元サラリーマンの植物ウォッチング第7弾。写真はクリックすると大きくなります
多摩ニュータウン植物記Part7
マツサカシダ・2~名前
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さて三重県松阪市は『まつさかし』と濁らない。また漢字は“こざとへん”の『阪』を用いている。しかし史跡の松坂城は“つちへん”の『坂』でありいささかややこしい。この名が初めて付けられたのは天正16年(1588年)に遡る。戦国武将の蒲生氏郷がここに築城し、それまで居城にしていた松ヶ島城(松阪城の北約3キロ)の『松』と秀吉の大坂城の『坂』と合わせて松坂城と命名した。当時はこの辺りの地名も“松坂”となったが、明治22年(1889年)の市町村制の施行によって“松阪”に変えられた。その後は正式な文書等には“松阪”が用いられるようになったが今でも“松阪”と“松坂”は混在している。更にその読み方も市民の中には『まつざか』と濁る人もいるらしい。もっともどちらでもなく『まっつぁか』と訛るほうが地元らしい。ついでに言うと『まつさかうし』よりは『まつさかぎゅう』の呼び方のほうが個人的には好みではある。
余談だが“大阪”はその昔は“小坂”だったが、大は小に勝るということで江戸時代では“大坂”と呼ばれるのが一般的になった。しかし幕末頃には、坂は土に返る(=死ぬ)とか、明治時代には士が謀反を起こす(士と反)ということで縁起を担いだのか明治元年(1968年)の太政官布告により大阪府が設置されて“大阪”が正式名となった。
閑話休題、話をマツサカシダに戻そう。植物図鑑ではマツザカシダと濁っているが漢名では“坂”と“阪”の両方が見られる。このシダの名前は松阪市に因んだということなので、ここではマツサカシダ(松阪羊歯)と表記しておこう。
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オカタツナミソウ・2~果実
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