
ニコンD5300 + シグマ17-70ミリF2.8-4、ISO400、f5、1/100秒、38ミリ(57ミリ相当)
Σ(シグマ)という記号は通常、数列の総和を表し、小文字σで書く場合は統計学の標準偏差を示すものであるが、わたしたちカメラマンになじみの深い「シグマ」といえば、フォビオンセンサーをコンパクト機に搭載したDPシリーズをつくるカメラメーカーしか思い浮かばない。
DPシリーズのカメラはまちがいなくプロ仕様なので、そのパフォーマンスを扱いきれない素人さんは手を出さない方が身のためだ。わたしも何度も触手をのばしたものの、怖じ気づいていまだ購入には至っていない。
そういう尖ったカメラを産み出すメーカーであるが、もともとはニコンやキヤノンなどさまざまな一眼レフカメラの交換レンズをつくるレンズメーカーであった。
現在はレンズだけでなく高性能なデジタルカメラもつくっているわけであるが、この会社のほとんどの製品は福島にある会津工場でつくられている。
大きなメーカー(たとえばニコン)のレンズはタイや中国でつくっているけど、シグマの精密なカメラやレンズは日本人の職人魂と繊細な指先から産まれるようだ。

↑クリックすると会津工場のようすがわかります(Youtube 5分)
さて、あたらしく買った「17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」というシグマのレンズをニコンD5300に付け、週末の畑仕事の合い間にためし撮りしてみた。
なまえにマクロと付いているだけに、このレンズの接写性能はかなり高い。70ミリの望遠側で22センチまで接近できるので、たとえば指輪のような小さなものもけっこう大きく写せる。(もっとも接写倍率が1:2.8なので指輪を画面いっぱいに写すことは無理。せいぜい半分くらいの大きさです)
もちろん接写だけでなく、ふつうに人物や風景を引いて撮ることもできるわけで、絞りをf8まで絞ると非常にシャープですばらしい画質になる。
下のピクセル100パーセント画像を見れば、納得いただけると思う。
このズームレンズは35ミリ換算で25.5-105ミリというちょうど使いやすいレンジなので、仕事はもちろん自分の作品撮りにも使えそうだ。
この夏の旅行にもっていくカメラ(レンズ)は決まった。

同上 ISO200、f8、1/400秒、62ミリ(93ミリ相当)
