現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

橋本治「枝豆」初夏の色所収

2019-02-25 13:59:32 | 参考文献
 草食系男子に関する社会心理学の調査の被験者になった大学生と、調査している研究室の助手の男と、大学生の同級生の女子学生が、「草食系男子」について会話をするお話です。
 特にストーリーはなくて、「草食系男子」という言葉をめぐってレトリックを弄んでいる感じで、あまり好感を持ちませんでした。
 こういった作品を喜ぶのは、「社会心理学」とか「用語の成り立ち」などにかなりマニアックな興味を持っている人だけでしょう。
 かつては児童文学でもこのような実験的な作品はありましたが、現在の出版状況では本になるのは許されないと思われます。

初夏の色
クリエーター情報なし
新潮社
コメント
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