あんちゃんの気まぐれ日記2

仕事で行った場所の紹介や今の気持ちを素直に書き込みます。○○○○と思っているのは、私だけでしょうか??

「勿来の関」

2006年12月07日 | Weblog
福島県いわき市納品の帰り、”奥州三古関”の『勿来の関』に寄って来た。5世紀?頃にはあったという説もあるが・・・水戸から仙台に向かう浜街道にある関所。他は、『白河の関』(福島県白河市)奥州街道・『念珠ヶ関』(山形県鶴岡市)新潟から山形へ向かう北国街道。
勿来は”来る勿かれ”、ここから来るな!という意味で、都人が奥州人への脅威からこう言ったのか、奥州人が進入を拒否したのかわからないが、兎に角「不進入宣言」をした関所らしい。
和歌では、男女が逢うことを隔てるもの、季節が変わらぬよう止めておくもの、例えば桜が散らぬよう止めておくものとして、古くは『万葉集」にも詠まれている。

みるめ刈る 海人のゆききの 湊路に 勿来の関も わが据なくに
              新勅撰和歌集 小野小町(平安時代)
(海人が往来する湊路に来ないでという関は設けていないのに最近あなたは逢いに来てくれないのね)

惜しめども とまりもあへず 行く春を 勿来の山の 関もとめなむ
              夫木和歌集 紀 貫之(868~946)
(いくら惜しんでも過ぎて行く春だけど勿来の関よどうか春を止めて欲しい)

吹く風に 勿来の関と 思へども 道も背にちる 山桜かな
              千載和歌集 源 義家(1039~1106)
(花を散らす風は勿来の関には来ない筈だが何と道いっぱいに山桜が散っているとは・・・)

なんか歴史に「ドップリ」っていう感じがたまらないね?和歌なんかさっぱりわかんないのに・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする