西山孝四郎のマーケットスクウェアを聞いていると、レイ・ダリオのニューワールドオーダー論を紹介していました。私は800年サイクルと思っていますが、過去500年の帝国の覇権を説明したものです。90年代にはラビ・バトラが同じような事を言っていました。ラビ・バトラは軍人は物理的行使が好きで、利口ではないため、知識人にとって代わられる。知識人は官僚化しシロアリ化する。軍人と知識人の資質を持ち合わせた守銭奴(ビジネスマンリーダー)にとって代わられ、1つのサイクルが終わる。だったような。
有名なバブルは、オランダのチュッリップバブル、イギリスの南海バブルと現在のアメリカです。初動は希望を持つギラギラした人たちが一生懸命働いて、豊かになり、さらに豊かになるためにバブルを作って、崩壊しそうにになると政府がお金をばらまいて、崩壊の延命を続ける。特に日本は朝鮮戦争特需で歯車が回りだし、九州1つでアメリカを買えるじゃないか!Japan as No.1と言われた時代がありましたが、89年にバブルの崩壊をし、失われた31年が経ちました。絶好調の日本はカイゼンを続けて、Japan as No.1は本当になるのではと、誰もが思っていました。今から考えると、宮沢総理のPKOから抜ける事の出来ないホテルカリフォルニア薬物依存症状態に足を突っ込み、結局何かが起きると金をばらまいて、無借金国が1000兆円を超える借金大国になりました。日本は80年代と同じカイゼンを続けて、改革をするべき時に改革をせず現在に至ります。トヨタのカイゼンは罪み深いですね。トヨタも、いずれGAFA+MS等の組み立て工場に成り下がるのでしょう。時代遅れです。
資本主義が純粋化すると、時間軸と共に貧富の差が開き、誰もが不安を抱え、やがて不満に変わっていき、政府や企業の上層部、リーダーがどんなよき事をしても、文句と不満しか残らない時代になります。その不安や不満を世の中で起きる事象にカタルシスをぶつけて、理解しがたい事が次々と起こっていきます。
古代ベネチアから始まった欧米文明がアメリカで終焉しそうです。1%の裕福層が富の半分を取得し、これを解決する方法は、革命や戦争、動乱などしかありません。かなり下品な事がこれからどんどん起こっていくのでしょう。
アジア文明がこれから始まるのでしょうか?日本は欧米文明の一部なので、これから発展途上国の道を歩んでいくのだと思います。インドネシアに出稼ぎに行く時代が来るかもしれません。その頃には、私の寿命は尽きていると思いますが。
繁栄は永遠には続きません。スペインの無敵艦隊も敗れるし、ルイ16世をギロチンにかけて自由を勝ち取った国もナポレオンのロシア再遠征で失敗、ワーテルローで退廃。ドイツも・・・ドイツの事は止めておきます。それにしても日本の覇権の寿命は他の大国と比べて短かったですね。
次の覇権国が中国になるのか?これは微妙ではないかと思っています。中国(漢民族)は世界制覇したことがなく、いつも内部崩壊をしています。漢民族はモンゴルや満州族のような世界覇権はできないのではないでしょうか? 若く生きのいいアジアの国は他にいくらでもありますし、どうなるのかわかりませんが、わかる頃には、私はあの世にいます。
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給付金バブルはどこまで続くのでしょう。取り敢えず、7月にポジションの解消します。現金化します。