大きな一つ穴は1932年に販売。
特許は20年で切れる。
1932年 メリタは大きな一つ穴でした。これはダメです。今のV60の原型
1954年 三つの穴 この頃日本に入って来て、同様のコピー商品が出来ました。
さて、ここからです。 メリタ(ドイツ)の商品には 1X4 などと必ず 1X● と書いてあります。
1X1
1X2
1X4
では 前にある、1X の数字 1 の意味は?
ここがメリタの秘密、世界中でエスキモーでもアフリカでもインド人が、日本人が煎れても同じ味にあるのです。
蒸らし後、人数分のお湯を一度(1X)に入れてしまうのです。そうすればあとは待つだけ、成程、世界中で同じ味が抽出出来るのです。
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その為にある条件が必要になります。それは挽き目が非常に細かいのです。
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ペーパードリップが戦後メリタによって日本紹介されて以降ず~~と今も、
メリタ標準の細い挽き目はスーパーや食品店に並んでいる「既に粉になっている珈琲の標準」なのです。
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ドイツ人の合理性(ケチ)も原因です。いかに少ない粉で沢山出せるか?基本的に「香り」なんて出ません。コーヒーの色が出てればいいや・・です。
だから、ずっとスーパーや安売り屋でコーヒーを買っていた人が、焙煎屋の標準【粗い】で挽いてもらっても、その今迄のそのケチな分量で淹れてても【出ない!】という結果になります。
我々、焙煎屋は標準でも粗く挽いてます。それはもっと贅沢な美味しいコーヒーを目指しているからです。細かく挽けば色と苦みは出ます。コンビニコーヒーですよ、それ。
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商売上の対処法として、深く煎れば誰でも何しても「濃い味」は出ます。それはコーヒーの「香り」ではなく、焦げた臭いですが、それしか知らない人には、それがコーヒーなのです。いわゆる名古屋のコーヒーだギャ。
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おわり
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備考としての質問
三穴 と 一穴 三倍早く落ちるのはどっち?
大きな一つ穴にメリットはなんですか?
大きな一つ穴でどうしてネルドリップの味が出るのですか?
大きな一穴と 小さな一穴、淹れ方でブレるのはどっちですか?
一人前が5種類、注文が入りました。プロとして最後のお客さんに出すのが最後の一杯が20分後って有りですか?