岐阜の画廊 文錦堂

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進化!! ~幽玄な紅~

2013-09-29 10:50:50 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今朝の岐阜は、昨日に引き続き、爽やかな秋晴れが広がる日曜日を迎えています。
今日は日曜日ということで、普段より少し遅めの朝食を、喫茶店で食べてきました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、東海地方は喫茶店のモーニングがとにかく凄いんですよ。
喫茶に掛ける費用は全国平均5,128円に対し、岐阜市は13,360円で“第1位”。 2位は名古屋市で13,240円。 この2都市がダントツです!!
東海地方の「モーニング文化」が、まさに数値となって現れていますね・・・。(笑)

さて、昨日、久しぶりに岐阜県養老郡養老町にて作陶活動を続ける大谷 紀貴くんが新作を持参して遊びに来てくれました。

「漆器が持つ温かみのある質感を陶器でも出したい。」との想いから、苦心の末に生み出した大谷くん独自の “漆紅釉”  。
漆紅釉が作り出す漆黒の器肌に焔の如く紅々と斑状に浮かび上がる幽玄の美の世界は、昨年開催致した漆紅作品による初個展でも大きな話題を集めました。

あれから1年・・・。
鉄分を含んだ漆紅釉の上に黒の釉薬を重ねて焼成することで、黒の地に赤い斑紋を浮かび上がらせる「漆紅作品」は、更なる進化を遂げていました・・・。

今回は釉掛けの手順を従来から逆にし、黒釉の地に漆紅釉を掛け、黒の斑紋を浮かび上がらせたことにより、質感もより漆器に近い柔らかな趣を持たせています。



   大谷 紀貴 作 「漆紅茶碗」 H 8.3×D12.8cm・・・・・¥42,000-

 指跡に溜まる漆紅釉による景色。

 見込みに彩る一雫の景色。

続いて、漆紅釉による2種のぐい呑も。 こちらもまた、造形や刷毛目を取り入れた釉調に新たなる変化が見て取れます。



   大谷 紀貴 作 「漆紅ぐい呑」 H 4.4×D 8.2cm・・・・・(売約済



   大谷 紀貴 作 「漆紅ぐい呑」 H 5.5×D 6.8cm・・・・・¥8,400-

日々精進を重ね、独自の「漆紅釉」を更に進化させていく大谷くん。 今後の更なる活躍が楽しみです・・・。

今回ご紹介した作品は、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売致しておりますので、そちらの方もお楽しみ下さい。
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唐津出張記(2) ~お・も・て・な・し~

2013-09-28 12:31:03 | 日記
皆さん、こんにちは。 週末の土曜日、いかがお過ごしでしょうか?

今日の岐阜は、爽やかな秋晴れの青空が広がっています。 少し暑いくらいです。(

さて、昨日から【唐津出張記】と題してお送りしていますが、今日は“唐津”が誇る若手人気陶芸家の一人、村山 健太郎さんとの酒宴の席をお伝え致します。
唐津市浜玉町横田下にある健太郎さんの工房は、眼下に日本三大松原の一つで国の特別名勝にも指定される虹ノ松原が見渡せる絶景の場所にあります。
いつも、この絶景が眺められるとは・・・。 本当に羨ましい限りです。



ということで、2人とも仕事を終えた夕方から健太郎さんの工房で酒宴が始まりました!!

先ずは、ちらし寿司でお腹を満たした後、健太郎さんお手製の七輪で焼かれた「地鶏とねぎ」「茄子のおひたし」をおつまみに一献。 美味!!
料理のセンスをも感じさせる健太郎さんの手料理に舌鼓を打ちながら、陶器談議にを咲かせました・・・。



健太郎さんが今回用意してくれたお酒は、唐津の銘酒「万齢(まんれい)」の秋冬限定2種。 これがまた旨い。 お薦めです!!
器を変えながらの呑み比べは、ホント最高でした!!
※小松酒造株式会社 〒849-3211 佐賀県唐津市相知町千束1489  (電話)0955-62-2408



もちろん、使用した器は健太郎さんの作品で。 先ずは、絵唐津の盃から。 酒映りが抜群です!!

 

続いて、健太郎さんが現在ハマっていて“一押し”だという筒形の無地唐津のぐい呑も。 
左の作品が、健太郎さんが現在育てているというサンプル品。 貫入がきめ細かく入った見事な景色は、無使用の作品と比べると、その差は歴然。(驚)

 

時には、健太郎さん秘蔵の古唐津の陶片を眺めながら・・・。 至福の一時に会話も弾み、自然と杯も進みます!!!



最後の締めは、健太郎さんのハマグリ形の絵唐津小皿にのせた松浦漬(まつら漬・玄海漬とも言うそうです。)で。 これまた美味!!
松浦漬(まつうらづけ)は、佐賀県の郷土料理で鯨の上顎付近の軟骨である かぶら骨を刻み、水にさらして脂を抜いたのちに酒粕に漬けた、唐津市呼子名産の珍味です。



 今回初めて口にしましたが、酒のおつまみや白いご飯にピッタリ。 お土産にも最適ですよ!!

今回の酒宴の為に、わざわざ限定酒や手料理まで用意していて下さるなど、健太郎さんの心尽くしの「お・も・て・な・し」に大変感激した一晩でした・・・。 
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唐津出張記(1) ~風光明媚な唐津風景~

2013-09-27 17:08:54 | 日記
皆さん、こんにちは。

最近、めっきりと朝夕が涼しくなり、の訪れを肌で感じるようになってきました・・・。

さて、ここ暫らくブログの更新が滞ってしまい皆さんにご心配をおかけ致しましたが、昨晩遅くに唐津出張を無事に終えて岐阜へと帰ってきました。

ということで、今日は【唐津出張記】と題して、風光明媚な唐津の風景を中心にご紹介させていただきます。

今回の旅路では、初めて福岡県糸島市雷山にある内村 慎太郎先生のお宅にも立ち寄りました。 
田園風景が広がり、周辺には小川が流れ、滝つぼまであるなど、豊かな自然に囲まれた美しい場所でした。



 「山居窯」の看板が目印です。

内村 慎太郎先生宅を後にして、一路唐津へ。 唐津の名所と言えば、唐津城は絶対に外せませんよね。



 鶴の頭に見立てられる唐津城天守閣。

唐津城・・・唐津市街の北部に位置し、松浦川が唐津湾に注ぐ河口の左岸、満島山に位置します。 松浦川の右岸には虹の松原(国の特別名勝)が広がり、満島山を中心に鶴が翼を広げたように見えることから別名「舞鶴城(まいづるじょう)」とも呼ばれています。

標識を頼りに呼子・名護屋方面に足を向けると、

 イカの看板群がいたる所で顔を出します。 さすがイカの名所 呼子



名護屋城跡付近に来ると、 有名な戦国武将の陣跡が・・・・・。

 黒田 長政陣跡。

※名護屋城周辺には118ヵ所の陣跡が確認され、うち65ヵ所に遺構が残っており、特別史跡に指定された陣跡は加藤清正・伊達政宗・徳川家康・前田利家・古田織部・・・等、23箇所だそうです。

名護屋大橋からは、名護屋湾が一望できます。 入り組んだ湾の中に小さな島々が浮かぶ風景は、まさに絶景です!!



そして、名護屋・呼子を後にして向かった先は、玄海町へ。 
玄海町の一角、小さな入り江に面した浜野浦地区には、海岸から駆け上がる階段のように、斜面を幾重にも連なる棚田が覆った美しい風景が見れますよ。



 「恋人の聖地」とは、ロマンチックですね。(笑)

原子力発電所が有ることで有名な玄海町ですが、風の強さを活かして風力発電も行っています。 風車が連なる風景もまた絵になります。



今回の唐津出張では、風光明媚な唐津のまちを心行くまで堪能することが出来ました!! 
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対馬に思いを馳せながら一献!!

2013-09-20 09:02:11 | グルメ
皆さん、おはようございます。

昨晩の中秋の名月は、ホント綺麗でしたね~。 雲に隠れることなくくっきりと輝いてくれました。
中秋の名月は、今年まで3年連続で満月となったそうですが、次回、満月と重なるのは8年後の2021年だそうです・・・。

涼風が頬をなでる秋めいた宵に、虫の鳴き声が響く屋上で、月夜を眺めながらに呑んだお酒は格別の味でした!!

 岐阜城を照らすかのように浮かぶ中秋の名月。 なんとも幽玄な世界です・・・。

さて、今週のブログはグルメのらしく「お酒特集」の様相となっていますが、今日も珍しいお酒をご紹介致します。

今日ご紹介するお酒は、武末 日臣先生から頂いた対馬の焼酎で、対馬唯一の酒蔵である河内酒造さんが醸造された、その名も「対馬やまねこ」です。
芳ばしい麦焼酎と端麗なキレのある味わいの米焼酎によるブレンドは、絶妙な味わいを生み出し、焼酎ファンならずとも一度は飲んでみたい逸品だそうです。

“酒豪”の武末先生によるアドバイスで、先ずはストレート、その後、オン・ザ・ロックでじっくりと深い香りとコクを味わってくださいとのことでした。(笑)

河内酒造合名会社  〒817-02322長崎県対馬市美津島町鶏知甲490番地1  (電話)0920-54-2010 



そして、晩酌のお供はいうと、これまた対馬名産「いか刺」「いかの塩辛」を。 玄海の荒波で育ったイカのお味は格別です!!



合わせる焼酎碗は、もちろん武末先生の「井戸湯呑」です。 たっぷりと入りそうな大ぶりの器形は、焼酎碗としても最適です!!

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中秋の名月を眺めながら一献!!

2013-09-19 11:33:29 | グルメ
皆さん、おはようございます。

今日も岐阜は、朝から青空が広がっています。 気温も30度を超え、真夏日となるそうです。(

さて、今日9月19日は中秋の名月だそうです。 中秋の名月といえば、やっぱりお月見ですよね。
古来より観月の好時節とされ、月下に酒宴を張り・詩歌を詠じ・すすきを飾り、月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛って、神酒を備え満月を眺めて楽しんだと言われています。

古人の人々は、風流で良いですね・・・。 私も、今宵は満月を眺めながら、中秋の名月にピッタリな池田 省吾さんの器で一献傾けたいと思います。

この汲出碗は、我が家では「マッコリ杯」と呼び、日頃はマッコリを飲む時に使用していますが、ぐい呑としても使え、アイスクリームなどのデザート碗としても使用出来るなど、使い勝手が良く、かなり重宝しています。



    池田 省吾 作 「種子島粉引兎汲出碗」 H 5.9×D10.7cm

 満月と言えば、やっぱりウサギですよね。 器体には、三羽のウサギが元気よく飛び跳ねています。(笑)

 見込みには、雲海に浮かぶ満月の図柄が。 なんとも“趣”があります。

ということで、省吾さんの器に合うお酒をと、先ほど出かけたついでに立ち寄ったのが酒の中島屋さんです。 
こちらの中島屋さんは知る人ぞ知る岐阜の隠れた名店で、店主さんが全国の蔵元に足を運び、自らの舌で厳選したお酒のみを扱うというこだわりのお店です。

 「酒の中島屋」 岐阜県岐阜市吉野町1-1 (電話) 058-262-2515

そこで選んだのが、店主さんお薦めの 「獺祭(だっさい) 純米大吟醸 発泡にごり酒 スパークリング50」 です。 最近は、とても人気で品薄状態だそうです。



人気酒だけあって、純米大吟醸酒という洗練された味わいと炭酸ガスによる爽快感で、ついつい杯が進んでしまう危ないお酒です。(笑)

 準備万端。 あとは、満月が綺麗に出てくれることを願うのみです・・・。(祈)


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