農生とそれを楽しむ校風。これが名農快進撃の源です。
コメント

忘年会は中止

2020年12月26日 | 研究
机上にたくさんの小皿が乗っています。さらに檜の升も積まれています。
まるでハンターズ が回転寿司で升酒飲みながら
忘年会でもしたかのようですが違います。
高校生の彼らはお酒が飲めませんし、それどころが今、忘年会は自粛。
密にならないよう行わない職場も多いようです。
実はこれらの小物はハンターズが三和土製作に使ったもの。
小皿の上にはお寿司ではなく、配合が違うたくさんの三和土が乗り
彼らによって日々観察されました。その数、100種類以上。
お寿司でもそんなに食べられません。
また升は三和土にから溶出してくる成分を分析するためのもの。
もっと別の容器があったと思いますが、なぜか升が揃いました。
残念ながら底にはキリで穴を開けたのでもう飲めません。
お洒落な鉢植えにでもしましょうか。
さてみなさんの忘年会事情はいかがですか。もちろん自粛でしょうか。
今年あったいろいろなことを忘れ、
新たな気持ちで新年のスタートを切りたいところですが残念です。
そんな先日、なんとハンターズにまたまた新年のオファーがきました。
この地域の専門高校の発表会で彼らに発表してもらいたいというのです。
最近の環境班の研究は、地域に根ざした活動を評価する農業クラブでは
あまり評価されるとは思いません。したがって毎年行われるこの発表会は
他のチームに農業クラブで頑張ってもらうため、いつも遠慮してきました。
しかし今回は、御指名なので受けるしかありません。
英語スピーチを忘れては困るのでやはり忘年会は中止です。
コメント

雪はともだち

2020年12月26日 | 学校
真っ白な雪を見ると、足跡をつけたくなりませんか。
しかしこんな雪の中では、長靴を履かないと濡れてしまいます。
ところがよく見るとあちこちの人の足跡があるではありませんか。
いったい誰がこの雪原を歩いたのでしょうか。
答えは放課後にわかりました。元気な名農生の声が響いているのです。
正体はラグビー部とサッカー部。
スパイクで雪のピッチを元気に走り回っています。
よく雪国は冬の間、グラウンドが使えなくなるため
球技ではどうしても不利だといわれます。
確かに野球などはボールを使えなくなるので不利ですが、
逆に雪を利用すると足腰を鍛えられるという長所もあります。
そういえば昔、体育の授業でよく雪上サッカーをしました。
転んでも痛くないので、みんな子供になったようにはしゃいだものです。
また名農の先生方で長靴カーリングを楽しんだこともあります。
長靴ホッケーもできるようですが、これらは雪上ではなく氷上。
近くのスケートリンクで遊ぶことができます。
ただ転んで頭を打つと大変。しっかり防具も着用しなければなりません。
寒い冬もアイデア次第。いろいろな工夫で楽しんでいます。
まもなく年の暮れ。雪上トレーニングもしばしお休みとなります。
コメント

微妙

2020年12月26日 | 学校
先日降った雪も少し溶けてきましたが
場所によってはこのようにまだたくさん残っています。
さてこれはクリスマスイブのクリスマスローズ。
濃い緑の葉のヘレボルスオリエンタリスです。
温室では1月〜2月、南部町の露地では4月に咲くタイプのクリスマスローズで
正しくはレンテンローズという種類。残念ながらクリスマスに咲くことはありません。
したがってこれはこれでいいのですが、どうもすっきりしません。
実は写真の右側にはヘレボルス・ニゲル。つまり正真正銘の
クリスマスローズが植えられていて、先日まで白くきれいな蕾をつけていました。
まもなく開花しそうなので、クリスマスには本物のクリスマスローズを
紹介できると楽しみにしていました。ところが事件です。
雪が降ってしまいました。クリスマスなら雪が降って当たり前ですが
そのおかげでクリスマスローズが雪の埋まり、見えなくなってしまいました。
おそらく雪の下で咲いているのでしょう。
クリスマスに咲く花を雪でクリスマスに鑑賞できないとは、なんとも間抜けな話。
叶うことなら少し暖かくなり、雪の中から顔を出して欲しかったのですが
年末はまた寒気が南下するらしく期待できません。
ホワイトクリスマスとクリスマスローズの二つを求めるのは矛盾しているのでしょうか。
良い方法はないでしょうか。

コメント

クリスマスは白いりんごで

2020年12月25日 | 研究
2009年に一世風靡した白いりんご。
りんご農家の娘5人たちのアップルガールズが考案した純白のりんごです。
りんごの有袋栽培では収穫前まで果実に袋をかぶせ
真っ白なりんごを作ります。そして収穫が近づくと袋を剥がして
光を当て赤いアントシアニンを発現させます。
白い肌に赤の色素。美しい真っ赤な果実を作る技術です。
彼女たちはこれを逆手にとって、収穫まで袋をかぶせ続け
ご覧のような白いりんごを開発したというわけです。
悪くいえば太陽光を十分に浴びていない未熟果ですが
その後、研究を引き継いだフローラが袋のまま冷蔵庫で1週間ほど追熟すれば
白い肌を保ちながら甘くなることを発見。さらに袋ごと真空パックすると
冬まで保存できることも証明し、たくさんの学会で最優秀を受賞しました。
マスコミに紹介され話題となったこともあり、毎年フローラが栽培しては
文化祭でみなさんに爽やかな甘さを味わってもらっていました。
皆さんが称賛されたのは、インパクトあるビジュアルはもちろんですが
「りんごで想いを届けよう」というコンセプト。りんごといえばお歳暮ですが
白と赤1個ずつ入る小箱を抱え、ケーキや花束のように祝福のアイテムとして
普段使いできたらりんごの消費量が増えるというりんご農家らしい提案は話題となり
天声人語にも掲載されました。またクリスマスには雪のような白いりんごを
飾ろうというアイデアも秀悦。
フローラデビュー作にして最高傑作の商品開発でした。
今日はクリスマス。久しぶりに白いりんごでお祝いしたくなりました。
来年は久しぶりに栽培してみましょうか。
コメント