ズレて、ズレまくってるけれど、豆は本来の温度で鳴ってるぜ!ベイビー
質問がございました。
フジローヤルのR101で安定焙煎をすれば、確かに1ハゼ、2ハゼ(もし聞きたいのなら)、同じボトム温度でした。最近、800gをずっと煎ると数字が、どんどんズレてゆきますがどうしてですか?
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R-101は、800~900gあたりが限界焙煎量だと思います。
さて、温度がズレてゆきますね、いわゆる「ゆらぎ」。今までずっと同じ172度で1ハゼが鳴っていたのに、今は、184度もある・・・・・。そういう質問の趣旨です。
あなたは、どっちを信用しますか?
① 豆が素直に1ハゼで鳴ってる事実か?
② 豆が付近の空気の温度(計)か?
私は基本として当然、穀物の組織がその時々で変化するとは到底考えられませんので、800gを煎る時も豆は172度でハゼていると考えております。
つまり、私は豆の量で1ハゼの温度が変化するとは思いません。
前にも書きましたが、温度計は嘘をついても良いのです。但し、ずっと最後まで嘘をつき通すことが必要なのです。つまり、温度計の表示をこの場合は「-12度」減じて表示出来れば、凄く使いやすいことになります。現在それを試作中です。
私共の焙煎では基本として、R-101でたった250gで連続焙煎(時間ロスなく)を10回以上しても安定している。1ハゼ、2ハゼ、ボトム温度もほとんど一定で煎れます。この事実を踏まえて話を続けます。
ところが、その焙煎回数の中で一度でも操作失敗すれば、温度表示は狂って来ます。釜自体の蓄熱量が増えるからです。それでも私は、鳴ってる豆自体を信じていますから、2ハゼのタイミングも予想出来ます。
豆は嘘をつかないという大前提を確信しています。
温度計は、適当な空間(豆があるであろう)の温度計だから、条件により大きくブレます。余熱の仕方でさえブレます。先に書いた連続の途中でブレてきます。
そんな浮気な[温度計]と排気温度計を増設して測って何かの演算を試しても全く意味はない。
と先日も書きました。反対ですか?
胴を二重に巻いて蓄熱を多くするなんて考えも真っ向から否定します。
じゃあ、現実問題として800gをどういう煎り方がするのか?
目指すは安定した焙煎です。
安定した焙煎とは、つまり、熱量の出し入れが一定ということです。どういうことですか?
当り前なのですが、
「ダンパー」を一定にして動かさない焙煎です。「ダンパー」を動かさないから安定しています。
その日の「湿度」や「気圧」、「チャフ飛ばしの全開1分」なんてやってる人には出来ません。
講座でお教えした焙煎時の「ダンパー」位置を上に移動すればある程度安定します。試行錯誤して下さい。
幸い、R-101は送風が強いので充分対処出来ます。
データ帳をしっかりつけて挑戦してみて下さい。私の煙突は少し弄ってます。100パイから75パイですから断面積は半分になってますが、大きな影響はありません。どの程度は不明。
本来の使い方は1キロ機は1キロだけを煎るものなのです。講座で、何で難しい250gで焙煎するのか?それは豆は嘘をつかないことを確かめる為でもあります。
「ダンパー」をこちょこちょ弄るのは、確実に熱量の出し入れをムラにしています。これは誰も否定できません。
実際は、少量多品種焙煎をする為でもあります。
「プロバット」にダンパーが無い理由かもしれません。使ったことが無いので確証がないです。
私は一時期、ドイツの「LEICA]を大量輸入してドイツの機械の奥底にある哲学を信頼してます。今、VWの状況は不都合な真実ですが・・・
「ダンパー」を弄ってる限り、安定した焙煎など出来ないのです。
いくら屁理屈並べても、やってる事実は熱量の出し入れをムラにしてい事実があるだけです。
ダンパー動かす意味は「格好」じゃないとすれば、つまり、熱量を変えるんでしょ?
今日は昨日より湿度が3%低いから、何でダンパーを半絞り移動されるのか?
答られるわけがないのです。ポーズです。
「それでもコーヒー焙煎は作業に過ぎません」
機械を2台並べて置き、操作を真似てすれば、同じ焙煎が出来ます。これは技術でも職人ワザではないという証明です。
「美味しさの差は、仕入先の差です。 」
「なんとかしたい」とお越し頂く営業店舗さんに共通した仕入れ先があります。それを自慢される人もいました。その場合は救いようがないです。 その差は同じ銘柄で飲み比べればハッキリ理解出きます。申し訳ないですが「V60」を使ってる程度の頭ではどうしようもない。 商売はもっともっと頭を使います。
「パンケーキ」でも焼いて下さい。
「概念(イメージ)を写真で表します」ので
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私はこのR101で250g以上は煎ることがほとんどありません。
ほとんど3キロ機を使うからです。