岐阜の画廊 文錦堂

gooブログ始めました!

「金沢出張記」!!

2013-10-31 10:13:07 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今朝の岐阜は、秋晴れの青空が広がった爽やかな朝を迎えています。

さて、今日は「金沢出張記」と題して、先週23日に行って来ました石川県への旅路をご報告したいと思います。
今週はなにかと忙しく、なかなかご紹介出来ずにおりましたが、すっかりとめいていた金沢の素敵な風景と共にお楽しみ下さい。

先ずは、「九谷 南 絢子 作陶展」 開催の御礼と返品を兼ねて、石川県能美市にある絢子さんの工房「陶房 南」へ。

道中のあちこちで既に紅葉が始まっており、錦秋の美しい光景を眺めることが出来ました・・・。



絢子さんの工房を後にして向かった先は、絢子さんが以前入所されていた金沢市卯辰町にある「金沢卯辰山工芸工房」へ。

こちら「金沢卯辰山工芸工房」は、金沢市政百周年を記念して開設されたそうですが、金沢市の伝統工芸の継承と発展を図り、個性豊かで薫り高い文化の向上に寄与する為、「育てる」・「見せる」・「参加する」の3つのテーマで運営されています。
中でも「育てる」における人材育成は活動の“柱”となっており、若手工芸家の研修施設として評価されています。

現在も「陶芸」「漆芸」「染」「金工」「ガラス」の5つの工房で、31名の若手工芸家たちが研修されているそうです。



「金沢卯辰山工芸工房」 金沢市卯辰町ト10番地 (TEL)076-251-7286

午後は、駆け足で九谷焼作家宅を巡る強行スケジュール。 金沢の美しい田園風景が、疲れた心身を癒してくれます・・・。



最後にお寄りした先は、昨年開催された「第35回伝統九谷焼工芸展」大賞を受賞されるなど、次代の九谷焼を担う若手陶芸家として注目されている山近 泰さんのお宅へ。

九谷焼伝統の五彩色(黒の輪郭線を用い、青、黄、緑、紫などの濃色で文様を描いたもの)を使用し、幻想的な動物たちの世界を織り込んだ山近さんの作風は、まるで動物園に行ったかのように楽しいものでした・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「古谷 和也 作陶展」のご案内!!

2013-10-30 20:58:04 | 工芸
皆さん、こんばんは。

今日の岐阜は、晴れの気持の良い1日でした。

さて、今日は名古屋三越さんで今日から始まりました「古谷 和也 作陶展」のご案内をさせて頂きます。
今展でも、新たに築かれた穴窯によって生み出された見事な景色を見せる新作群が発表されています。
和也さんも名古屋“初”個展ということで、かなり気合が入っているみたいです!!!
お近くの方は、是非、足をお運び頂きますようご案内申し上げます。 和也さんも在廊されているそうですよ。

  

【 古谷 和也 作陶展 】 10月30日(水)~11月 5日(火) 名古屋栄三越 7階 美術サロン
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

面影・・・。/週末特別企画(2)

2013-10-27 16:32:19 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、秋晴れの青空が広がりましたが風が強く少々肌寒い1日となりました。

さて、今日は、壮大な恵那山を一望出来る岐阜県恵那市岩村町にて作陶活動に励まれている各務 賢周さんの逸品が新たに入荷してきましたのでご紹介致します。
この作品は工房を移転される前の長島町永田の穴窯で焚かれた作品で、沓形の半筒茶碗による造形、ジワッと油が滲み出たかの如く艶のある釉調など「油揚手」の名手として多くの人々を魅了し続けた亡父 周海先生の作品の面影を強く残しています・・・。
ご紹介した作品は、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売致しておりますので、そちらの方もお楽しみください。



   各務 賢周 作 「黄瀬戸茶碗」 H 6.9×D10.5cm (売約済

 口縁部にアクセントをそえるかの様な「焦げ」による景色。

 穴窯焼成ならではの艶のある油揚肌に彩る「丹礬(タンパン)」

周海先生直伝の黄瀬戸の釉調は、クリ皮灰と土に含まれる微量な鉄分が自然と滲み出ることによって、独特の“艶”のある黄色い肌を発色させます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「池田 省吾展」のご案内/週末特別企画(1)

2013-10-26 09:54:13 | 工芸
皆さん、おはようございます。 週末の土曜日、いかがお過ごしでしょうか?

今朝の岐阜は、台風一過により澄み渡る青空が広がった秋晴れの大変気持の良い朝を迎えています。

さて、今日は東京都渋谷区にある穴窯陶廊 炎色野さんで現在開催中の「2013年 池田 省吾 展」のご案内をさせて頂きます。
初日だった昨日は、台風による悪天候にもかかわらず大盛況だった様です。 まさに「嵐を呼ぶ男」ならぬ「台風を呼ぶ男」です!!(笑)
果たして、今回はどの様な池田ワールドを “炸裂” させたのでしょうか???

是非、お近くの方は足をお運び頂きますようご案内申し上げます。





【 2013年 池田 省吾 作陶展 】 「種子島粉引展」 10月25日(金)~10月29日(火) / 「種子島織部展」 11月 2日(土)~11月 7日(木)

ということで、週末特別企画として池田 省吾さんの人気モチーフである「龍」が描かれた徳利をご紹介致します!!
ご紹介した作品は、弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)にて販売致しておりますので、そちらの方もお楽しみください。



   池田 省吾 作 「種子島粉引龍徳利」 H13.0×D 8.8cm (売約済

白い粉引の釉肌に、呉須(ごす)で描かれたユーモラスな「龍」が躍動感溢れる動きで描かれています・・・。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記憶に残る黄瀬戸・・・。

2013-10-25 09:26:13 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今日の岐阜は、台風27号の影響により朝からが降りしきる生憎の空模様です。
どうぞ今後の台風情報には十分にお気をつけ下さい!!

さて、昨日のブログでもご紹介致しましたが、現在松坂屋名古屋店にて開催されています「恒梁会 作品展」【~29日(火)迄】。
今年の7月に急逝された太田 梁さんを偲び、太田さんが生前特に親交の深かった陶芸作家10名によるグループ展ですが、改めて太田さんが生前に遺した功績の素晴らしさに目を向ける機会となりました・・・。

桃山黄瀬戸に果敢に挑みながらも自らの黄瀬戸をも模索されていた太田 梁さんを偲び、黄瀬戸2作品をご紹介致します。



   太田 梁 作 「黄瀬戸胴紐茶碗(絶作)」 H 6.9×D10.5cm

 黄瀬戸の大きな特徴の一つである薄造り。 口縁部も極限まで薄く挽かれています。

 じわっと油が滲むかのように光沢を放つ「油揚肌」に、色の「丹礬」色の「焦げ」が彩ります。

続いて、太田さんの作為が伝わってくる



   太田 梁 作 「黄瀬戸輪花ぐい呑(絶作)」 H 4.6×D 6.2cm

 見込みに彫られた草花文様の周辺に彩る「丹礬」「焦げ」

 高台部には、しっかりと「丹礬」が抜けています。

この素晴らしい太田さんの「黄瀬戸」の作品を、新たに見ることが出来ないと思うと本当に残念でなりません。
しかしながら、遺された作品の数々は我々の記憶の中で強烈に残り、今後も色あせることなく輝き続けることでしょう・・・。

改めて太田さんのご生前のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする