Happyday of LUCKY

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命がけの撮影

2016年07月13日 | Life
近くの神社から鐘や太鼓のお囃子が聞こえてくると、いよいよ夏祭りの季節だ。
大阪の平野区にある杭全(くまた)神社の夏祭りは、9つの町がそれぞれ有する地車(だんじり)を2日にわたって曳行する。屈強な男たちが地車を押したり曵いたり、ときには回したりしながら町内を練り歩くのがこの夏祭りの特徴だ。
そして2日目のラスト、杭全神社にすべての地車が集結する「宮入り」が最高の見せ場となる。



今年はひさしぶりにこの夏祭りの撮影依頼がきた。おもに来年のカレンダーに使われる写真を撮るのだ。
きのうは5つの地車に付いて町内を回った。きょうはあとの4つと宮入りのシーンを撮る。11時まえに撮影ははじまり夕方に一旦休憩する。19時からはいよいよ宮入りだ。
各町だいたい30分間隔で神社にやってきて、大きな鳥居をくぐって入って行くのであるが、その間、ものすごい人数の警官(100人くらい?)が人間の鎖をつくって、神社のまえを走る国道25号を通行止めにする。

神社まえの交差点は演舞場となり、文字どおり縦横無尽に地車が行ったり来たり回ったりする。昼間の曳行とちがうのは地車の前後に、おなじハッピを着た女子数十人がお囃子にあわせて「それそれ」とかけ声をかけて走り回ることだ。
この人たちを避けながら地車に接近して撮影するのはとてもたいへん。ぼやっとしていたら人がぶつかってきたり地車に敷かれそうになる。じっさい2回ひやっとする場面があった。翌朝の新聞に載らなくてよかった。

9台すべての地車が宮入りしたのは午前0時をまわっていた。2日間、じつにタフな撮影であった。32GBのメディアカード4枚と16GBを2枚も撮ったので、あしたからのファイル整理がたいへん。気が遠くなる。とりあえず帰って寝る。

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