8月16日からバス1泊2日で白山(石川県)に登ってきた。
パートナーは K隊員(73歳)です。
8月16日(金)22:45 渋谷発夜行バスで金沢駅へ向かいます。
:JR金沢駅
6:00金沢駅着、朝食。
6:45発 北陸バスで「別当出合」まで2時間の移動が続きます。
:別当出合
9:10 別当出合着、横浜からバスを乗り継いで12時間の旅でした。
国立公園「白山」、”自然を後世に伝える努力”をしています。
日本三霊山の一つ「白山」を紹介します。
~中略~ 白い山という名を持った山は、欧州にモン・ブラン(モンは山、ブランは白)があり、
ヒマラヤにダウラ・ギリ(ダウラは白、ギリは山)がある。
そしてわが国の代表は白山である。
祭神は比神で、比は姫であり、越中立山の雄勁な山勢の雄山神に対して、
加賀白山の優美な山容を比神として崇めたと伝えられる。
たしかに白山ほど、威あってしかも優しい姿の山は稀だろう。
(日本百名山:白山より抜粋)
:砂防新道入口
9:15 吊橋を渡り、「砂防新道」を登ります。(約4時間の歩程)
行程は「ほぼ緩急織り混ぜて」の登り、道は整備されています。
:標示も充実
標示も充実しているが、歩程ではなく水平距離(GPS)のようだ。
野草類に混じり、ソバナが迎えてくれた。
クサボタン3態・蕾 開花 実待ち
:樹林帯
空は晴れている、樹林帯が暑さを和らげてくれる。
:ツルニンジン :ツクバネソウ(実の状態を見て命名された)
:中飯場
9:58 「中飯場」着、休憩。水もある休憩所だ。
:天候晴れ
:外来種駆除隊
外来種駆除隊(ボランティア)の活動を登りで見ました。
ハクサンオオバコを、外来種のオオバコから守るため、オオバコの駆除をしている。
(外来種のオオバコは登山靴等に付着し、繁殖したもの)
ハクサンの名がついた花は全部で18種類ある。
江戸時代、都に最も近い白山に多くの学者が訪れ、植物の研究が行われた。
新発見の植物に「白山」の名を付けた。
それが現在の標準和名の「ハクサン」を冠した植物につながる。
①フウロ ②チドリ ③シャジン ④イチゲ ⑤オミナエシ ⑥トリカブト
⑦コザクラ ⑧シャクナゲ ⑨アザミ ⑩タイゲキ ⑪ハタザオ ⑫ボウフウ
⑬イチゴツナギ(イネ科) ⑭カニコウモリ ⑮カメバヒキオコシ(シソ科)
⑯サイコ(セリ科) ⑰スゲ ⑱オオバコ
このほかにもゴゼンタチバナは白山の主峰・御前峰に因む、オヤマリンドウは御山
(白山)を指しているといわれる。
:ホトトギス :ズダヤクシュ(実) :クロクモソウ
:センジュガンビ
:観光新道尾根
10:50 「別当覗き」から見た観光新道(下山路)
:渋滞に
甚之助避難小屋の急登を前に渋滞が・・・。
:甚之助避難小屋
11:40~12:00 甚之助避難小屋へ、昼食。
水場も水洗トイレもある、多くの人でベンチは埋まっていた。
:南縦走路
南縦走路(別山へ行く路)ピークは油坂の頭(2256m)か。
:黒ボコ岩
真ん中の岩が黒ボコ岩、お花畑を登る。
:ハクサンボウフウ
:ダイレイジンソウ :ダイモンジソウ :カラマツソウ
:南竜道分岐
12:20 南竜道分岐、黒ボコ岩へ最後の登りが始まる。
お花達がサポートしてくれた。
:ニッコウキスゲ :メタカラコウ :ミヤマキンバイ
:ヨツバシオガマ :ミヤマダイコンソウ :マツムシソウ
:延命水
13:08 延命水、水が豊富な山だ。
:蝉
:シモツケソウ :コウゾリナ :タカネナデシコ
:黒ボコ岩
13:15 黒ボコ岩(2320m)に、大休止。
:室堂まで900m
:御前峰
弥陀が原からみた御前峰(2702m)道は「五葉坂」
:ここから神域
黒ボコ岩から弥陀ヶ原へ入れば「室堂センター」の屋根が見えると思っていたが、
屋根が見えない?五葉坂を登った先に室堂センターがあることを知る。
:室堂センター
13:45 室堂センターへ、4時間30分かかった。
宿舎は「こまどり」寝床は布団1枚確保できた。
御前峰は明日登るので、麓の「室堂平」を散策した。
:イワギキョウ(花が上を向いている) :ミヤマキンポウゲ
:コバイケイソウ :ネバリノギラン :アオノツガザクラ
:クロユリ(石川県の花)3態
:ハクサンフウロ :白いハクサンフウロ :ミヤマリンドウ
全体に小振りだが多くの花が咲いていた。
コバイケイソウは例年にない豊作開花、ハクサンボウフウも多かった。
(室堂センターに常駐している「自然観察員」が説明もしてくれる)
:日没
夕食前に「日没」を撮りに、いい絵が撮れた。
:夕食
”かって”の山小屋らしい、夕食だった。
***
8月18日(日) 3:45起床、御来光が見られるようなら、神社の太鼓が知らせてくれる。
自分は聞かなかったが、太鼓はたたかれていたようだ。
4:00 ヘッドランプを着けて小屋を発った。往復2~2.5時間の歩程だ。(含む御池巡り)
:御池巡りコース
ガスが流れている、視界も悪かった。
:白山奥宮
4:40 白山奥宮着、まだ暗い。日の出まで時間があるのでここで風をよけた。
:山頂
5:00 御前峰山頂、渋滞するまえに一足早く撮った。
:老若男女
日の出を待つ”老若男女”、時折ガスが晴れ空が明るくなるが、またガスに覆われる。
5:10 宮司さんが岩の上で白山神社の縁起等を語り、「万歳三唱」で締めた。
御池巡りは視界が悪いので、「このまま下山するよう」にとの言葉も忘れない。
最後まで御来光を見るべく粘ったが、あきらめスゴスゴ下山した。
:朝食
6:05 室堂センターへ下山、朝食を食べ、下山準備。
小屋の玄関に、こんなポスターが。不思議な数字ですね、これも神の成せる技か?
7:05 室堂センターを後にする。
下山の歩程は5時間、金沢駅行のバスは13:30発、充分に余裕を持った行程だ。
:弥陀ヶ原
五葉坂を下り、弥陀ヶ原へ。日も差してきた。
チングルマの群落がありました。
:イブキトラノオ :イネ類 :トウヒレン
朝露が演出してくれました。
:黒ボコ岩分岐
7:20 黒ボコ岩へ、下山は右「観光新道」を行きます。
道はせまく、足元も良くないがその名の通り、お花畑が待っていた。
:朝露をお楽しみ下さい :ミヤマホツツジ
:ダースベイダー :メタカラコウ :カライトソウ
:マツムシソウ(多かった) :ホツツジ(紅葉している) :オトギリソウ
:お花畑
いくつの花が写っているでしょうか?
:ミヤマオトコヨモギ :ハクサンアザミ :ハクサンタイゲキ
8:48 殿ケ池避難小屋に、水は涸れていた。下山路が俯瞰できる。:甚之助避難小屋
南に甚之助避難小屋が見える。
:アキアカネ
山はもう秋ですね。
:ヨツバヒヨドリ :ミヤマコゴメグサ :ハクサンオミナエシ
:中間点
9:27 中間点まで降りてきた。
高山植物も一段落し、花も野草に変わってきた。
登ってくる登山者はポツポツいる、一様に息が荒い・・・。:
:別当坂分岐
9:55 別当坂分岐、真直ぐ下れば(白山禅定道)市ノ瀬登山口へ通づる。
野草が目立つ。
:ツルリンドウ :ミソガワソウ :エンレイソウ
:カメバヒキオコシ :カニコウモリ :サンカヨウ(実)
:最後の標示
”駆除対象”のオオバコが繁殖していた。
:別当出合
11:00 別当出合へ着いた。
昼食弁当を食べ、缶ビールで乾杯し、13:30のバスで帰途に着いた。
日本百名山は【90】になりました。
***
白山国立公園の取り組みについて
1)ゴミの持ち帰りの徹底・・・
山小屋で購入した缶ビールの空き缶もその対象
2)外来種の駆除
ハクサンオオバコを外来種のオオバコから守るために、登山道脇に生えたオオバコをボランティア
の手をかり、駆除(根っこから抜く)していた。
自然を後世に残す、守る姿勢に感心した。 1)についてはどこでもできることだと思うが。
:ミヤマシシウド(背景は油坂の頭)
:ミヤマアキノキリンソウ
*****
17日 行程:(標高差1190m、約6km、4時間30分)
6:45 JR金沢駅(北陸バス) =9:10 別当出合バス停 ⇒9:15 登山口
⇒9:58 中飯場 ⇒10:50 別当覗き ⇒11:40~12:00 甚之助避難小屋・昼食
⇒12:20 南竜道分岐 ⇒13:08 延命水 ⇒13:15 黒ボコ岩 ⇒13:45 室堂センタ-
18日 行程:(標高差252m、約8km、約5時間)
4:00 室堂センター ⇒4:40~5:35 御前峰 ⇒6:05 室堂センター・朝食
⇒7:05 室堂センター ⇒7:20 黒ボコ岩(観光新道) ⇒8:48 殿ケ池避難小屋
⇒9:27 中間点 ⇒9:55 別当坂分岐 ⇒11:00別当出合 =13:30発JR金沢駅
=16:00 JR金沢駅 =17:17発 特急ハクタカ =越後湯沢経由横浜へ
今週の twins
18日、地元の夏祭りに、祖母手作りの「甚平」を着て出陣です。
今日で10ケ月になりました。
富士山、白山、立山、、、日本三霊山。
お花もみんなきれいだし、風景も優しくて気持ちよさそう。
ミヤマシシウドの写真も美しい~
綺麗な雲、空を見ていたら私も行きたい気分に。
車生活じゃ、だめですね。
明日は近場で水鳥を、見に行こうとおもっています。
それにしても、よくのぼっていますね、敬服。。
健康ならば、何でも出来るんだ!