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ペーパードリップの備忘録 其の二 全7話

2015-04-26 | ◆正法焙煎眼蔵

【A】

HARIO  V60 とか
3穴(カリタ)のドリッパー
を使ってませんか?

************************

(ア) ドリッパーの種類

日本は、今は何処に言ってもHARIOのV60しか置いてない状況です。ちょっと前まではカリタ(日本)ばかりでしたが、大逆転です。

販売勢力分布が大きく変わってますね。

各ドリッパーには、それぞれ特徴があります。

大きな1つ穴(ハリオ)

小さな1つ穴(メリタ・独) 三洋(日本)

3つ穴(カリタ)

金属製メッシュのもの有りますね。(紙フィルター不要です。馬鹿です。)

中国製は問題外。

 

 

 

 

■金属フィルター以外は全て試しております。やはり紙の効用を考えて使ってますから

紙が不用の金属フィルターは私には論外であります。

単純比較ですが、穴が1個と3個では、落ちるスピードに三倍の差がでます。

大きな1穴HARIOV60が一番、落ち方にムラが出ます。どっと注げばドッと出る。わかりますよね?

一体何を選べば良いのでしょうか?

★このブログでは意識的にV60を排除する方向性でバイアスを掛けてありますので、その点充分にご留意下さい。

 

(イ)ペーパードリップの最大の利点は、コントロール性ですね。

野球で例える、どんなボールでも打てる打法です。勿論、バッターBOXという枠の中で打たなければなりません。

自由自在といっても基準(基本)が絶対に必要です。

*************【基本要素】******************

ポットの性能 : 細い口であること。

温     度 : 本当は85度~87度付近ですが、出来上がりが低いので、ここでは便宜上90度にします。

ホットプレート上で抽出出来る環境下なら85度付近でもOK

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これでバッターBOXに入って、打法(抽出方法)として、色々な玉(豆)の変化に対応することが出来ます。

 

 

 

 

 

************【可変要素】********************

ドリッパーのメーカー:(穴の数)

温  度  : 

抽出時間 : 

タイミング :

豆の粒度・量:

紙フィルターの種類:

**************************************

多くの可変要素があります。これで世界中の多種多様な豆の風味を生かすことが出来ます。

この「要素」を提示してないYOUTUBEの画像は情報としてとても不安定なのです。

単純な話ですが、温度は100度!!フィルター無い、ダイミングとして「蒸らし」が無いサイフォンは一番不利なことは誰でも理解できます。

美味しいわけがない。

 

(ウ)HARIO V60 のこと

よく雑誌で検証も無く語られるネル・ドリップの味、これって本当ですか?特に若いCafeのオーナーがネル・ドリップの経験ないのに「ネルの味」なんて無検証に言うのはいただけませんね。

私も試しましたが、ゆっくり抽出する=時間が掛かると濃くなるだけですね

商売で必要な同時に複数同時並列抽出は出来ません。

専用紙フィルターなのは、まるでどこかのプリンター。ハードを安く売って、ソフトで儲けることも感じますが私にはその紙が選択出来ないのが難点でもあります。

理論上と実際という点で、V60はコーノ式の特許切れという話しもよく言われますが、その理論理屈が完璧でも人間の技術が常に完璧ではない、ムラがあるから、もしV60を選択するなら、V60の電気コーヒーメーカーですね。

この大きな一つ穴は大昔、メリタもやってまして、その後、3穴になり、丁度、その3穴の頃に、日本に紹介されので、カリタがまんまコピーしたという日本のドリッパーの歴史でもあります。

だから大きな一穴ってのは大層、古いものなんですな。 

 

 (エ)Melitta(メリタ)のこと

メリタは世界企業です、他国ではコーヒー豆も販売していますが、世界標準であるが故に、世界中で誰でも抽出するシステムなのです。

スーパーマーケットで売られている既に粉にされたコーヒー豆は、私達よりも随分細かいです。これはメリタ標準だとも言えるでしょう。

メリタを使えば手間要らずで、ある程度の味が出ます。

つまり、世界中の誰にでも上手く出せる分、平均値は、若干低いかもしれません。

 

しかし、我々は、そのある程度ではいけません

メリタは長い変遷を経て、今の1つ穴のタイプになって、紙も多様な展開を見せてます。最新の一つ穴はその位置が真下ではなく、ちょいっと上がった場所にあり特異であります。

 

 (オ)1穴 or  3穴

 さて、一つ穴、三つ穴では、1~2人用までの範囲なら

カリタの3つ穴は早く落ち過ぎますね。単純に3倍速いです。

私の使ってる三洋は下記のような柔軟性があります。人数(大きさ)により穴数が違う

1~2人 1穴

3~5人 2穴

5~10人 3穴

ペーパードリップは人数に比例しないのです。

1~2人用 1穴を使う場合

1人なら 13g   2分で抽出

2人なら 20g  3分で抽出(2人前26gではないのです、4分でもない比例しない)

どうですか?比例しませんね、

■4人前抽出する時は

3~5人用 2穴ドリッパーを使い

4人前 40g  3分で抽出です。何で3分でいいのですか?答えが2穴だからです。1穴の2倍早い

システマチックに私は応用してます。

 

【まとめ】

すくなくとも、V60は抽出速度に大きく変化して、ゆっくり落とせば当然「濃く」なることを、ドバッと注いで抽出し薄く失敗した時の対比

それを「ネルの味」なんて言う宣伝広告を鵜呑みにしてはいけません。

V60でネルの味なんて言われると、チャンチャラ可笑しいのです。 

信じる前に、全て試して判断することです。

それが本当の知ることです。自分の体験を通して判断することです。ここでは美味い、不味いなんて書いておりません、それは個人の判断にまかせますぅ。

雑誌の「コーヒー特集」を信じてるような人は、絶対に無理です。 

 

 


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