■上の写真は、自動車のタイヤの空気などを入れるコンプレッサーです。
真ん中の黄色い箱が「プレッシャースタット」と英語で呼ばれるものです。
「圧力スイッチです。」中にスプリングなどで構成された比較的簡単な構造で
タンクの中の圧力を銅管でモニターしています。設定圧力になるとスイッチがオフになりコンプレッサーを止めます。
■ これとよく似た制御は冬に使うコタツにも使われています。これはサーモスタット(2種類の金属を張り合わせ温度による膨張差の反りでスイッチング)
■エスプレッソマシンでは、同じ「プレッシャースタット」が使われています,
細い銅管でモニター圧力を取りプレッシャースタットに繋がり、ボイラー圧力が下がれば、スイッチが入りヒーターがオンになります。
▼
「SIRAI」というメーカーを殆どのエスプレッソメーカーが使ってます。イタリアの会社です。黒い大きな箱です。
これは重要な部品で、故障すればボイラーが爆弾になります。(ほかに安全装置があるから、それらも故障すればです。)
あの~書いておきますけど、これらの文章において、決して電話などで質問や問い合わせはしないでね。
この「プレッシャースタット」の調整ネジを回すと中のスプリングの圧力がわかりますので、ボイラーの設定圧力が変えれます。
注意、最大でも1.5Barまで
ボイラー圧力が変わるということは
中の水の沸点が変化するということです。大よそ。1,5bar で128℃
PID制御付のマシンは、このプレッシャスタットを
PID制御で電気的にコントールして抽出温度を弄ってるわけです。
付いてない場合でも、手動で変えれます。
重要:PIDとは機械の名前ではありません。ソフトウェア名です。
どれがPID装置ですかなんて聞かないでね!
■ もう一つ、水位コントロールも同じです。2本の接点が導通すれば、給水ポンプが止まります。
■ 今日はここまでです。
どこのメーカーのマシンを買っても実質的には同じ味です。これが違うというなら、あなたは完全に洗脳されています。まあ、要するにアホ。
自動の「蒸らし」機能がない場合は、手動で蒸らせば良いのです。
エスプレッソマシンの「しくみ」が判っていればです。
日本のバリスタ諸氏に超人気のマシンはイタリアでは無用に高いだけとみんなが知ってるので使いません。で、知られてませんが、実はアメリカの会社です。(笑)
私は、好きなメーカーは複数あります。それは整備性が良いメーカーです。
それに通常では、調整出来ない箇所を調整出来る優れたメーカーもあります。
■ イタリアでは、ほとんど、シングルボイラーです。(多くのメーカー幹部が同じ意見です。)ダブルボイラー(デユアルボイラー)はまず使いません。基本ボイラー関係の故障が2倍になります。
一番必要なのは ボイラーの大きさです。これが最重要です。
これこそが安定性です。それ以外に安定性も「へちま」もないです。
■ 明日は抽出圧をお勉強します。
日本では少し弄れる「カフェ坊」が9barをあげて10barにして喜んでいますが絶対にしないで下さい。第一そういう「坊」に限って出口で計測していない、機種別の専門の計測計があるのです。
当然ですが、あちこち変えるということは、何も判らなくなるというだけです。 これコーヒー焙煎の馬鹿と同じです。
イタリアで100年続いてる9barを日本の「坊や」が変えても「うるせい、坊!」と思います。
まあ、日本はそれだけエスプレッソ文化が歪んでいます。まあガキの文化です。腰パンでラテ書けば一人前だと思ってます。
「酸っぱいエスプレッソ」なんてあり得ない。
それを「苦行の如く」飲むことが通なんですか?
アメリカから来たもので「おいしい物」などありはしないのです。
すいませんけど。何かありましたぁ~~~?