アオテアロアのWAKAとHAKA

2010年11月08日 | 風の旅人日乗
オークランドの南のWaikato地域で過ごした週末のクライマックスは、MaoriのWakaとHakaに出会えたこと。



Wakaとはマオリ語やポリネシア語で「船」「カヌー」のこと。
最近では、NZの若い有力なマッチレースのチームがWaka Racingというカッコイイ名前を名乗っている。

4隻のWakaがそろい踏み。
全員で勇壮にチャントを唄いながらパドリングをする。
パドリングとパドリングの間に船べりをパドルで一度打ち鳴らし、パドリングのリズムを揃える。ピッチが速くなり過ぎるのを抑えるのにも役立っていそうだ。



統制が取れ、威厳のあるパドリングで、セレモニーの会場に見事に着艇。



そうして、無事競技を終えアオテアロアから帰国する選手たちに、別れのHakaを披露した。




何度見ても圧倒される迫力だ。そばで見ていると涙さえ出てきそうになる。
祖先から引き継いで、一度は奪われそうになったものを、守り、次世代に伝えようとする重い覚悟が、ダイレクトに伝わってくるのだ。

今週は再びオークランドに戻り、今度はまたまったく違う切り口からニュージーランドの海洋文化に肉薄するつもり。
いい答を出して気持ちよく日本に帰りたいな。