花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

親近感

2024年11月28日 | 環境システム科
ここは環境システム科の実験室といってもまったく違和感がありません。
なぜなら学科ができた頃は、みんなよく工作で水耕栽培装置を作っていたから。
今も実験室には先輩方の手作り装置がまだあるはずです。
しかしこの装置は名農のものではなく、アメリカで作られたものです。
アメリカ農業クラブFFAのサイトでこの装置を作ったメンバーが紹介されていました。
一見、環境システム科と同じことをしているのかと思いましたが
ひとつだけ違っていました。それは部品の一部を3Dプリンタで作っていました。
どこの部分なのか詳細は説明されていませんでしたが
環境システム科にもあったような気がします。
FLORAと同じ水耕栽培。それも手作りとはなんとなく親近感が湧いてきます。
秋も深くなり、研究のまとめに入っている人も多いと思いますが
冬はまとめと同時に、来年は何をしようかと妄想する楽しい季節でもあります。
このようにアメリカなど世界の高校生が農業について
どんな取り組みをしているのか調べてみると
意外と面白い発見ができるかもしれません。
コメント

3人でも分業制

2024年11月27日 | 環境システム科
名農は明日から今年最後の考査。さすがにみんな勉強に励んでいます。
これはテスト前の課題研究。2年生です。
ご存知の通り2年生はたった3人。
みんなで1つの研究に取り組んでもいいのですが、
1人1研究はFLORAの流儀。少数ですが貫いています。
実はある研究をしている2年生が発表会に出場することになりました。
みんなで喜んでいたら、これまた歴史のある大きな科学コンテストの
全国大会に出場してほしいとの朗報がまたまた飛び込んできました。
こちらは事前に録音した映像を事務局に提出し
審査員がその映像を見て、後日オンライン審査を行うというものです。
実は基本的にどちらも同じ研究。
したがって手分けして準備にあたることにしました。
奥のディスプレイで練習しているのが主任研究員。
久しぶりにノー原稿で10分発表することにチャレンジしています。
手前は録音する準備。発表だけは男子が行います。
彼らはまもなく修学旅行。そのためこのように分業で仕事をこなしています。
ではもう1人はどこに行ったのでしょう。実は農場。
彼は染色植物を育てているのですが、初冬となり茎葉も枯れたようで
根の収穫に出かけています。
3年生は7つの研究でマシンガンのように連続攻撃できますが、
2年生はたった3人。単発しか打てません。
戦い方も変化するかもしれません。
コメント

つわものどもが夢の跡

2024年11月27日 | 環境システム科
FLORA HUNTERSが農場で本拠地にしている馴化温室。
ここで面白いものを見つけました。それがこれ。ハイドロボールです。
粘土を高温で焼いて発泡させたボール状のレンガのようなもので
日本語では発泡煉石といいます。
通気性が良いことから、植物をお洒落に飾るグッズによく用いられます。
実はこれはFLORAのものではありません。
FLORAがこの温室を使うようになってももう15年。
生物生産科のある野菜系の研究班と共同で利用したこともあります。
彼らのLEDを使った総合防除はユニークで、
よく一緒に学会に参加していましたが、現在はその研究班はもうありません。
そのため、彼らが使っていたLEDや測定装置はFLORAに引き継がれ、
今も大切に利用されています。さてこのハイドロボールはといえば、
FLORAと同じ環境システム科の研究班のもの。
同じ馴化温室で水耕栽培の研究をしていましたが、
残念ながら、この研究班も今はありません。
百合根、生姜などの水耕栽培研究に取り組み、
農業クラブの県大会にも出場していました。
このハイドロボールは、かつて彼らが活動していた痕跡。
つわものどもが夢の跡なのです。
FLORAは今年で結成16年目。環境班としても11年目になりますが
こんなに長く続いているのはある意味、奇跡なのかもしれません。
コメント

とにかく明るい小学生

2024年11月26日 | 研究
お隣の八戸市の小学校に招かれて研究を披露することになったFLORA。
テストも近いことから代表の5名が参加しました。
与えられた時間は約30分。つい先日、80周年で
ストックホルム青少年水大賞について20分かけて報告をしたので
それをそのまま使っても良いのですが、相手は小学生。
難しすぎるかもしれません。そこで新たにシナリオを書き直し
小学生参加型のスタイルにすることにしました。
これは問題を出しているFLORA。
ストックホルムがどこにあるかをクイズにしています。
問題は全部で6問。飽きないように発表の所々に散りばめています。
また挙手して答えるほかに、立ってもらったりと動きもさまざま変えてみました。
するとどうでしょう。みんな大きな声で返事をしたり
手をあげたりと積極的。とにかく明るい小学生にFLORAもたじたじです。
また質問もたくさん出ましたが、みんなFLORAのお話を
きちんと聴いてくれたのがわかる内容ばかり。
恐るべし小学生!
コメント

出前授業は大反響

2024年11月26日 | 学校
小学校での発表会が終わった後の様子。
子供たちがミスト発生装置を間近で見ようと
メンバーのもとに押しかけています。
実演したことで、どうやらたくさんの子供たちが
興味を持ってくれたようです。
小学校の先生は、出前授業は時々企画しますが
来るのはみんな大人だけ。
自分たちに年齢の近い高校生は初めてなので
とても親しみを覚えたようだと話していました。
これで少しでも農業や環境に関心を持ってもらえれば
FLORAのこの日の活動は大成功だと思います。
全国の都市部にある農業高校は、文化祭などの学校公開イベントを通して
日頃から市民に農業の取り組みを理解してもらい
とても愛着を持ってもらっているといいます。
しかし八戸市には農業高校がないため、子供たちはもちろん、
市民の多くが農業高校で収穫体験や農産物を購入する機会はまずありません。
そのため市民は隣町の農業高校など視野に入っていなく
何をやっているかなどほとんど理解していないかもしれません。
そのためFLORAの発表を聴いて、こんな学校があり
面白い学習をしていることを知りみんなびっくりしていました。
子供たちにとって、名農にとってこのような出前授業が
課題を打開する良い機会になればと祈っています。
コメント