先日『天空の城ラピュタ』がやっていたからか
しばらくラピュタ関連のポストを色々見てたんですけれど、
先ほど見かけたポストで思わず考えたことがあったので
ちょっと書き起こそうかと思っているsahiakiです。
物語の最終シーンでドーラがシータを抱きしめた時に
「髪を切られて辛かったろう」というんですけれど、
そのポストには少女の髪を切るような男が
少女に対してどんなことをするのかを
ドーラは知っているので髪のことを心配して
その後ろにあることを言わずにいたとあり、
シータは世間をそれほど知らないため
内面が強かったのもあるけれど、
ムスカに屈しなかったのは
その後のことが想像できなかったからと話が続き
んなー、なるほど!と思ったりしてました。
私もこの年になってさえ、
あまりヒドイことにあったことがないので
そんなことは全く思いつきもしなくって、
髪を延ばしている人にとって
髪を切られるというのは尊厳を切られるのと似ているので
それで「辛かったろうに」という台詞になったのかな〜と
思っていたので、その先のことは全然想像できてなかったんですわ。
もちろん宮崎駿がそう考えてそのセリフを言わせたのかは
資料を読んでみないとわからないし、
受け取り手次第で感じることは違うので
ポストをした人の読み取りが合っているというのも
乱暴な話ではあると思うけれど、
それでもなにかを見て想像する時に
ヒドイ目に遭ってきた過去とそうでない人では
想起することがまったく違うねってことを感じてしまったのです。
私はよくボンヤリしているって言われるけれど、
それはきっと上記のようなことの想像ができない
幸運な生き方ができていたからなのだと思います。
上司にものを言うことの恐ろしさを体験したことがない、
自分に対して理不尽を振るう人間に抵抗したところで
より酷い目にあうことを体験したことがない、
親切心でよってきた人の下心に対面したことがない
そういうような経験不足が自分にとっては幸運でも、
誰かの傷には気付きにくくなっているんだろうな
なんてことを思ったりしてました。
一時が万事そんな感じの平和ボケをしているので
稀に出会うアレな人にあっても
それは万分の一の確率なのだって思えるんだけど、
人によっては酷い目に遭うことの方が確率高く
いい人に巡り会えたりする方が貴重な人もいるんだろうなと。
最近こそタクシーから降車する時は
自分の家からちょっと遠目にするとか
そういうことをするようになったけれど、
それでも防犯に関してのガバガバな感じなどは
あんまり褒められたものじゃないなぁ
なんてことを感じたりするのです。
一人暮らしをしたことがないというのも
もしかしたらボンヤリ感に拍車かけているのかもw
とはいえ私がボンヤリしているぶん
ダンナ氏ことパンダ氏が目を光らせていたり、
前ツレだったり家族だったりが常にそばにいてくれてたので
なんとかなってこれたのだろうし
たぶんこれからもそんな感じなんだと思います。
私自身も多少は気をつけるようになったし……。
防犯に関しては男性と女性で有意差があるぐらい
生きる難易度は違うなって思うので
そこに関して「警戒し過ぎ」とかいうボンクラには
じゃぁあんたも屈強な男子(男好き)な人たちが多い裏通りを
一人で歩いてみたらどうだい?
なんてことを思ったりします。
ボンヤリした日本男子が海外でブン殴られて
歯が折れた状態で犯されたなんて話も聞いたりするし
そういったことが起きた時に
初めて理解することもあるんじゃないでしょうか。
降りかかることの頻度は人それぞれだとしても
それでも降りかかることの予防をしている人のことを
嘲笑うのはなんか違うってことです。
犯罪者予備軍として見られるのが心地悪いのも
そりゃそうだろうって思うけれど
立場が大きい側が小さい側の盾を引き剥がすことは
絶対にしちゃダメだと思う。
そんなことをぼんやりと考えていました。
あと横浜駅の飛び降り自殺についても
巻き添えを食らった子のことはあまりに不幸なので
お悔やみ申し上げますという気持ちだけど、
だからといって自殺する人を責めるのも違うと思う。
そうやって責める人が多かった結果
なにも考えられなくなって糸が切れた瞬間が
横浜駅であったり踏切であったりするだけだから。
なんともいたたまれないことということは
世の中にはあって、
責めることなどできないことはたくさんある。
それでも残された側の損害に対して
誰が責任を持ってなにを保証するのかは
また別の話なんじゃないかしら。
少なくとも自由意志を認めている現代人であるなら
そこは切り分けて考えた方がいいと思う。
自分が体験していないことでも想像力で補えるのが人間だけど、
その想像できる源泉すらも経験していないと
なかなか難しいよねってことを感じた日でした。
それではまた明け方頃に。
ドンブラコに挑んだゲーム日記を上げにきます。モイモイ