2,3年前になるが、アニメ映画で「カールじいさんの空飛ぶ家」というのがあった。
ストーリーがなかなか緻密なアニメで、秀逸だった。独り暮らしで頑固な老人が、都市化が進んで「立ち退きを迫られた家」ごと空に風船で浮かび、亡き妻との夢を実現させるという展開だった。
自宅を高いビルに囲まれ、過去との思い出だけに生きているカールおじいさんは、時代に抵抗し頑固に立ち退きを拒み続けていた・・・・実は前から気になっていたのだが、これは予断と偏見で言うのだが、この映画そっくりの家がある。
写真を見ると、この家、高層ビルに囲まれて、ほとんど日が差さない。そしてカールおじいさんそっくりの人が、この家をきちんと守っている。もう犬がいないのに「猛犬注意」の札までかかっている。まさに人を寄せ付けず、頑固に家を守っている感じである。
ところで私は自宅を処分し、何もかも置いて出て来た者である。差し詰め「脱カールじいさん」か? もはや守るべき家などない。どうしてか?そんな形あるものなど比較にならない、大きな宝物を見つけたからである。天の御国のである。 (ケパ)
ーー天の御国は、畑に隠された宝のようなものです。人はその宝を見つけると、それを隠しておいて、大喜びで帰り、持ち物を全部売り払ってその畑を買います。(マタイ13:44)ーー