花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

環境研究班2017 エピソード3

2024年12月26日 | 環境システム科
こちらは2017年の環境システム科環境研究班の3代目。
やはり男子3名、女子2名の5人で構成されていました。
彼らもいろいろ取り組みましたが、これはバイオエンジンでの水質浄化。
バイオエンジンは初代メンバーが完成させた浄化システムですが
3代目は菌根菌という新しい微生物をさらに投入。
浄化エンジン本体であるサンパチェンスの生育を促進させ
さらに浄化能力を向上させました。これがTYPE3と呼ばれるものです。
彼らはこの研究で農業クラブ東北大会に出場しています。
さらに園芸科学科時代から取り組んできたサクラソウ自生保全活動を
この年をもって休止を決定。その集大成として
筑波の国立科学博物館に招かれ、全国の自然愛好家の皆さんに紹介しました。
その成果もあり、担当者は意見発表で全国大会に出場しています。
でもなぜバイオエンジンの改良に取り組んだと思いますか?
実は3代目の代表は、初代の代表の弟。兄を越えようと頑張ったのです。
兄弟で取り組んだサンパチェンスを使った水質浄化活動。
NHKのプロジェクトX並みのドラマがありました。
こちらも5名中2名が4大に進学。
愛称はTEAM FLORA PHOTONICSでした。
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負けられない戦いがそこにはある

2024年12月26日 | 研究
晩秋の京都で行われる科学アイデアコンテスト。
参加すると必ず行う流儀があります。
ひとつは夜間拝観。少数で機動力のあるFLORAならではの体験です。
美しい景色を見てみんなスマホで写真を撮るのですが
ここもうひとつの流儀が発動。
同じ場所を撮影した写真を見せ合って画質を比べる大会です。
数年前まではアンドロイドの圧勝でした。
ショックを隠せないのはiPhone愛用者。
アンドロイドのきれいな画像をいつも見せつけられ、連敗中なのです。
ところが今回、初めてアンドロイドを抑えてiPhoneが優勝。
どうやら最新機種のようです。
しかし誰が見て画質の悪いものがあります。
こちらもiPhone。古い機種でした。
どうや急激にiPhoneのカメラの性能が向上しているようです。
今年の3年生は大半がMacユーザー。
今年のコンテストはiPhoneの性能評価の大会となりました。
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2回目のクリスマスプレゼント

2024年12月25日 | 環境システム科
これは先週の2年生のFLORA HUNTERS。
校長室で全国大会のご招待を受けています。
実は2年生の彼らはビジネスプランのコンクールに
秋に応募していましたが、この度ベスト10に入り
冬休みに全国大会に出場することになったのです。
これもFLORAが10年以上続けてきた流儀。
植物研究ばっかりしているとマンネリ化してくるので
気分転換として毎年面白いビジネスを妄想する遊びをしているのです。
昨年も現在の3年生が2組に分かれて、競い合ったところ
2つともベスト100に選ばれ、表彰されました。
今年の応募総数は5100件。その中のベスト10に入る確率は0.19%。
先日の日本学生科学賞の74000件のベスト20もすごい高倍率でしたが
連続当選とは驚きです。この日、新聞社さんも駆けつけてくれましたが
いつも聞かれると困ることがあります。それがどれぐらいの期間をかけて作ったのか?
他の学校は何ヶ月も事前学習してプランを作り上げますが
FLORAは約1週間で完成。あくまで遊び。別に本職の研究があるからです。
したがって実績や証拠もありません。FLORAが作るのはいつも妄想です。
さらに会場は東京大学。みなさん東大での発表すごいね!といってくださいますが
可愛くないことに彼ら3名はすでに秋に東大デビューを果たしています。
それも学会で大学生を抑えて最優秀。そんなわけで一生懸命取り組んだことを
記事にしたい記者さんに申し訳なく思います。地元の新聞社からの表彰に続く
2度目のクリスマスプレゼント。次はお年玉を狙って頑張りたいと思います。
絶好調の2年生。もしかしたら宝くじ買ったら当たるかもしれません?
大会は1月12日の日曜日。概要はこちらをクリックしてください。
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環境研究班2016 エピソード2

2024年12月25日 | 環境システム科
年末、栄誉ある地元新聞社の賞をいただいた環境研究班。
残念ながら今年度いっぱいで慣れ親しんだ環境研究班という名称から
栽培環境班に変更されることになりました。
とはいっても愛称はFLORA。これからも可愛がっていただければ幸いです。
さて年末は偉大な環境研究班の先輩に感謝の気持ちを込めて
11年の歩みを振り返っています。さてこれは2016年の3年生。
環境システム科2回生であり2代目環境研究班です。
初代メンバーはバイオエンジンを完成させ、総理大臣賞を受賞しましたが
2代目は空気浄化の可能性を探りました。
ここは岩手県の山田町。東日本大震災で被災された皆さんが暮らす仮設住宅です。
後輩を引き連れてやってきた彼らは、室内でも生育でき
さらに浄化力を向上させる特殊処理したサンパチェンスを持ち込みました。
そして住宅に住むみなさんにプレゼント。
なぜなら新しい住宅なのでシックハウス症候群が問題になっていたからです。
これは隣の住宅と隣接していること、高齢者が多いことなどの理由で
窓を開けずに過ごすライフスタイルが原因でした。
サカタのタネさんと全面協力で数年間継続して行ったFLORAのボランティア活動は
皆さんにとても好評でしたが、活動場所が県外だったこともあり意外と知られていません。
環境浄化の新しい方向性に果敢にチャレンジした2代目。
並行して京大と連携した取り組んだ雪国向きLED信号機開発も彼らが主役でした。
今日はクリスマスですが、ビジネスプランの指導で
外部の方が来校されます。大会は年明けすぐ。2年生は忙しい冬休みです!
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Farewell Stage

2024年12月24日 | 環境システム科
これは先週の金曜日。名久井農業高校の校内プロジェクト発表会です。
1部はポスターセッション。2部は今年活躍したチームの口頭発表です。
光栄なことに2部のトップバッターは環境研究班。
ステージの右側で発表しているのが、環境研究班FLORA HUNTERSです。
普通は1名か2名の発表者を立ますが、今回はFLORAは3年生全員。
約20分間弱の研究発表をみんなでリレーしたのです。
なぜこんな不思議なスタイルで発表をしたかといえば、
今回のステージが環境班のフェアウェルステージだから。
正式には年明け2月に東京の国連大学で行うのが
正真正銘のラストステージですが、校内でみなさんの前に立つのはこれが最後。
だからみんなでマイクの前に立って、11年間40名の先輩に感謝しながら
自らの心に思い出として刻んで、終止符を打つことにしたのです。
でも名農はステージが狭いので、PCはステージ下に設置されています。
つまり発表しながらPC操作はできないのです。
では誰がしているのでしょう。それはもちろんFLORAの2年生。
名前は環境研究班ではなく、栽培環境班に代わりましたが
FLORAの後継者であることには違いありません。
先輩の最後の姿を見届けてくれました。
部外者から見るとなんてことのない発表風景ですが
これで11年の幕を閉じるんだと思うと、みんな感無量だったようです。
Thank you FLORA! Goodbye 環境研究班!
今日は終業式。明日から長い冬眠です。
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