■ エスプレッソの構成要素は何ですか?
コーヒー豆 と 水(お湯)だけですね。
だから、キチンと加圧されていれば、パヴォーニでも,250万円の業務用のセミーオトマチック機でも、それほど変わりはありません。時間当たりの連続抽出数が大きく違うだけです。
早々に結論つけると、
コーヒー豆が「酸っぱ!」ければ、どんなマシンも使おうが意味はない。
■ 上の図をご覧ください。 これはボイラー略図です。満水にはなりません。通常密閉されてますから、内圧は大気圧(1.0)より上、運転時は通常は
1.2~1.5bar です。
一番よく勘違いされてることは、このボイラー圧が 9bar でその力で抽出しているという笑話です。もし、そうなら危険過ぎて10m以内は近づけません。というより爆弾です。
■この内圧で押し出されるのは、2種類です。
①スチーム A
これは水面よりノズルが上ですから、中の空気(水蒸気)が押し出されます。
しかし、ボイラー内で加圧され沸点が125度でも放出されれば大気圧でも水の沸点は100度ですから、耐え切れない(?)分は水蒸気(水分)となって放出されます。
②熱湯 B
これは、ノズルが水面下に入ってますからBを開放すればお湯そのものが押し出されます。
■A/B の弁を、
(ア)手動:手でハンドルを回すか、
(イ)電動:電磁バルブを使って電気的に開閉するのか
どっちが故障率が高いか問題です。(イ)は左右に各一個と湯用の計三個の電磁バルブが必要です。
■ エスプレッソマシンの原理原則は同じですから、多くのメーカーが林立するイタリアでは、なにか差別化をして、(商業的な)成功を狙う為に、
多くの電気的な仕掛けを付加価値として追加します。
ここは、日本の軽自動車と同じです。衝突安全性や疲労度或いは危険回避性では全くダメなのですが、やたら、その装備だけを宣伝し差別化ています。
■ 私の所有するマシン WEGAのmy Concept も現在世界最高水準のマシンですが、何が世界最高か? 上にも書きました原理原則は同じですから
その他のことを制御する【ソフトウェア】が最高なのです。
当然ながら「WiHi」で繋がりますからスマホで出勤前にON、(タイマーでも)、自動の掃除、イタリア本社と常時繋がってデーターをやり取り、抽出の調整がタッチパネルで自由自在、時間別の省エネ、「蒸らし」などなど、
それでも抽出圧は9barです。よ (ここは別の機会に話します)
ここも自家焙煎で屁理屈言ってる馬鹿と同じで、どのメーカーは酸味が出るなどと噴飯もの話をしたり、あのメーカーはいいよ!なんて、まず。エスプレッソマシンの構造が分かっていないのです。
■ イタリアでは、豆屋さんから無償で貸与されたマシンも多く使われますが、実はそれで充分(そういうメーカーは無数にあります)とも言えます。特に自家焙煎でなければ、それほど豆の変化はありませんから、その供給される豆に合う挽き目、温度を一度弾き出せば、味は高級機と変わりません。
■そもそも私の高級機でも、日々、パラメーターを変えるなんてこともしないですし。
■ 日本で人気のマシンは、本来50万円のマシンと中身も変わりませんが、250万円定価という中に「広告代」「大会スポンサー」「世界各地に従業員」代も含まれている、そういうマーケティングだというだけです。これは日本の自動車産業でも同じです。工場原価でいえば腰を抜かします。
■今日はここまで・・