昨夜、突然動かなくなった、当店のエスプレッソマシーンを朝から修理し、苦節8時間やっと治りました。
このマシーンは今日本に1台しかありません。そして世界最高峰の装備(制御)を持っているエスプレッソマシーンです。
しかし、私はこのマシンの設定を変えたことがありません、なぜなら焙煎豆で変化出来るからです。つまり川上で変えれるから、川下で操作する必要がないのです。
価格にすれば約300万円もしますが、エスプレッソマシーンは何度も言うように基本の中身は基本全て同じです。
どこのメーカーは酸味が云々言ってるバリスタは何も判ってない人です。
ボイラーは容量以外には関係ありません、ダブルボイラーであろうがシングルボイラーであろうが、日本での使い方では、全く無意味です。
色々、外した結果、原因は不明でした。
イタリアのお店で色々お話を聞きますが、皆さんシングルボイラーで充分だといいますし、各メーカーの開発担当者もシングルで十分だと、絶対にダブルボイラーなんてしないという設計思想の会社も多い。
彼らは100年の歴史からそう言っているのです、あれだけ注文が入ってもシングルで対応出来ます。
【何故なのか?】
エスプレッソの抽出(9bar)は、その都度、ポンプONで新水をその時に押し込んで、HXを経てヘッドから出てきます。ボイラーのお湯は使いません。
ボイラーのお湯は何に使いますか?
スチームです。でシングルで充分なのです。
12Lのシングルボイラーマシン。
10Lのメイン/6Lのスチーム用のダブルボイラーでは、スチームの安定は
シングル(12≧6)の方があります。
ここを理解して下さい。
ダブルボイラーはコマーシャル的な付録に過ぎません。
何よりも故障率が2倍になります。
さて、今日の勝因は、新規導入のベッセルの電動ドライバーです。仕事の軽減率50%です。
このマシンはコンピューター制御なので、まず不具合のコード番号から故障箇所を探さなければならないが、中々そこまでにたどり着けない。
イタリア本社に聞けばいいじゃないかという意見もあるが、ところがどっこい技術担当者は半年ごとに変わったりする。
イタリアではみんなコロコロ転職していく、たとえ人間関係が作れたとしても、半年の命である。
で都合悪い場合は100%返信して来ない。笑
故障の原因は本体ではなく、制御系の不具合だったのですが、ヒューズ全部抜き、調べて、リセットで復帰しましたが、ヒーター自体の交換なら、この巨大な基盤を外す他ないわけです。
◆イタリアに行けば全て理解出来ます。
ほとんどのお店では、タンパーは「オマケ」についてくるプラスチック製です。
タンピングはドーサー付グラインダーについてますから、それで軽くポンで終わりです。
何故なのか?何故、日本のように肘を90度、何ポンド(爆)で押さないのか?
安定の為です。バリスタが3人いる店では、身長も「腕力」の男女の差も、あります。
タンパーで合わせない。これはブレます。だからこれは「ポン」でOKに統一して「グラインダー勝負」(当然統一)なのです。
◆日本で人気のあのグライダーは、実は性能は悪いです。海外では常識ですが、日本では最高になってます。笑
コーヒーミルも、カフェの坊やは使ってるアレが最高だと皆書いてるからね。
つまり、エスプレッソは「グラインダー命」なのです。日本ではこんなことを教えてくれません。 形式がないから講座にならない、金儲けが出来ないからです。アメリカも同じ、
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タンピング調整にすると、展示会で簡単に客を騙すことが出来ます。この装置でこうしました結果は・・・(タンピング変えている)
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一番ヤバイのは「カフェ・スクール」の講師に騙されるパターンです。
購入の相談は絶対にしないほうが良いです。散々な結果ばかり見てきました。