花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

みんな困ってたんだ

2024年10月29日 | 環境システム科
これは2019年の古い画像。何もかもレアです。
まず発表しているのはFLORAではなく、Bubble Boys。
2018年の夏から別の研究班でありながらFLORAの元で活動した異端児です。
彼らが取り組んだのは、農薬を泡で散布する研究。
ある展着剤を使うときめ細かいムースになり
問題となっている農薬の飛散や使用量の削減に貢献できることを明らかにしました。
化学薬品を使っているにもかかわらず、各方面から高く評価されました。
地元農家からも問い合わせや激励のメッセージが寄せられ
たくさんの人が健康維持や水などの環境保全上、
農薬散布について気にしていることがわかりびっくりしました。
レアなのはこのパワーポイントの壁紙。掟破り?の赤を使っています。
これは赤だとどうなるかという実験も兼ねてのことですが
意外と見やすく驚きました。しかしこれ以降、赤は使っていません。
さらにレアなのが発表会場。なんと北海道です。
コカコーラ主催の環境活動の発表会で確か2泊3日で彼らは参加しています。
なんとPC補助は引率の先生。ストックホルムにも行ってくださった先生が
この大会ではお一人で引率してくださいました。
結果はなんと最優秀。環境保全に貢献する技術で文部大臣賞を受賞しました。
さてこの泡研究。4年後の今年、3代目FLORA HUNTERSが復活させました。
もちろんミッションは化学薬品ではなく天然素材での泡沫化。
先輩もうまくいかなかったのですが、不思議にあっさりと課題をクリア。
これには驚きました。さらに先日、科学コンテストの青森県審査で
最優秀を受賞したとの連絡が入りました。今週はそんなことで取材対応です。
想像以上に農薬散布を問題視していることがわかりまたまたびっくりです。
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地方ってどこ?

2024年10月28日 | 
青森県には伊奈かっぺいさんというタレントさんがいます。
昔は地元のTV局にお勤めで、ラジオなどのパーソナリティーも務めていたで
毎日のように楽しいお話しを車の中で聞いていたのですが、
最近はあまりお耳にかからなくなりました。
ところが先日、TVを見ていると、ライフワークにされているトークライブ
「13日の金曜日」が紹介されてました。13日の金曜日に、決まった場所と時間で
ライブをするというイベントで、青森県民にはお馴染みです。
実はその昔、名久井農業高校の収穫感謝祭のイベントで
伊奈かっぺいさんをお招きしてトークライブをしてもらった記憶があります。
生徒も先生もみんな体育館で大笑いしたものです。
さてそんな昔の伊奈かっぺいさんの名農ライブを思い出したきっかけが、
先週見かけたこの看板。「りんご地方発送中!」と書いてあります。
またお店にとっては「地方発送お承ります」とも書かれています。
青森からりんごを東京に送っても、大阪に送っても地方発送。
つまり東京は地方で、青森こそ中央なんだ!というのが定番のネタでした。
今年の収穫感謝祭は11月4日。全校生徒で焼肉です。
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仇討ち失敗、返り討ち

2024年10月28日 | 研究
1年生のJr.と2年生がトライしているのは砂漠の砂で栽培する研究。
現在の3年生の1人が昨年、ナガイモを栽培したところ下に伸びることができず、
なんとジャガイモのような形になってしまい、失敗してしまいました。
そこで2年生とJr.が先輩の仇を取ろうとリベンジしていました。
上段はカブ。左は培養土。そして右の赤い土はナミブ砂漠の砂です。
やはり水を含んで粘土状になった砂は、肥大どころか
根の伸長も抑制しているようで、ご覧のとおり勝負ありました。
なんと返り討ちに合い、完敗です。どうやら作物の選択に失敗したようです。
粘土質を好む植物、粘土質でも育つ植物を選ぶ必要がありそうです。
下段をご覧ください。なんとなく右の赤土の方が育っているような気がしませんか。
こちらはラッキョウ。カブやナガイモと同じ根菜類ですが、
ラッキョウは栄養分があれば粘土質でも育つ作物。
堆肥と化学肥料を施していることもあり、元気です。
こちらは期待が持てそう。調べてみるとラッキョウより
粘土質を苦にしない作物はサトイモやショウガだそうです。
植物を使う研究は、一般に露地では1年間に1回しかできません。
3年目の正直、ぜひ来年はサトイモで再々挑戦してほしいと思います。
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三和土職人、今なお健在

2024年10月27日 | 環境システム科
これは3年生。発表会が近いのでみんな必死に練習しているのに
なぜか彼だけは1人で黙々と作業をしています。
よくみると机上に並べられた紙コップなどは見覚えのあるもの。
そうです。あの懐かしい三和土を作っているのです。
三和土は2020年のTreasure Huntersが
ストックホルム青少年水大賞で大賞を受賞した
機能性集水システムに用いた日本の伝統工法。
あれから4年も経った2代目FLORA HUNTERSですが
この技術は今も引き継がれ、ときどき実験に登場します。
なんと彼はそんな2代目FLORAの三和土職人なのです。
とはいっても研究はとっくに終わっているのになぜ作るのでしょう。
実はこの研究の一部の結果を応用して、別のグッズを作り
あるアイデアコンテストに応募したら予選を通過してしまったのです。
しかし三和土は身近なものではなくなっているため
理解されにくいかもしれません。そこで論より証拠。
本大会では三和土を持参して発表することにしました。
「懐かしい!」が彼の第一声。しかし体は覚えているようで
適切な配合、水加減で練り上げていました。
数日後には固化しているはず。楽しみです!
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青のり?メカブ!

2024年10月27日 | 環境システム科
何やら人だかりができています。これも3年生のFLORA HUNTERS。
よくみると水槽に鼻を近づけて匂いを嗅いでいます。
実は2年前から、水槽の中に乾燥させた淡水水草の粉末を入れ
水草液肥を作っているメンバーがいます。
昨年はミストをメインにして発表会にエントリーすることにしたので
彼の水草は影の存在。水の国際大会も終わり、
やっと解禁されたのでエントリーを始めたところ、いきなり決勝進出。
11月上旬に研究を披露することになったのです。
先ほど三和土を作っている職人のようなメンバーを紹介しましたが、
彼とは別の大会。しかしこちらも実物を持ち込むことにしました。
そこで急遽製作を始めましたが、気になるのはその匂い。
発表では堆肥作りに比べると、悪臭がないという利点をあげていますが
それを知っているのは担当している彼だけ。FLORAは1人1研究。
そのため他のメンバーは自分の研究に集中していたので
どんな匂いをしていたかなどは記憶にありません。
この大会では彼の発表を全員でサポートします。
そこで再製作し始めたので、みんなで匂いを嗅いでいるというわけです。
みんなの感想は「青のりじゃない?」
また「メカブにそっくり」という人も多くいます。
いずれも臭くないいい香り。彼のいうのは本当だったと納得しました。
彼の水草液肥は10日でできるため、大会前には完成するはずです。
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