poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

フジタの戦争画

2010-09-06 00:37:37 | テ・ン・ジョ・ウ
先週もなかなかハードなスケジュール。
木・金は、御台場方面にプチ出張でした。
通勤ラッシュを避けて…といっても若干マシな時間帯を選んだだけのことなのですが…めずらしく少し早めにスタート。
仕事の前に、アトリウムでお茶を飲んだり本を読んだり…の時間を過ごし、ちょっとした脱日常です。
アトリウムからとらえた朝の光は、すでにジリジリの灼熱でした。。。

さて、先日口走ってしまった「8月15日の記事の続編」のおハナシ・・・
梯久美子著『硫黄島 栗林中将の最期』の最終章ではサイパン島の戦闘について触れらています。
それを読み進んでいくと、「藤田嗣治の戦争画『サイパン同胞臣節を全うす』」という文字が目に飛び込んできました。
実は8月8日、東大を引き上げた後に訪れた竹橋の美術館で、まさにこの絵を見ていたのです。
藤田画伯の戦争画については1年前に『アッツ島玉砕』が同じ美術館で展示されていました。
その時も、企画展を見に行ったついでに常設展にも足を伸ばし、たまたま出会った、この大きな絵の前でしばらく立ちつくしてしまった時の衝撃は、今でも記憶としてリアルに残っています。

フジタ=乳白色の肌の女性を描く人…というイメージでしかとらえていなかったBoccoは、「アッツ島」に描かれた凄惨さに圧倒されるばかりでした。
それから1年後、期せずして「サイパン」に出会い、この画家の凄さに再会したのは、偶然でありながら偶然ではないという気がしています。

自分がただそう思っているということなのだけれど・・・ね。
コメント
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