社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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受験生からよく受ける質問

2011年05月07日 18時29分51秒 | 入試全般について

さて,GWもほぼ終わり,これから受験生の方は,本格的に受験勉強を行うことになると思います。

そこで,よく質問される内容について,私なりに回答してみたいと思います。

注意:あくまで私個人の意見なので,ご参考程度にご覧くださいませ。

    また,これは愛知県内のお話です。(大学入試は除く)

 

<私立中学入試について>

1:「算数が苦手なので,今のうちに苦手教科を克服した方がよいですか?」

→算数に重きを置いている人は多いです。

実際に塾でも「算数が受験のカギを握る!」と言っている先生も多いです。

でも,実はそれは「算数ができないので試験に落ちる」というよりは,

「たとえ算数が足をひっぱったとしても,残りの3教科でしっかり高得点がとれていれば受かる」

という状況が多いのです。

もちろん,足切り点もあるし,配点も理社の2倍の場合が多いので,

算数も最低点以上はとれなければいけません。

 

なので,算数の克服をするのは必要ですが,残りの教科もまんべんなく勉強し,

他の教科で高得点が取れる努力もすべきです。

また,算数も,とにかく問題を解きまくるのではなく,

自分はどの分野ができて,どこができないのか,を見定め,

出来る分野は100%解ける努力を,そしてあと一歩で点数がとれる分野で点数を取れる努力をすると

いいと思います。

もう,この時点で解説を読んでも,まったくわからないところは,おそらく入試で点数を取るのは無理です。

 

また,今回は算数で説明しましたが,他の教科が苦手科目の場合も同様です。

 

2:「どの中学を受けるか,迷っています。」

→中学入試の場合は,ある程度各中学に傾向があるとはいえ,ほぼ出題される内容は同じです。

ですので,秋ごろにどの中学を受験するかは最終決定し,

今のうちは,とにかく目の前の勉強を頑張る方が良いでしょう。

ただし,各学校が行っている学校説明会・入試説明会は出席したほうが良いので,

ある程度,どこを受けようかな~とぼんやりしたイメージを持っておいた方が良いとは思います。

 

<高校入試>

1:「今から,内申点をあげたり,成績をあげたりすることは可能ですか?」

→はい,可能です。

でも,それには,本気で取り組み,すべてを勉強にそそがないと無理です。

また,気持ちの問題もあり,「自分はこれだけ勉強したから大丈夫!」とか「私は数学は得意だから」とか,

良い方のことしか考えないタイプの子は,どれだけ勉強してもあがりません。

「この内容をちゃんと理解し,確実に点数を取れる努力もする!」という気合いが必要で,

1問でも解けないと,ショックを受けるほど,まじめに勉強することで,学力は上がります。

 

2:「今のうちに志望校は決めておいた方がよいですか?」

→愛知県の高校入試では,志望校はまだ正式に決めなくてもかまいません。

今は,内申点を挙げる(つまり定期テストでしっかり点を取りきる)努力をし,

少しでも,受験校の幅を広げた方が良いです。

実際には,夏ごろにぼんやりと志望校を決め,秋ごろに正式に決めてればよいでしょう。

とくに公立高校は問題は共通なので。

ただし,推薦入試を狙っている場合は,学校の枠というものがあるので,

今のうちから,どこの学校を受けるかはっきりし,学校にアピールする必要があります。

 

<大学入試>

1:「国公立が第一志望なので,それを中心に勉強すればいいですよね?」

「志望校はまだ決まってないのですが・・・。」

→いいえ。私立中学入試・高校入試は,あくまで一番高い学校を目標に勉強していれば,

他の学校も受かることが可能でした。しかも,入試問題は3か月前くらいから解けば

なんとかなった人もいるでしょう。

しかし,大学入試は違います。

各学校の傾向が全然違います。

ですので,国公立を受ける場合センター試験が必ず必要なので,

センター試験の勉強はしつつ,私立の過去問もしっかり,今のうちから勉強しなければ間に合いません。

 

また,志望校も,今のうちに正式決定する必要があります。

なぜなら,学校によって試験科目が違うので,志望校を決めないと,

どの教科を勉強すればいいかわかりません。

 

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※これは私個人の意見なので,参考程度にご覧頂けるとうれしいです。※

 


中学での定期テストにむけて 2011年

2011年05月07日 18時04分28秒 | 中学校の定期テストについて

 さて、GW連休明けには

新学年の中学最初の定期テストがわれる学校が

多いと思います。(5月中旬~6月初旬にかけて)

小学校と中学校では、テストの難易度も形式も意味合いも価値観も全然異なるので、

新中1の生徒さんには,とくに気合いを入れてがんばってほしいと思います。

小学校と中学校ではテストの違いがあるかというと・・

①難易度・形式

(小学校)授業で習った形式のものしかでない&習う内容が少ない&教科ごとに日日が違う、ために簡単。まじめに勉強していれば80~100点はとれる + 問題用紙に直接答えを書くものが多く、問題数も10~30問。

(中学校)中学で習ったことを前提としてさまざまな角度からとらえた形式の問題がでる&習う内容が多い&一度に2~3日で5~9教科テストを行う(テストのために部活も休止になる)、ため難しい。平均は50~60点であることが多いので、日頃から頑張って真剣に勉強しないと80点以上とるのは難しい。(ただし、中1の1学期は平均が高い場合もある) + 問題用紙と解答用紙に分かれている。問題数も30~60問。

②意味合い

(小学校)自分が今、どれだけ教科書の内容をどれだけわかっているか?だけを確認するためにテストが行われる。点数が良いに越したことはないが、点数が良いことで将来が大きく変わることは私立中学受験をしないかぎり、あまりない。

(中学校)自分が今、どれだけ教科書の内容をどれだけわかっているか?だけを確認するためだけでなく、今自分が学年全体の中でどのあたりの学力レベルにあるかを認識し、高校選びの基準の1つにしなければならない。

どこの高校に行くかは、どこの大学に行き・どこに就職するか・・という将来に関係するわけであるので、テストでのどれだけ点数をとれるかで自分の将来が変わってくる。(点数が良い=よい将来、という意味ではない。中学校で点数が良いと将来、勉学が関係する職業や頭を使わないとできない職業に就く確率が高いし、そうでないと、体力勝負の仕事や芸能関係の勉学に関係ない職業につく確率が高いなど。)

③価値観

(小学校)テストはあくまでテスト。テストのために深夜まで勉強することはあまりない。

(中学校)

テストは、大切な行事の1つ。

1点でも良い点数をとるために、最低テスト1週間前からみんな勉強し、テストに臨む。

 

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大まかに言うとこのようになります。

小学校ではなんとなく受けていたテストも、

中学では「がんばらなければいけない!」と必死にならないといけないものになります。

ただ、中1の最初のテストは、比較的に簡単に学校の先生がつくってくれることも多いので(すべてではありませんが・・)、良い点数をとらなきゃ将来がない!という悲観的に考えるよりは、

中学のテストというものはどうなのだろう?という初めてのチャレンジという気持ちで頑張ればよいと思います。

点数が悪くても、次がんばろう!という前向きな気持ちで。

ちなみに中1の1学期の英語は100点を取る子が多いので、

100点をとるつもりでがんばりましょう。(平均が90点ということも・・)

ただし、テスト1週間前は、1日最低3時間は勉強しましょう。

中2は、中2で習った内容が一番入試で出やすいところでもあるので、気を抜かずがんばりましょう。

中3は、愛知県の公立高校は内申点大きく関係しますので、必ず点数をとれるようがんばりましょう。

(公立高校に評価される内申点は3学期のものだが、3学期は1~3学期の総合で決めるので、

1学期が悪いと3学期でも内申は伸びない。)

 

それでは、みなさまのご健闘をお祈り申し上げます。

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※こちらの記事は、過去に書いた記事を再編集した記事です。


こどもの日ですね

2011年05月05日 11時21分11秒 | 歴史へのつぶやき&興味

さて,今日で3連休も最後ですね。

5月5日は端午の節句(こどもの日)です。

ひなまつりでは雛人形を飾り,雛人形で宮廷の雰囲気が味わえますが,

こどもの日だと,カブトや,カブト・甲冑を着た人形などを見て,

戦国時代の雰囲気が感じられるかな?

と思ったりもします。

 

売り場に行くと(←たまたまおもちゃ屋に行くとみかける程度ですが・・),

さまざまな飾りのカブトがあって,

どの家(どの戦国武将)のカブトかな~と見ていくのも楽しいものです。

数年前は大河ドラマの影響か,「愛」の文字の入ったカブトも多く売っていて,

時代の流れなんだな~と感じました(笑)。

 

行事1つ1つに歴史を感じられるのも良いことだな~と思います。


モンゴル帝国の家系図&先生の努力

2011年05月04日 14時57分06秒 | 歴史の勉強の際に知っておくと良いもの

現在,家庭教師の関係で,世界史を勉強中です。

今日は,モンゴル帝国あたりをノートにまとめていたのですが,

家系図を見ながら,内容を読み進めていくと,

 

なんでこういう風に(ランダムに見えるような形で),

ハン(君主・皇帝)の位をゆずっていってるんだろ?と疑問に感じました。

(先生なのにすみません・・。

 

そこで,モンゴル帝国大好きっぽそうな旦那に聞いたら,あっさり答えてくれました。

 

モンゴル帝国(モンゴル民族)って,

最初は末子相続(一番年下が家を継ぐ)形をしていたそうです。

それで,兄たちは,新たに土地をもらったりして,独立していく,そして,最後に家に残った子,

つまり末子がその家を継ぐ,という形。

 

これって,中国の思想が入る,古代の日本もそうだったとも言われてて,

別にめずらしいことではないそうです。

 

それが,儒教などの「上に従うのを良し」とする考え方や,

神を頂点とする宗教などが誕生したことから,

上をたてる考え方が一般化し,

現在のような長子相続(長男が継ぐ)の形ができた,という説があります。

 

※これはあくまで,数ある説の中の1つの説だと思ってください※

 

モンゴル帝国では,2代目のオゴタイ=ハンのときまでは,

末子相続をしていたため,末子とトゥルイが亡くなったのでオゴタイがチンギス=ハンの跡を継いだ,とか。

そのあと,オゴタイの子のグユクがハンを継いだけど,彼には跡継ぎ(子供)がいなかったため,

つぎが誰になるか?という問題が。

 

そのころには,中国の長子制度も入ってきているので,難しいところ。

オゴタイの血をかんがえれば,オゴタイの孫でグユクのおいであるハイドゥが跡を継ぐ,という考え方もできるし,

本来2代目は,オゴタイではなく,トゥルイが継ぐはずだったのだから,グユクに子供がいなければ

トゥルイの孫が継ぐはず,とか色々考えることができるとのこと。

 

ああ,だから,ハイドゥとフビライが長期にわたる争いもしているのか・・,とか。

※こちらはあくまで,数ある説の中の1つの説です。もし間違いがあったらすみません。※

 

 

そういう相続制度を知ると,系図を読むのが楽しくなります。

 

日本でも,壬申の乱などは家系図を見ながら歴史を読み進めていくと,すっごく理解しやすいし,面白いです!

 

世界史は,点数を取る力はあるけど,

まだまだ知らないことが多いな~と痛感させられます。

でも,1つ1つ新しいことを知ることができるのってうれしい。

 

先生って,ただ解けるだけでなく,

1:いろいろなことを知って,理解し,

2:それを自分なりに再構築して,

3:相手に分かりやすく伝達する,という

3段階の努力が必要なんだな~と思います。