包丁を売ったら、研ぎ方を教える。
食べ物なら、美味しい食べ方をお教えする。
コーヒー豆屋も同じくそういう商売だと思ってます。そして、珈琲の淹れ方は誰でも出来る実に簡単なものです。
「コーヒー道」みたいなものはありません。
一度、上手く淹れることが出来れば、ずっと上手く淹れることが出来ます。これは信じて下さい。自転車と同じ、自転車乗るのを誰も技術だとは言いません。
珈琲の美味しさの原因割合
生豆60% 焙煎30% 抽出10%
淹れ方として、ペーパードリップが全体の9割を占めてます。それだけ支持されているということは何やかんやいっても一番美味いのです。不味い淹れ方は誰も支持しませんから、この数字は当たっていると思います。
その一つ完璧な理論のハリオV60は、人間がそれほど完璧な動作をしないので味がブレまくります。(経験者はご存知ですね、穴が大きいのです。)
それに優れた細口のポットも必需品です。
■当店のドリッパー(三洋産業)は1~2人用は①穴
3~5人用は②穴
5~10人用は③穴と上手く対応できます。
要するに通常タイプなのですが、必ずある人間のブレを小さな穴がカバーして安定させてます。
■コーヒーを淹れることは技術ではありません。ただ絶対に必要なのは温度計です。
逆説的ですが沸騰した100℃のお湯が豆に当たるサイフォンなんて絶対に美味しくはないのです。サイフォンで深煎りで注文して出てきたコーヒーが紅茶のように薄いのは、100度で接触した苦味を、極端に時間を短縮するころで逃げるしか方法がない とも言えます。結局、薄いのはコーヒーの持ってるポテンシャルの1割、2割しか出せていない証、
フィルタードリップなら同じコーヒー豆を使って、濃い本当の持ち味を出し切ることが可能です。
温度、時間、タイミングなどで全てコントロール出来るのです。
小学生でも判ります。
だから、全国の銘店は「フィルター・ドリップ」なのです。
そして、それは完璧に淹れても前述したように美味しさの10%の役割にしか過ぎません。
誰でも到達出来る10%なのです。
それを「コーヒー道」なんていうからダメなんです。
誰でも出来るのです。この道50年も、5日目も同じです。
多分その日でも同じです。そういうものなのです。
たかがコーヒー、されど、やっぱり、たかがコーヒーなのです。
コーヒー教室は時間があればいつでも無料でやってます。