第6話
『謎の秘密兵器』
福永になんで天使だって言ったのか聞く直。
「あの時は周りに他のプレイヤーもいたから
言える訳ないじゃん!! あんな状況で。」
「そうだ! 3人で協力し合えば、
一先ず福永さんを天使にしてあげることは出来ますよね。
そうしましょう。
福永さんを助けることが先決です。」
「いいや。それはやめておこう。
今はまだ早い。
大きな音が出る接触は相当目立つ。
俺たちが接触を始めたら葛城グループのように、
あいつらもグルだと思われる。
いずれ救ってやる。時が来たらな。」
葛城たちは3人で接触し、十字架が2本になった。
葛城はみんなに呼びかける。
「みなさんを私たちの仲間に入れて差し上げましょう。
誰でも歓迎します。
勿論、悪魔だという方も。」
騙されるなと福永。
しかし葛城は説明し始める。
天使が1人仲間に入れば、全員が十字架3本になる。
もし、加わったプレイヤーが悪魔だったら、
自分たちは損をしそうだが、
意外なことに全員天使のままで、
うち2人は十字架を増やすことが出来る。
しかも、悪魔だった加入者も十字架1の天使になれる。
しかしこの申し出は、
葛城たちが十字架4本作った時点で終了。
他のプレイヤーは見捨てると。
「受け入れの条件はただひとつ。
早い者勝ちです。」
我先に葛城の元へ行こうとするプレイヤーたち。
「行ったヤツは負け決定だな。
それでも行きたいヤツは行って来い。
もう一度言う。
最初に葛城の元に行ったプレイヤーは必ず負ける。」
ハッタリかと言う葛城に秋山は、
「ハッタリなんかじゃない。
揺ぎない事実だ。
葛城、お前は言ったよな。
天使悪魔は問わず分け隔てなく仲間にするって。
ならばお前の誘いに乗って
真っ先に走り出したヤツこそが、
悪魔である可能性が高い。
何故なら、悪魔はお前の誘いに絶対に乗る。
このままだと勝つのは絶望的だからな。
さて、今一番先頭にいるのは誰だ?」
葛城の元へ行こうとしたヤツは、
ほぼ間違いなく悪魔。
それ以外の8人でチームを作ると。
葛城たちは、悪魔を入れた4人だと十字架4本には届かない。
一方、秋山側は8人の中に悪魔がたった1人。
余裕で勝ち上がり条件の十字架4をクリア出来る。
「つまり、俺たちはセミファイナル後半戦に進出が決定。
お前らは全員ここで消えるってことだ。」
みんなどうすればいいのか分からないまま、
第1ピリオドは終了。
結果は天使10人、悪魔2人。
このままではマズイと直。
「どうにかして、
9人で十字架を増やす方法を考えないと・・・」
「結局このゲーム、必要なことはただひとつだけ。
いかにして人を信じさせることが出来るかどうか。
全てはそれにかかってる。」
葛城が秋山の元へやって来る。
「無理ですよ。
人間は恐怖による支配、
金銭契約によって初めて固く結ばれる。
純粋に見知らぬ相手と信じあうことなんて出来ないんです。
ライアーゲームにおいて、
信頼などという言葉は存在しないんです。」
しかし直は存在すると断言。
信じる強さで勝ってみせると。
「随分と心強い味方がいるんですね。
でもこのままだと、あなた負けてしまいますよ。
あの時のようにね。」
第2ピリオド開始。
秋山が動いた。
時計から出るヴァシリスキー回路の信号波で、
天使か悪魔か見分けられると。
振り子の長い方が揺れたら天使、
短い方が揺れたら悪魔。
次々と試して行き、十字架を増やすプレイヤーたち。
そこへ葛城が来て口を挟む。
「神崎さん。
あなたプレイヤー全員で勝ち上がろうと
おっしゃっていましたよね。
それなのに福永くんを見殺しにするんですか?」
「私たちは十字架を増やしたあとに、
福永さんを助けようって決めてるんです。」
「直ちゃん。
僕が頼れるのは直ちゃんしかいないんだよ。
裏切ったりしないよね。」
葛城の挑発もあり、直は福永と接触し天使にしてしまう。
そして自分も天使に戻り、十字架は残り1つ。
「秋山さんは十字架4本ですよね。」
「ああ。だがお前が福永と接触したことで、
あいつに主導権が渡った。
俺はあれほど福永を天使にするのは
後だと言ったはずだ。
このあと、俺たちは窮地に立たされるかもしれない。」
「では、そろそろ秋山くんの最大の嘘を暴きましょうか。」
葛城は振り子のテストをインチキだと証明し、
秋山、直、福永はグルだと暴く。
カワイとモモコは既に十字架4本持ってるから、
チームにいる必要はないと唆し、
ゲームから抜けさせる葛城。
福永も4本持ってるから、ゲームから抜けた。
「ごめんね、直ちゃん。
これポリシーなんだけどさぁ。
俺はね、自分さえ勝てれば、それでOKOK。」
福永は天使になったら裏切ることを予想していた秋山。
だから福永は最後まで悪魔で置いておきたかったと。
「さて、みなさんには秋山グループか
葛城グループか2つの選択肢があります。
では、どちらが得か考えてみようじゃありませんか。」
葛城たち3人は十字架2の天使。
勝ち上がる為には仲間が必要。
一方、秋山は十字架4で勝ち抜けが決まってる。
ってことは、他人を助けるとは言い切れない。
十字架4の秋山が、
リスクを冒してまで悪魔が混ざっている
残りのプレイヤー4人を助けるはずないと。
「では最後の決断をしていただきましょう。
秋山グループにつくのか?
葛城グループにつくのか?
10秒以内に決めて下さい。」
プレイヤーたちが葛城の元へ走る。
直が負けたと思った瞬間、マキゾノが言った。
「僕は秋山くんたちのグループに残るよ。」
素直に喜ぶ直。
直の「みんなで助かろう。」と言う言葉が、
気になっていたマキゾノ。
昔、骨折で入院していたことがあったと。
同じ病室だったタモツがウザくて、
いつもトイレに逃げ込んでいたマキゾノ。
そしてトイレに逃げ込んでた時、
火事に気付かなかった。
そんなマキゾノをタモツが助けに来てくれたのだと。
タモツは1年後、癌で亡くなってしまってた。
直の言葉でそのことを思い出したと。
マキゾノに接触しようとする直に福永が声をかける。
「直ちゃん、簡単に信じちゃダメだって。
そういうヤツこそ悪魔なの。
そんなんだから騙されるんだよ。
ハメられてんのが分かんないの?
直ちゃん、これはライアーゲームだよ。
勝つ為ならみんなどんな嘘でもつく。
俺みたいにね。」
すると、直より先に秋山が接触した。
「調べさせてもらうぞ。」
審判の部屋に入って行く秋山。
マキゾノがニヤリ顔。
出て来た秋山の結果は・・・
マキゾノは天使だと思うんですけどね~。
だって、これで悪魔だったら当たり前すぎ。
そんなのつまんない。
葛城側に行った誰かが悪魔だと思うんだけど・・・
違うかな?
福永の裏切りは視聴者も分かってたはず(笑)
けどあれも作戦のうちなんじゃないかなぁ~と、
思ってるんですけどねぇ(-_-;)
最終的には秋山側に来る気がする。
しかし直にはイライラさせられまくり!!
あの小娘めっ!!
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