カプメイの独り言

2シャム猫的お気楽生活

Pechな旅 その3

2017-09-17 22:52:45 | ドイツ

ドイツ国鉄(DB)の特急(ICE)車内


8月入ってから、フライブルク(FR)にいる親戚にお土産を用意したり、
レンタル携帯、空港宅配の手配。
空港からFRへの鉄道切符をwebで買ったりしていた。

そんな中(8月15日)、何気なくドイツ・バーデン新聞を見てみたら、
なんかDBトンネルで崩落。。。みたいな記事が1面に。
地方紙で出てるってことは、どこ?
え?バーデンバーデン(温泉保養地で有名)の近くだってぇ!

なんですと

ライン川に沿った鉄道輸送量補強のため、
地下線路=トンネルを掘っていたのだが、地上が陥没。
線路が歪んで浮いてしまっている。
近隣住民も避難。。。

ええっ!?

大丈夫なんか?

私らが使う路線やんけ!

その時、新聞には「8月26日には復旧する」とあり、
DBのHPでは、その間、旅行者には代替輸送バスを出すとあった。
(又は切符の払い戻しも可能、遠回りをするなら、その分の旅費も保障。)

あぁ、私たちが行く9月2日には復旧してるから大丈夫だ。

と、一旦は安心したのだが、これが日本と同じではなかったのだ!

毎日現地の新聞やテレビ、ラジオ局の報道、DBのHPをチェックしていると、
状況は最初に考えていたよりも深刻。
FRの親戚によると、「復旧作業よりも責任問題」になっているらしく、作業が進まない。
8月26日だった復旧は、「8月中には」になり、「9月半ば」になり、遂には「10月2日」になった。

ダメじゃん、DB。

代替バスへの乗り継ぎは、最初の頃、混乱をきたしていたようだった。
そりゃそうだ。
長~~~~~~~い編成の特急列車から降りた乗客を、何台のバスで輸送するのだろう。
丁度ドイツは夏休みで、地方によってずれている休みのため、けっこうな人の移動がある。
新聞にはバスを待つ乗客の行列が写っていたりする。

私はこの旅行のために照準を合わせて、足腰の調子を戻してきた。
とは言え、バスで立ったまま25分と言うのには不安がある。
大きな荷物もある。
大丈夫なんだろか。。。

おっと、自分の心配ばかりをしてはいられない。
日本からFRへ行く研究者仲間たちに念のため通達。
状況は刻々と変わるので、自分たちでも調べるように連絡した。

そんなドキドキな2週間余りを過ごしていたが、
さすがに列車とバスの移動がうまく出来るように、駅の地図や時刻表までHPにアップされるようになった。

自分たちだけじゃないし、ずるずると流れに身を任せたら大丈夫だよね。

とにかく、行く前に自分が出来ることは、スクワットで足を鍛えることだけさ。





さて、ドイツに着いて、空港駅から予定の列車に乗りこむ。
当初、FRまで乗り換えなしで行ける予定だったのだが、ダイヤが変わっている。
事前に調べるとマンハイムで乗り換えるようになっていた。
しかし、今乗ってる列車はカールスルーエ行き。
カールスルーエで乗り換えても同じじゃん?な、ダンナ(悪魔)のささやきがあったのだが、
いや、手前の駅で乗り換えた方が、予約が無い次の列車で席を確保できる可能性があると賭けに出た。
すると、これが当り!
満席なのだが、丁度降りた人の席に滑り込むことが出来た。
これで、バスに乗るラシュタットまで座っていけるようになった。
カールスルーエで乗り換えた人たちには席がなく、通路やトイレの前などに座りこんだりしていた。

ラシュタットに着く前から、乗客はそわそわ。
我先に降りようと、立ち上がり出すが、どうせ乗降口には人が立っているから無駄だ。
ここは最後まで座っていて窓の外を眺める。
ふむ。バスがいるのはあそこだな。。。

列車を降りる時、踏み台を踏んで降りた。←ここ、ポイント。あとで、また出てくるので覚えててね。
とっとと、バスのいる方へ歩き出す。
アドレナリンが出ているのか、足腰、どこも痛くない。
ダンナはよろよろと後ろに付いてくる。

おっと、先頭にいるバスは既に席は埋まり、立ちん坊だな。
後ろのバスはまだドアを開けたばかり?
それとも前が出発してから移動してきてドアを開ける?
いや、ドアを開け始めた。
2両連結バスだ。後ろドアを目指せ。。。と自分に指令。
「こっちよ!」とダンナに声を掛けて、
でっかい身体のドイツ人がモタモタしてる隙間をするっと抜けて乗り込み、ドアのすぐ後ろの席を確保。
ダンナもついて来て、大きなトランクを通路に置いて座る。
いや、それはまずい。トランク15キロを膝の上に乗せる。
ドアが閉まり、出発。

ふぃ~~~~、ダテに日本の混んだ電車を経験してないよね。
オバサン根性丸出しって誰かが言ったけど、それで結構!
こんな時は、それが役に立つ。
立ってる人が、途中で気持ち悪くなったみたいだけど、
座れなかったら、私もそうなってた可能性がある。

そんなこんなで、なんとかバーデンバーデンに到着。

バスを降りて、駅に入ると
スイス・バーゼル行きの列車が1本向こうのホームで待っている。
階段をえっちらおっちら降りて登ると、
駅員に空いてる前の車両まで行くように言われて、さらに歩く。
そして、やれやれっと座って撮ったのが上の画像。
この後、バスがどんどん着いて、席は全部埋まった。

つまり、遅いバスに乗ると、乗り換えた列車でも席を確保するのが困難になるのだ。

オバサン根性、万々歳なのだ。


Pechな旅 その2

2017-09-17 18:26:54 | ドイツ

フランクフルト空港駅



今回の旅も、ダンナのお供。
このシリーズは、
2008年松江(日本)
主催でドロドロ。。。

2011年イスタンブル(トルコ)
ネコ旅

2014年ハワイ(アメリカ合衆国)
マケマケ・ハワイ

そして、今年2017年フライブルク(ドイツ)

そう、思えば、今回の主催者H氏と初めて会ったのも松江だった。
気さくで、私がフライブルクに住んでいたことがあると言うと、とても喜んで、
「来年(2009年)フライブルクで会議があるから、また会えるね。」と言ってくれた。

2009年は別の会議だったので、彼は参加者ではなかったけれど、
ダンナは現地で会ってディスカッションをしていた。

トルコでは、彼も大きな葛籠を選んでドイツに持ち帰った。
(この時既にチャラさが出ていた。)


そしてハワイで調子こいた彼は、「次は私が主催でフライブルクでやりたいでーす!」と立候補し、
次にやりたいと言っていたフランスを蹴落とし、まんまと開催国となったのだった。


今年は9月の開催に向けて、
春にはボチボチ会議のアナウンスが始まったので、
GW後に航空券手配をし、ホテルを決めていた。

そしたらららら、6月になってH氏からメール。
「準備が間に合わなそうだし、参加者があまりいなそうなので、来年に延ばしてもいい?」

なんですと

あんた、今までの3年間、何をやってたのよ。
こっちはもうキャンセルできない航空券だったり、
他の人もキャンセルできないホテルだったりを手配しちゃってるよの。

それをキャンセルせいっちゅうなら、キャンセル代払ってくれるんでしょうね。

そもそもアナウンスが研究者全員に送られていないという事実が判明。
そりゃ、参加申し込みが来ないわけだ。
ヨーロッパ勢は、大変なら来年にしてもいいよ。などと、移動の枷が少ないもんだから言うけれど、
日本勢は、猛然と抗議。

そうこうするうち、7月になって「やっぱりやりまーす。」とメール。
(人に迷惑かけても謝らないな!)

こいつ。。。絶対に夏のバカンス優先に考えてたな。
(あとで、真面目なドイツ人女性研究者が尻を叩いた説が浮上していた。)

と言うわけで、行く前からハラハラが始まっていた。

このH氏、最後までやらかしてくれるので、ご期待ください。



お断り:私はダンナのお供ですが、旅費等は自腹です。