其の八
『初対面! 俺と侍』
小太郎が学校から戻ると、玄関に日本刀が!!
家族は何故こんなものがあったのか不思議がる。
小太郎と父が真剣だと気付き、警察に届けることに。
警察に行く前、ひみこのところに寄る小太郎。
「どうしてこれが?」
「うちの前に置いてあったんです。」
「誰の仕業じゃ!」
「こっちが知りたいですよ。
ってか今日はギャル語じゃないんですね?」
「っつかこれ村正っつう名刀っしょ。」
「はぁ。」
「はぁじゃねぇし。
村正ってぇのは、あんたの先祖系が仕えてた
真田幸村様使用の太刀だかんね。
しかも徳川家には呪いをもたらすと言われ、
江戸時代には幕府に忠誠を誓う為に
村正を埋める武士が続出した。
これはそんな下げ運にもめげずに生き抜いた刀だし。
いい? 刀ってのはねぇ~、
そんじょそこらの刃物と違うんだ。
武士の魂、ハート、命そのものなの。
刀は人から人へ時を越えて渡る運命的な存在でもある訳。
もし持ち主が正義を行わなかったら、
必ずその手を離れ、正しい持ち主を求めて旅をするんだよ。」
「えっ? じゃあ俺のところに来たのも・・・」
「ぜってぇ意味あっし。
この刀があんたのところに来たのは。」
「あいつにも関係あるんですか?
俺に乗り移っているあの侍に。」
「さぁ?」
「いつも肝心なところは、さぁなんだから!!」
「人生の核心には自分で至るしかないの。
そうじゃなきゃ、あんたもシオシオのパー。」
小太郎は交番まで来るも、届けずに持ち帰ってしまう。
一方、岩永家では、
日本刀を小太郎のところに持って行ったことが父に知れる。
「警察に電話して、
あいつが盗んだことにしてやろうと思って。」
そんな息子を引っ叩く父。
「考えた結果がそれか!!」
謝る息子に「もう遅い!!」と。
「お前がこう育ったのもお父さんの責任だ。
これから私がやることをよく見ていなさい。
ひとつの愚かな失敗の後始末をするには、
それを遥かに凌駕する大きな混乱が必要なんだ。」
岩永父が学校に行き、
小太郎に日本刀を盗まれたと訴えた。
小太郎は呼ばれ、盗んでないと。
家に帰ったら玄関にあったと言う。
校長もサヤカも小太郎の言葉を信じてくれる。
岩永父は、無事に戻してくれたら問題にはしないと言い、
小太郎は日本刀を取りに戻る。
小太郎のことを心配する中村とあい。
けど、知られてしまうと死んでしまうかもしれないので、
打ち明けることが出来ない小太郎。
「いいよ、殿。
殿がなんであろうと、僕は殿の味方だよ。」
家に帰ってみると、
ベッドの下に隠してた日本刀がなくなってて焦る3人。
優奈が届けに行ったと知り、慌てて追いかける。
「持ち主が分かったから返すことになったんだ!」
突然パトカーが集まり、
大勢の警官に取り囲まれる小太郎たち。
刀が取られそうになり、小太郎に侍が光臨してしまう。
「今は捕まる訳にはいかぬ。
わしにはせねばならぬことがある!!」
侍小太郎が捕まりそうになり、
中村が体を張って逃がしてくれる。
中村はそのまま公務執行妨害で逮捕されてしまう。
その話を聞いた岩永父は、
やはり盗まれたのだと怒り帰ろうとするところ、
校長が呼び止める。
「これはあなたが仕組んだことではないのですか?」
「何故私がそのようなことをしなければならないのです?」
「子供を退学にされたことに対する個人的な恨みですよ。」
中村が刑事から取り調べを受ける。
何故刀を持って逃げたのかと。
「何故って・・・
殿は義を通しに言ったでござる!!」
街中を逃げ回り、学校に辿り着いた侍小太郎。
「我こそは真田幸村家臣、望月小太郎なり。
真田の名を残す為に逃げて下され。
わしなら当に命を捧げる覚悟は出来てござる。」
そして爆風が起き、倒れる侍小太郎。
目を覚ますと憑依が解け、小太郎の目の前に侍小太郎が!!
「最後にお主と会う為に、ここまで逃げてまいった。
漸く話す時がまいったな。
この日を待っておったぞ。」
「俺だって待ってたよ。
お前に聞きたいことが山ほどあるんだ。」
やっと侍が小太郎の前に現れたね~。
現れられるなら、もっと早く現れれば良かったのに(‐∀‐;)
さて、侍はなんの為に現れたんでしょうね。
次回最終回。
どうかスッキリ終わらせてくれますように。
ってか、シオシオのパーって何? (・ω・;)?
そういえば、ひみこの正体も分かるのかな?
岩永親子はやっぱ最低ですね。
息子を引っ叩いた時は、親はまともなのかと思いきや、
あの子にしてあの親ありですね。
ロクでもなかった。
盗まれたって言うけど、
そう簡単にあの家には忍び込めないと思う。
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