2001年作品。ニューヨークを舞台に、今時の日本人少女と黒人ドライヴァーが巻き起こす騒動を描いたコメディ。監督・脚本は「ジャンク・フード」などの山本政志。
ギャグの連続で観ていて退屈はしなかったが、出来としてはそれほどのシャシンとは思えない。
観る前は“停滞していた人間関係やその周囲の状況が部外者により攪乱されてあらぬ方向へ(いい意味でも悪い意味でも)動き出す”というドラマツルギーの王道を行くスタイルの映画だと思っていたのだが、主人公のコギャルは結局何もしていないし、ラストで彼女が去って行ってもニューヨークの下町で暮らす彼等の生活は変わらない。
もちろん彼女のせいでリムジンの運転手は一時的に職を失い、バーテンあがりの凶暴なチンピラが狼藉をはたらいたりするのだけれど、それが結果としてドラマ的に面白いかというと、あんまり・・・・。
山本政志監督としては「ジャンクフード」の暴力性と「てなもんやコネクション」のおちゃらけ路線をミックスしたつもりだろうが、今回はどっち付かずの感があり散漫な印象を受ける。まあ“ドラマの辻褄合わせなんかよりも、俺の描きたいのは多人種の揃い踏みによるカルチャー・ギャップのオカシさだけなのダ”と開き直られたら黙るしかないけどね(暗然)。
ギャグの連続で観ていて退屈はしなかったが、出来としてはそれほどのシャシンとは思えない。
観る前は“停滞していた人間関係やその周囲の状況が部外者により攪乱されてあらぬ方向へ(いい意味でも悪い意味でも)動き出す”というドラマツルギーの王道を行くスタイルの映画だと思っていたのだが、主人公のコギャルは結局何もしていないし、ラストで彼女が去って行ってもニューヨークの下町で暮らす彼等の生活は変わらない。
もちろん彼女のせいでリムジンの運転手は一時的に職を失い、バーテンあがりの凶暴なチンピラが狼藉をはたらいたりするのだけれど、それが結果としてドラマ的に面白いかというと、あんまり・・・・。
山本政志監督としては「ジャンクフード」の暴力性と「てなもんやコネクション」のおちゃらけ路線をミックスしたつもりだろうが、今回はどっち付かずの感があり散漫な印象を受ける。まあ“ドラマの辻褄合わせなんかよりも、俺の描きたいのは多人種の揃い踏みによるカルチャー・ギャップのオカシさだけなのダ”と開き直られたら黙るしかないけどね(暗然)。