社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

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新☆歴史模擬授業 第1回世界の歴史についての導入 ②

2011年05月24日 14時32分13秒 | 歴史☆模擬授業

新☆歴史模擬授業(中学の世界史部分)です。

遅くなってしまい,申し訳ありませんでした。

詳細は,この前の記事 ①をご覧ください。

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第1回 中学の世界史部分の導入

キンコーンカンコーン

「さて,みなさん,おひさしぶり!」

「先生おひさしぶりです!」

「さて,今日からは,中学で習う世界史部分の勉強をしましょう!」

「世界史?」

「うん。世界の歴史について勉強するのよ。」

「おお!小学校のころにはやらなかった分野だね!」

「そうそう。中学では,世界の歴史も勉強するの。

ただし,日本の歴史と関連するような内容が中心なんだけどね。」

「そうなんだ。」

「高校になると,日本の歴史とは直接関係ない世界の歴史まで細かくやるんだけど,

中学では,その幅広い世界の歴史のほんの1部分だけを見ていくね!」

「はい!」

 

「では,まず,今日は導入をば。

最近の世界各国のイメージと,これから習うそれぞれの世界の国々のイメージが違うことがあるので,

そこを確認しましょう。」

「え?そうなの?」

「そうなの。たとえば,今現在,世界の中心の国っていうと・・?」

「アメリカかな?」

「そうだよね。でも,実はアメリカが世界のリーダーになったのは,ほんの60年ほど前のことなの。」

「えー!!じゃあ,その前は?」

「その前は,小学校のころに習った歴史でも習っているのでイメージつかないかな?

ほら,明治時代~第一次世界大戦ぐらいによく出てきた国ってあったでしょ!」

「えーと・・ドイツ,・・フランス,・・イギリス?」

「そうそう!とくにイギリスが強かった。ちなみにこの国たちってどこの地域の国かな?」

「ヨーロッパだね。」

「そう,ヨーロッパ!このヨーロッパが世界の中心になっていったのは,約300~400年ほど前なの。」

「え?じゃあ,その前は・・・?」

「それ以前は,(一部を除き)今のような全世界の中心の国や地域っていうのがほとんどなくて,

各地域ごとに中心の国(団体)があった,と思ってね。

ヨーロッパの中心は,キリスト教(カトリック)の中心となるローマ教皇,

アジアの中心は,西アジアはイスラームの国,東アジアは中国,とね。」

「あれ?アメリカ大陸やアフリカ大陸は?」

「ここにも,中心となる国や団体はあったんだけど,私たちはほとんどそこを習わない!」

「へ?なんで?」

今,私たちが学ぶ歴史は,「どうやって,ヨーロッパ風の民主主義の国になっていったか?」というのを

軸に学んでいるので,悲しいことに,その歴史外に置かれている部分はほとんど習わない。

文字がない文明だったり,16世紀以降のヨーロッパの植民地政策によって,

その地域の歴史が破壊されたという原因もあるとは思うけど・・。」

「え・・・。」

「歴史というのは,そういう負の部分もある,ということは心の底においておこうね。

ただ,今は,まず,今の生活のルーツになった部分を勉強して大人になり,

その後でも良いので,歴史で消された別の歴史を見るということもすると良いと思うわ。」

「はい!」

 

「そして,もっと前の話になると,

西のヨーロッパではイタリアを中心としたローマ帝国,東のアジアでは中国(漢)が2大国で,

その国が中心となって動いていく,ということに。」

「ほえー。」

「このように,時代によって,中心となる地域が違うの。」

「つまり,時代は移り変わっていくのね・・。

・・ということは,この時代では強くてあたり前だと思っていた国が実は100年後は・・ということもありえるのね。」

「そういうことなの。」

「アメリカが中心でない世界ができているかもしれないのね。」

「では,今から見て,何年前が・・とさかのぼって話をしたけど,今度は,古いものから時間軸でみて,

簡単にまとめましょう。

 

古代:ローマ帝国・中国(漢)の2大勢力

中世:それぞれの地域・国ごとに生活する。場所によっては宗教権威による統治も。

近代:ヨーロッパの国々が強くなり,多くの国を植民地にしていく。

    (古代の政治的考え方に近代産業技術が加わる。)

現代:アメリカ(と冷戦終結まではロシアも) (近代の考えを受け継ぎ,部分修正する。)

 

となります。(細かい部分を言うと,すこし違う点もあるかもしれませんが,

ここでは,イメージをつけてもらうためにこのようにまとめました)」

「古代・中世・近代・現代という区分があるんだね。」

「そうなの。細かいことについては,各歴史のときに行うね。」

「はい!」

 

 

「あと,世界史を勉強するには,世界の国々の地図を頭に入れておくことが大切

それぞれの国の場所を知らないと,

イメージがわかないから,覚えられなくなるのはもちろん,

どのように領土を広げていったのか,とか,全然わからなくなるので。

だから,世界の地図は常に広げて,歴史を見ていきましょう!」

「はい!」

「では,今度の授業は古代ローマ帝国を行います。」

「わーい!楽しみ!」

「では,終わります。起立!礼!」

「ありがとうございました。」

キンコーンカンコーン

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 わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。

 

 

 


新☆歴史模擬授業 第1回世界の歴史についての導入 ①

2011年05月24日 14時30分20秒 | 歴史☆模擬授業

歴史模擬授業です。

予定がどんどん遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。

腰を痛めたり体調不良だったりして,なかなか,歴史模擬授業の方まで頭がまわらなくて・・。

歴史模擬授業はすっごく書いていて楽しいのですが,色々調べたりして書くので,

ちょっと精神的に強くないと書けなくて・・。

さて,今回からは中学で習う世界史分野です。

まずは,日本史的な歴史の見方と,世界史的な歴史の見方は多少違うので

今回はそのことについての授業をさせて頂きたいと思います。

文字数の関係で授業内容別記事でのアップになります。

新☆歴史模擬授業 第1回 世界の歴史についての導入 ② という記事でご覧ください。

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 <新☆歴史模擬授業について>

「新☆歴史模擬授業」という記事を数か月に数回更新していきたいと思います。

これは実際の授業形式を文字であらわしていこうというものです。

劇の台本みたいな感じになると思います。 定期的に内要がまとまったら、
HP「しゃかしゃか★ぶりっじ」にて改定してアップする予定です。

読むときに、 →先生、 →生徒その1(ひなちゃん)、 →生徒その2(はむちゃん)、→生徒その3(ねこちゃん) だとだと思って読んでください。

(みんな、びっくりするぐらいいい子ですが、そこはご勘弁を・・)

また、設定は、中学生1~2年生の授業(塾)だと思ってください。

内容的には,現在ではあまり教科書で扱われていない部分もありますが,

学校によっては入れ込む内容と思われる部分はこちらでアップする予定です。(十字軍など)

(今までの歴史模擬授業の学年設定より数年後,という設定です。)


今回は文字数が最大数を超えてしまいそうなので、もう一つ記事を作ってアップさせていただきます。

わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを
引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。
不快な気持ちになった方には申し訳ありません。


定期テストを終えて 2011年

2011年05月24日 13時28分53秒 | 中学校の定期テストについて

さて、今回は中学の定期テストについて。(去年の記事を再編集いたしました。)

先週~今週は中学の定期テスト(中間テストもしくは第一回テスト)があり、

テストの結果が返ってくると思います。

はじめて中学のテストを体験した中1およびその保護者さまは、テストが返却されたときに、

何を重点において見ればいいか分からない方も多いと思いますので、

ここで少しですがお話したいと思います。

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①成績の良し悪しは、点数で見るより、

平均点よりどれだけ離れた点数なのかで判断しましょう。

小学校は100点満点、90点以上が良い成績という考え方でご覧になった方が多いと思います。

小学校は、基礎を習うものでその基礎ができていなければ全く勉強していないということになります。

(たとえば、小学校で習う計算のやり方が全くわからない子は少ないですよね。)

だから、点数だけで小学校は見てもかまいません。

しかし、中学は習う量も多いですし、理解するだけで大変な分野もあります。

そのため、ほとんどの生徒ができない問題もあるため、点数だけで判断できません。

中学からは、平均点よりどれだけ上(下)なのかで、成績を判断した方が良いでしょう。

目安としては、平均点より前後は真ん中の成績(内申点では3)、

10点上だとちょっと良い(内申点では3。ただし授業態度や提出物などが良ければ4をもらえることもある)、

20点上だと良い(内申点では4)、

30点以上だとかなり上位レベル(内申点では4~5)になります。

 

また、平均点より10点下だともう少しがんばれ(内申点では3。ただし授業態度が悪かったり、提出物を忘れたりすると2に)、

20点下(内申は2もしくは1)だとかなり努力が必要だと思ってください。

(あくまで目安なので、各学校において若干の違いが差があります。)

大概は平均点は50~60点になりますので、

たとえばが平均点が60点で、自分が70点をとっていたら「まあまあがんばっている方だな。」と思ってください、ということです。

逆に、平均点が90点で自分が70点だったら、かなり成績が危ないということになりますし、平均点が20点で自分が40点だったら、まずまず良い成績だったということです。

ただ、平均点はあくまで目安です。

たとえば、2人の平均点が50点だとしても、「1人が100点、もう一人が0点」という場合と、「二人とも50点」、「一人は40点、もうひとりは60点」などという場合があります。

つまり、点数にばらつきがあるので、ひとえに平均点より上だから絶対安心というわけではありませんので、あくまで平均点は参考程度にしてください。

 

②学年順位もしくはランク、教科ごとのランクを参考にしましょう

学校によっては順位がはっきり出るところと、

ランクを10段階(もしくは6~7段階)にわけて出すところがあります。

順位・ランクは、自分が全体のどの位置にいるかが分かりやすいので、成績の参考にしやすい良いツールです。

現在の順位が10番以内でしたら、愛知県尾張地方の高校で瑞陵高校以上の偏差値レベルの学校(瑞陵・向陽・千種・菊里・一宮・明和・旭丘および東海・滝)を狙えると思っても良いでしょう。

ただし、これはあくまで学校の成績での目安なので、当日に弱い人・応用力がない場合はむずかしいこともあるので、中3のときに公開模試を受けて、志望校を決めましょう。

  

③今回のテストの成績で一喜一憂するだけでなく、

次のテストに向けてどうすればいいか

と考えることをしましょう

テストが返却されると、それに一喜一憂しておわる子がいます。

もちろん、喜んだり落ち込んだりするのは当然の感情ですので、それをするのはかまいません。

しかし、それだけではなく、6月(学校によっては7月のはじめ)の期末テストのことも考えましょう。

たとえば、で勉強していたときは出来た問題が、

当日のテストでは点数をとれなかったのなら、

今度は絶対にテスト当日も点数をとれるようにする努力をしましょう。

当日点数がとれなかったのが計算ミスや漢字ミスなどのイージーミスだったら、

当日に細心の注意を払うようにしますし、当日は解けなかったのなら、

それは勉強しているときに解ける気になっていただけなのです

 

親や先生に教えられながら解いたので解けたという場合や、

そのときはやり方を覚えていたから・・など自分の力だけで解いていなかったのです。

自分の力で全部解けるように、テスト前に一度やったことがある問題を解きなおすなどして、完璧にしましょう。

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最初のテストおつかれさまです。

上記のことを参考にしていただいて、また、これからもがんばっていってほしいと思います。

※こちらはあくまで私独自の1つの意見です。