ダウン症のムスメと母のマイペースな日常

ダウン症のムスメとの日々を中心に、いろいろ書いてます。最近はキャンプ備忘録のようにもなっているとかいないとか・・・

切ないなぁ。

2022年01月22日 | 仕事
職場にはいろんな障害をお持ちの利用者の方がいます。何人かダウン症の方もいらっしゃいます。私の職場にいらっしゃるダウン症の方は比較的自立度が高い方が多く、その中に一人女性のダウン症の方もいらっしゃいました。
なんでも自分で出来ました。トイレ、食事、活動すべて介助なしで、お声かけだけで出来ていました。それがある日「あれ?」っと思う瞬間がありました。どうもトイレの場所が分からないご様子。案内すると「あぁ。」という感じでしたが、そのあたりからみるみるうちに認知度が下がっていきました。トイレに介助が必要になり、食事を前にしてもぼんやりされているので介助が必要となり、最終的には歩くのも困難になり車いすでの移動となりました。私は別のグループの担当だったのであまり直接介助することはなかったですが、どんどん機能が低下していく様は遠くから見ても明らかでした。
そして、笑顔が多い人だったのに、全然笑わなくなり、表情が乏しくなり、何かが見えるのか常に怖がっていて、怯えていていることが多くなったいたのは職員にとっても辛いことでした。
結局彼女は高齢者施設の方へ入所されました。

ダウン症は認知症にもなりやすいと聞いたことがあります。そして実年齢よりプラス30歳と考えた方がいいとも言われます。子供のころは成長するのがゆっくりと言われ、ゆっくり成長したと思ったら、老化していくのが早いって・・・なかなか辛い現状です。

まさにその通りになった彼女ですが、彼女を見ながらやはり我が子を投影してしまいました。うちの子もこうなるのかなぁ・・・そう思うとどうにも切なくなってしまいますが、先のことは考えても仕方ない。なるかもしれないし、ならないかもしれない。なるかもしれないと悲観的に過ごすよりは、与えられた毎日を精一杯楽しく積み重ねることの方がムスメにとって大事なのは間違いありません。ムスメよ、これからも笑顔が続く限り、幸せに過ごそう!どうしても抗うことが出来ないことはいくらでも起こりえます。何かが起こった時はその時最善と思う道筋を見つけていこう。

彼女の機能が落ち始めてから、うちの施設を退所されるまで、色んな事を考えさせられた日々でした。



コメント
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