4月某日 関西 某所

2010年04月21日 | 風の旅人日乗

関西空港行きの全日空最終便に乗って、関西の某町へ。

翌早朝、ホテルの部屋で目を覚ます。
高層階の窓の外の、奈良方面の東の空に、春の太陽がふんわりと浮かんでいる。
光がなんだか柔らかい。
万葉の春の朝。

朝食の時間まで仕事の準備をしようかと考えていたが、
フト思いついて、ホテルのすぐ近くにあるという魚市場を見学にいくことにする。

ヨットレースをしているときの大阪の海に、食べ物と結びつくイメージを描くのはとても難しいが、
実は大阪湾にも、こんなに豊富な海の幸が毎朝揚がっているのか、と正直に驚く。

もっと驚いたのは、その魚市場の中にあるたくさんの飲食店が当たり前のように早朝から営業していて、すごく活気に溢れていたこと。
市場関係の人たちだけでなく、平日なのに夜通し飲んでいたと思われる若者たちグループもいくつか混じって、騒がしく朝ごはんを食べていた。
元気だなあ。

市場で売っている魚や貝を買って、それらの食堂で料理してもらうこともできるみたい。
ちょっとココロをそそられたが、泊まっているホテルの朝飯もかなり美味しくて気に入っている。
今回は魚市場での大阪湾魚介は我慢することにして、散歩しながらホテルに戻る。

桜も散り終えた4月とは思えないような、冷たい西風が吹いていた。