■ ある時、若い編集者が池波氏と10時の待ち合わせをして、その彼がその5分前に到着したら、先生は激怒されたというエピソードがどこかに載ってると思います。(笑)
簡単に言うと「癇癪持ち」なんですけれど
それでこそ、池波正太郎だと私は思う訳ですね。
今の若い人なら、「約束の5分前に来たのに、なんで怒られなきゃならないんだ」と思うんでしょうが、私は、池波先生の気持ちわかります。
編集者なら先生より早く到着し待ってるのが常識かも。
「良い」とか「悪い」とかの問題じゃないんですよね、昭和とかZ世代が云々という問題でもない。どちらかというと【目上の人】との付き合い方という意味だと私は解釈しています。
勿論、私はこんなに短気じゃないです。私は10時10分ぐらいなら過ぎても全然怒りません。はい。
でも「長谷川平蔵」を書く人というのは、そういう自分にも他人にも厳しい、その感じ、うまく言えないんだけれども、そんな気がします。先生自身の小品で【男の作法】という小さな作品があるんですけれども、
どういうわけか、私なんか若い頃から先生の本を読んでるから、自宅を建てる時とか物事とかかなり影響されて、かなりの部分は自然とその通りにやってる訳です。
■ 粋だった曽祖父がトンビ着てる思い出があります。まあ「インバネス・コート」なんですが。池波先生も着ているのでタブってます。
トンビ着てる爺さんなんて今はいませんね。
セコイ爺さんはいても、粋な爺さんはいませんね。
■ さて、上の写真の3冊は、先生の付き人だった方の著述ですが、時間が有れば読もうという程度です。まだ未読です。
読む気がしない。
買った本の何割を読むのでしょうか?