岐阜の画廊 文錦堂

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器の見所(4)~多彩な景色~

2013-07-07 13:34:12 | 工芸
皆さん、こんにちは。 週末最後の日曜日、いかがお過ごしでしょうか?

今日の岐阜は、不安定な天気だった昨日と打って変わり、太陽がギラギラと照りつける猛暑日となっています。

さて、今日も「器の見所」をテーマに新たに入荷してきた作品の“見所”を探求したいと思います。

今日ご紹介する作品は、瑞浪市土岐町の山中で焼成にこだわり、独自の穴窯で作品を制作し続ける堀 一郎先生の人気作「鼠志野ぐい呑」です。



   堀 一郎 作 「鼠志野ぐい呑」 H 5.8×D 6.2cm・・・・・¥31,500-

先ず、目に飛び込んでくるのが、

 白く透き通るような長石釉に生じた貫入による景色。

続いて口縁部は、

 雄大な恵那山を連想させる、おおらかな山道。

さらには、

 ピンホールや緋色など志野独特の釉調による景色も楽しめます。

最後は、最も重要な見所の一つである高台部分。

 三日月高台や削り出しによる兜巾(ときん)などが見て取れます。

裏面の赤志野かと思わせるような真っ赤に彩る釉調など、他にも多彩な景色が楽しめる見所満載の逸品です!!


堀 一郎 (ほり いちろう)

1952年に岐阜県瑞浪市生まれ。 岐阜県立多治見工業高校でデザイン科を卒業後、瀬戸黒の人間国宝である加藤孝造先生に二年間師事
1984年 穴窯を築窯 1997年 工房を現在地である瑞浪市土岐町に移す
コメント (2)
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