太平洋横断からイエテボリまで

2006年06月17日 | 風の旅人日乗
6月17日 土曜日

サッカー・ワールドカップ、スウェーデン勝利でイエテボリ市民は幸福そう。イエテボリは白夜で、爽やかな夏空だとか。でも湘南は梅雨で蒸し蒸しする毎日です。
太平洋横断最短記録達成から、イエテボリに至る日々の活動について、まとめて近況報告しておきます。それから、ターザンのジェロニモの連載始まりましたので、こちらもお楽しみに。(text by Compass3号)

----
さて、大学の後輩で、某大手総合電気機器メーカーの要職にあるCompass3号氏にブログの管理をお願いしてます。持つべきものは有能な後輩です。
任せっぱなしでは申し訳ないので、時々は自分で日記を書こうかなと思っています。

4月27日に太平洋横断最短記録を樹立してから、すっかりサボっていますが、その言い訳も兼ねて、それ以降の、5月6月のぼくの毎日を報告します。

4月27日夜に横浜沖にゴールした後、上陸禁止、そのままアンカー・ウォッチ。4月28日朝に晴れてベイサイドマリーナに上陸。
翌4月29日から5月7日までのゴールデンウイークは、浦賀ベラシスマリーナの艇で練習。
サンディエゴでの準備から数えるとほぼ1ヶ月セーリング漬けの日々が続き、一種のランナーズ・ハイの状況。

5月9日から12日まで、沖縄、座間味島に行って、12月、2月に続いて第3回目のサバニ合宿。これも楽しかったなあ。
5月15~17日は、1ヶ月も自分が好きなことをしたお詫びに、家族旅行。これも楽しかったなあ。

17日から26日までの10日間は、香港から帰ってきたトリマラン〈ジェロニモ〉号の受け入れサポート、クルーのヘルプ、彼らとの飲み、某からすの某斜森オーナーとの飲み、などでベイサイドマリーナと東京と葉山の往復で、ほとんど机の前に座る暇なし。

5月27日から31日まで、イタリアのローマ経由でイギリスのポーツマスに行き、ボルボ・オーシャンレースで優勝を決めた〈ABN AMRO 1〉のスキッパー、ムースと面会。

5月31日にロンドンからハンガリーの首都ブダペストに移動。
市内を流れるドナウ川の川幅の広さ、とうとうと流れる流量のすごさに圧倒されました。
東欧の深い歴史を感じさせる建築物に圧倒されました。
自分たち民族の文化を必死で残そうとしているハンガリー国民に深い敬意を覚えました。
ブダペスト市長選を直前にして突然始まったという市内一斉道路工事(私はこんなにブダペストをよくしようとしている!という現職市長のアピールなんだとか)に土ぼこりまみれになりました。

6月1日、ブダペストにあるカーボンコンポジット企業、PAUGERの視察。名もない農村(名前はあります。ぼくが知らないだけ)の一軒の農家の門をくぐると突如として出現する超ハイテク・カーボンコンポジット工場。
これは、もはや、平和な南海の孤島の地下に隠された国際救助隊サンダーバードの秘密基地そのもの。

6月2日、ブダペストからミラノ経由でイタリアのサルディニア島ポルト・チェルボに移動。
食をそれほど重要視しない国だと思えるイギリス、ハンガリーの後のイタリア。パスタ、ピザ、オリーブオイル。匂いから唾液腺と胃を攻め立ててくる料理と、味わいの深い赤白ワインが身体に染み込んでいきました。

6月3日、4日は、ラッセル・クーツと一緒に「ラッセル・クーツ44」でセーリング。
サルディニアカップを前にしたたくさんの知り合いセーラーたちに会い、ヨットクラブ近くの有名なクリッパーバーで真夜中過ぎまで飲み、我を忘れました。

6月5日にサルディニアを出て、ミラノを経て、
6月6日に日本に帰還。

その後1週間、東京での様々な打ち合わせ、原稿書き、チーム・ニシムラのミーティング、浦賀のベラシスの艇での練習・整備などがあり、

6月14日早朝葉山を出て、ロンドン経由でスウェーデンのイエテボリ。ボルボ・オーシャンレース関係の仕事。

結構、日々ハアハア、忙しく過ごしてきました。
ブログをサボっていた言い訳になったかなぁ・・・・。

で、6月16日現在、スウェーデンのイエテボリにいます。
夜は暗くならず白夜です。北欧の爽やかな夏。美しい花が咲き乱れ、果物も、野菜も、手長海老も美味しく、スウェーデンの最高の季節。
昨夜はサッカー・ワールドカップでのスウェーデンの勝利で、イエテボリ市民もとても幸福そうです。前回ワールドカップは予選で破れて出場できなかっただけに、今回は国民一同楽しんでいるようです。

6月19日には日本に戻りますが、翌20日からはサンフランシスコです。
4月はフランス艇にたった一人の日本人として乗って太平洋を渡りましたが、今度は日本艇で、日本人中心のチームでサンフランシスコから横浜までの太平洋を渡ってきます。

なので、またまた日記はサボり気味になるかも知れませんが、Compass3号氏から強くプッシュされると思いますので、太平洋からイリジウム経由で航海日記を送ることになると思います。お楽しみに。
ではでは。