第5話
『君の涙』
菜月と代々木のキスシーンを目撃した直輝。
「何してんの?」
「違うの、直輝!」と追いかける菜月。
何が違うんだよ!!(ー'`ー;)
「ごめん! ホントにごめん!!
なんでこんなことになったか分からない・・・」
泣いて謝る菜月。
謝り方も白々しい(-_-;)
「なんでそっちが泣くんだよ。ずりーだろ。」
ホントだよ。
絶対嘘泣きだろ!
一晩中、シュート練習してた直輝。
ベンチで寝てるところへ莉子が近付き、
寝顔を見て“パシャリ”と写メを。
「なんか撮った?」
「いや、あの~蝶。蝶がいたの。」と誤魔化す莉子。
直輝が携帯を鳴らしてもらうために莉子に電話番号を教える。
莉子が直輝の写真を撮るのを見ていた麻衣と秀治。
麻衣は直輝が好きなのかと莉子に詰め寄る。
「彼女のいる人を好きになるなんて有り得ないし。
好きになんかなったら大事な友達失くしちゃう。」
もうさ、直輝が好きでいいじゃん。
なんで川崎をそこまで押すんだよ、麻衣!!
「麻衣。私ね、川崎さんのことをきっと好きになる。
だから大丈夫。」
言い聞かせてる時点でもうアウトじゃない?
川崎に入り込む余地ないと思うけど・・・
バーで弾くバイトを紹介されたと言う莉子。
麻衣は宇都宮からデートに誘われたと喜ぶ。
2日に1度の控えめなメール攻撃をしてたそう。
「好きって言ってるようなもんじゃん。」と秀治。
本屋で会う莉子と直輝。
CDよりも生演奏の方がいいと言う直輝。
「俺ね、白河さんが演奏してる姿好きだよ。
男らしいし、かっこいいし、イケメンだ。」
「ありがとう。
私、上矢くんと話してると、いつもなんかやる気出る。」
直輝が帰ると姉の夫が謝りに来ていた。
謝る姿に、もう許してあげたらと言う母。
しかし直輝が反発。
「いや、許せないよ。
だってさ、許してとかゴメンて言われたら、
絶対許さなきゃいけないの?
それ変だろ。
裏切られた傷は、そんな簡単に治んねえよ。
許したい気持ちはあるよ。
でもさ、何信じていいか分かんねえんだよ。
信じてたものが、いきなり全部崩れちゃった感じで、
価値観崩壊だよ。」
莉子は川崎と会う。
合宿のあとは海外出張で、
これからはバスケ一色になるからと。
「今夜は一緒にいてくれないか。」
「じゃあ、朝まで一緒に飲みましょうか。」
望み薄でしょ。
川崎も薄々気づいてるんだから諦めなって!!
チームは合宿へ。
直輝と代々木が同室に!!
「いつから?」と代々木に訊ねる直輝。
「ああ。お前に1オン1で勝った日から。」
菜月の嘘バレバレ。
宇都宮に菜月と何かあったのかと聞かれる直輝。
「心配かけてすいません。でも全然大丈夫っす。」
宇都宮に麻衣とはどうだったと聞く川崎。
女の子と2人は緊張すると宇都宮。
男同士の方が安心出来るって。
やっぱりそっち系?
川崎も悩んでいると言う。
「もしかして、愛されてないのかな~・・・俺。」
そうだね。
愛されてないね。
だから諦めて!!
やっと菜月の電話に出る直輝。
「そろそろちゃんと話しない?」と菜月。
「俺もそう思ってた。」
久し振りに2人で会う直輝と菜月。
「私、浮気した。ごめん。
言い訳してもしょうがないから正直に話す。」
「あいつのこと好きなんだ?」
「直輝が好きだよ。直輝が好き。
優しくていつも私のこと想ってくれて。」
「じゃあなんでだよ?」
「でも、代々木くんに出会うよりずっと前から
私、直輝に不満があった。
ねえ、直輝。
優勝したらとか、自信が持てるようになったらとか、
そんな曖昧なものいつまでも待ってられるほど
私、心に余裕ないよ。
私が支えたって全然良かったのに。
なのに直輝はいつも自分のプライドばっか。
直輝、俺が幸せにする幸せにするって、
何回も言ってくれてたけど、
あれって全然リアルじゃなかった。」
「あいつの言葉ならリアルなの?」
「はぁ~・・・彼はそんなこと言わない。
私、あの人といると何も考えないでいられるの。
好きとか嫌いとか将来とか、
そういうの何にも考えないで、
ただ夢中になってられる。
それだけだよ。それだけ。
直輝と別れたいなんて思ってない。
だから私・・・」
「もういいよ。
チンケかもしんないけど、
俺にとっては大事なプライドだよ。
幸せにしたいって、守りたいって、
本気で思ってた。
今までありがとう。
すげえ好きだったよ、菜月のこと。」
そして去って行く直輝。
ショックな顔の菜月。
良かった~。
許しちゃったらどうしようかと思った。
いいぞ、直輝。
直輝が部屋に戻ると代々木が、
「明日は負けねえからな。」と出て行こうとした。
呼び止める直輝。
「なあ。よろしく頼むよ、菜月のこと。」
「何の話だ?」
「あいつすげえ寂しがり屋なんだよ。
しっかりしてるように見えるけど、
中身脆いし、無茶するし。
だから、もしお前が本気なら、
ちゃんと本気で菜月と付き合って欲しい。」
「なんだそれ? 何? 俺に結婚しろとか言うの?
まだ25だぜ、俺。」
「真剣に話してんだよ! 俺は!!」
「じゃ、許してやれよ。
分かんねえけど、
お前との人生設計とか思うようにいかなくて、
反動的に真逆のものに惹かれてるだけでしょ。
無理してんだよ。
タバコも似合ってねえし。」
「俺の前では吸わなかったよ。
でも俺じゃダメなんだよ。
よろしく頼むよ。」
許してやれよってお前が言うな!!
ムカつくなあ~。
直輝も別によろしく頼まなくったっていいのに!!
ホント、人がいいんだから・・・(-_-;)
夜、部屋に戻って来た直輝に莉子から電話が。
シールが全部揃ってマグカップがもらえたと莉子。
莉子はバーのバイトに行って来たと教える。
「一生懸命弾いてたけど、誰も聴いてなかった。」
「大丈夫だよ。
誰かはちゃんと聴いてたと思うよ。」
「あ、今聴いてくれる?」
携帯を置いてバイオリンを弾き始める莉子。
それを聴きながら涙を流す直輝。
「長かったかなぁ?」
「うん、良かった。」
「どうかした?」
「大丈夫。ゴメン、電池無くなっちゃった。
ありがとう。またかける。」
麻衣が今の演奏良かったよと声をかける。
「どうしよう。 泣いてた。」
「え?」
「どうしよう。麻衣。」
翌朝、誰もいないコートでシュートをしてる直輝。
そこへ莉子がやって来た!!
「え? なんで?」
「だって泣いてたから。
はぁ~、着いた~。」
夜中に着くと思ったんだけど、
途中で電車がなくなり深夜バスに乗ったけど、
途中でバスもなくなって、タクシーもなくて、
走って来たと言う莉子。
「上矢くん、大丈夫?」
「それ、俺のセリフだよ。」
莉子の側に近づく直輝。
「大丈夫?」
「うん。」
「泣いてねえし。」
「泣いてたし。」
「泣いてないって。」
「私、耳だけはいいんだから。」
思わず莉子を抱きしめる直輝。
「ごめん。」
と我に返って手を放す直輝。
今度は莉子から抱きしめる。
「ううん。大丈夫。
もうちょっとだけ、このままで。」
直輝も莉子を抱きしめ返す。
や~ん(>艸<*)
いいね。いいね。
もうこのまま付き合っちゃえ!!
莉子がここまでして会いに来るんだから、
やっぱり直輝が好きなのよね。
早く川崎と切れないと、あいつ暴走しそうだよ・・・
この現場を川崎が見てればいいのに(笑)
ドロドロになる?
あ~あ、川崎邪魔だぁ~。
第1話 第2話 第3話 第4話
菜月みたいに裏表がある女はね・・・。
あんな言い方する女はイヤですね(-_-;)