笑顔浴

優しい時間

般若心経

2009年09月27日 | Weblog
昨夜は久しぶりに、柳澤桂子先生の
「生きて死ぬ智慧」を手にしました。
般若心経を和訳と英訳なさった書です。

人から受け入れてもらえないと感じたときの
恐れや不安や怒りや悲しみや惨めさは
体のだるさや口の渇きなどにすぐ影響します
どうすれば、この息苦しさから逃れられるのでしょう。

私は、あとがきに書かれている「原子」の考え方が気に入っています。
わかりやすく私なりに解釈すると

私とあなたを、自己と他者とに分けると、執着が生じます。
ちょうど物質間の引力のようなもので
好きと言って欲しい。
人に認めてもらえないと私は存在してはいけないと自然に感じてしまう。

般若心経は「空」(くう)の考え方を提案しています
私と他者の区別がなくて、動物も植物も金属も、
この世界では、全て原子レベルの粒子の集合体として存在しているイメージ。

山の中で視界の悪い霧に包まれた状況をイメージしてください。
山の下の方から風が吹きあがり
ちょうど霧の中の濃淡が、人影として映ればそれが私。
近くに犬の形をした霧があれば、それはハリー君
霧が動くたびにハリー君と私は渾然一体となっている世界

私はあなたの一部となり、あなたは私の一部となり
区別がなくなると執着が消えてゆきます
私のものだか、あなたのものだかわからなくなり
私なんだか、あなたなんだか あいまいになります

私の一部であるあなたを好きでいられますように
あなたの一部である私を好きでいてくださいますように










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