浅間嶺(奥多摩浅間尾根)をT崎さんと歩いてきた。
浅間尾根は、南に笹尾根、北に奥多摩主尾根である御嶽山・大岳山・御前山に挟まれた位置にある。
浅間嶺(標高:903m)は、昔富士嶺と呼ばれ、富士浅間神社が祭られているからその名があるのだろう。
浅間尾根はかっての古甲州路で武蔵と甲斐を結んだ道で、その名残は数多い石仏に見られた。
9:00 武蔵五日市駅から「数馬」行のバスに乗った。
(満員臨時バスも出た)
:浅間尾根登山口
9:55 「浅間尾根登山口」で下車、都道205号を戻って「浅間尾根登山口」へ
:浅間坂
南秋川を渡り、浅間坂へ(温泉旅館浅間荘があるので舗装されている)
天候は晴天(雲もない)気温も20℃前後、秋晴れの一日。
流石に紅葉は早い。
浅間坂(今日一番の登り)を登りきると杉の植林帯へ入る。
よく間伐されている。
:整備されている標識
新調された標識(東京都は金がある?)
:ヨメナ :センブリ :晒菜升麻
登山道で見た花は、サラシナショウマ・コウヤボウキ・ヨメナ・センブリ・アキノキリンソウ等々。
:石仏
浅間信仰の名残り石仏、数多くあった。
:サル石
10:55 「サル石」へ、猿の
手形が残っていると書いてあるが、確認できず。
武蔵~甲斐へ抜ける道であった、証拠か?
(全体はもっと大きいが、これ以上引くと崖に落ちるので)
:一本松入口
11:10 ここを登ると「一本松」(標高930m:三角点あり)浅間尾根の最高点になる。
あまり役に立たない木だけど、何か惹かれるものがあった。
犬四手(イヌシデ):落葉高木
四手(紙垂)とはしめ縄や玉串などに垂れ下がる、細長く切った紙のこと。
果穂を四手に見立てた。「イヌ」は一般的に役にたたないものをさす。
山野に普通に生える、樹高は20mほどになる。用途は建築・器具材、薪炭など。
:人里(ヘンポリ)と読む
へンポリと読む、この尾根は変わった読みをする地名が多い。
:ヨメナ :トリカブト
12:00~12:15 浅間嶺鞍部にて昼食。
12:15 浅間嶺展望台へ向かう。
雪化粧した富
士
山はやっぱり「らしい」霞が
邪魔をしているが・・・。
富士山にも会えたし、「腹も満足感」も一杯で時坂峠へ下る
13:10 古民家「蕎麦屋」さんへ、
水車も印象的だが、中庭にクリンソウが咲いていた。
13:15 「峠の茶屋」へ、ここも北側に展望が
開けている。
:御前山 :大岳山
舗装道を歩いて時坂峠へ、ここで3匹の蛇と会った。(何か
幸運なことが起きるかも・・・)
:ここから登山道
:檜原(ひのはら)村の案内
14:15 「払沢の滝」入口へ、人も車も増える。
:お土産屋さん
郵便局を改造した「お土産や」望遠鏡の先は、「天狗滝」↓
:何か”
い
そ
う”
14:25「払沢の滝」へ
落差40mの四段滝、最下部の一段しか見えない。厳冬期には結氷するという。
水量も豊富で迫力があった。
:「天狗滝」遠望
:ちとせ屋
お馴染み「ちとせ屋」さん、豆腐料理は有名(立地条件がいい)
14:48発の臨時バスで帰途に着く。
(酒のつまみをせしめ、満足げな”パートナー”です)
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行程:標高差633m、距離約11km
9:00 武蔵五日市駅 =9:55 浅間尾根登山口バス停 ⇒10:06 浅間尾根登山口
⇒10:55 サル石 ⇒11:10 一本松 ⇒11:50~12:15 浅間尾根鞍部(昼食)
⇒12:20 浅間尾根展望台 ⇒13:15 峠の茶屋 ⇒14:25 払沢の滝
⇒14:48 払沢の滝バス停
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人里:ヘンボリと読む、檜原村にはこういった読み方をする、地名が多い。
古墳時代になると、大陸からの渡来人の集団が近畿地方から移住したと考えられる。
人里(ヘンボリ)集落の名前の由来は、モンゴル語で人間を意味する「フン」と、
新羅語で集落意味する「ボル」が訛ったものではないかとの説もある。
その他に、神戸(かのと)、桶里(ひざと)、笛吹(うずしき)等の読みもある。
(ウィキペディア檜原村より引用)
一方こんな話もある。
谷有二著の「山名の不思議」という本にこんなことが書いてある。
タイトルは「アイヌ語の山名」の項にこんなくだりが、引用する。
江戸時代までの北海道は、蝦夷と呼ばれていた。
そこに住むアイヌ民族は
文字を持っていなかったので、内地から渡った
和人(シャモ)は、
聞いたままの地名をカタカナで記録した。
明治時代になって、蝦夷が北海道と呼ばれるようになると、カタカナ書きの地名は、
ほとんど漢字に置き代えられてしまった。
シル(大地の)エトク(涯・はて)は知床みたいに手当り次第、音の近い漢字をこじつけた。
漢字は完全にアイヌ語の発音記号となってしまった。
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こんなこともあるから、真相は”藪の中”が
正解かもしれない。
Say hello to your family「洋子」様。