3月9~10日:ドナシャーマン(ダギーセンター所長)のグリーフ(悲嘆)ケア講演会とWS
に参加できて嬉しかったです。
昨年からグリーフケアに関心が高くなり、近くで学ぶ場が
見つけられないので、書籍を取り寄せたり、
ペットロスの通信教育を受けたりしています。
ダギーセンターは、1982年にアメリカ北西部オレゴン州に作られ
家族を亡くした子供たちの心のデイケアセンターとして、
世界中で最も歴史と実績のある施設だそうです。
ダギーとは、脳腫瘍のため13歳で亡くなったダク・トゥルノ君の愛称で
「生命とは何?死とは何?小さな子どもたちが死ななければならないのに、
なぜ死について読む本がないの?」、とエリザベス・キューブラ・ロス博士に
彼は手紙を書いた。
博士は自宅でお嬢さんの二十八色のフェルトペンでイラストを交えた美しい返事を書いた。
「死は、蝶が繭から解き放たれるように、肉体を脱ぎ捨て、
より大きな愛の世界に帰っていくことです」
この手紙は「ダギーへの手紙(ダギー・レター)」と呼ばれている。
センターの創設者であるへベリー・チャペル夫人は、看護婦でロス博士の親友だった。
ダギーセンターのワークをしている子供たちの様子をDVDでみせていただいた。
家族をなくすと一口にいってもそれぞれ事情が違う。
親の事故死 病死 戦死 自殺 他殺 蒸発
離婚や犯罪(刑務所)で一緒に暮らせなくなったり
虐待を受けて保護され、施設で暮らすことになった子供
捨てられたり、売られたり、親の顔を知らない子供
家族には、親の他にも兄弟姉妹が含まれる
自由に語れるように、邪魔せず話を最後まで聞くことを指導いただいた。
言葉が出て来ない子供たちは、絵を描いたり、詩をつづったりして伝える。
短期間で終結する子供も、長い年数が必要な子供もいる。
焦らずそれぞれのペースで、乗り越えてゆく支援を行うらしい。
自分だけじゃないという感覚は重要
子供たちが互いに語り合い、先輩の姿を真似できることも大切
それは、大人だって一緒だと思う。
頑張っている人を見ていると、勇気が湧いてくる。
私の中にも、新しい力が生まれていると感じられる。
ドナ・シャーマン
(Donna Schuurman, PhD)
ダギーセンター・エグゼクティブ・ディレクター。
グリーフワーク、グリーフケアの教育・研究者。
ノーザン・イリノイ大学において、
親の自殺が子どもに及ぼす影響に
関する研究で教育学博士号を取
得。Never the Same: Coming
to Terms with the Death of a
Parent など、死別悲嘆に関する著書多数