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アケボノスギ・1~紅葉

 別所小学校付近のせせらぎ緑道に植栽されている「アケボノスギ(曙杉)」。ヒノキ科(←スギ科)アケボノスギ属の落葉高木で「メタセコイア(Metasequoia)」と呼ばれるのが一般的。古来の化石により日本を含む北半球に広く分布しその後絶滅したと考えられていたが、1946年に中国四川省で発見され現存しているのがわかった。樹形が美しく今では各地に植栽されている。その葉は羽状複葉のように見えるが、小さな一片の葉が最小単位の単葉。その単葉が付いている中央の軸は枝になる。メタセコイアは美しく紅葉してから落葉するが、これは枝ごと落ちるので正しくは“落枝”になる。
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ブナ・3~果実

 高尾山“いろはの森コース”で見つけた「ブナ(ぶな※)」の果実と種子。“美人ブナ”と呼ばれる枝振りが美しい樹の根元で落ち葉を掻き分けていくつか見つけることができた。表面に棘状の突起がある果実は長さ2センチほどで、中に3つの稜がある長さ12~13ミリの種子がある。標高599メートルの高尾山にはイヌブナと同じ環境に冷温帯地域に分布するブナが生育しているが、これは江戸時代の小氷期や富士山噴火による気象変化でこの地域に生育したとも考えられている。残念ながら今の環境では種子から発芽するものの若木が大きく成長することは無い。
 ※“ぶな”の漢字は木へんに無。
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