2014年3月10日 オール・イズ・ロスト

2014年03月11日 | 風の旅人日乗
少年の頃に映画を観始めて以来、
ずっとファンだった
ロバート・レッドフォードが
現役としてまだ頑張っている。

改めて尊敬する。


�All is lost


映画『オール・イズ・ロスト』はでも、
観た直後は
制作しなければならない意味が
さっぱり分からなかった。

遭難時の参考にしようにも、
細部に目をやってしまうと
いろいろとやり方が間違っているし、
六分儀の使い方も
専門家が指導した様子がないほど
でたらめだし、
撮影に不備もある。
それらが気になってしまい、
イライラとさせられたりもした。

しかし観終わって数日、
内容を反芻しているうちに、
やっと理解した。

あれは、
海で遭難した特殊な例の
男の話ではないのだ。

海での遭難から生き残るための
ハウツー映画ではなく
ごく一般的な人間の人生を
描いた映画なんだなと
個人的に理解する。

人生は危険に満ちていて、
それをかいくぐって
生き延びていくのは大変だ。

でも、
知恵を絞り、力を尽くして
難を逃れたあとには
ささやかな幸せと寛ぎの時間も
楽しむことができる。

とはいえ、
永遠の生を得ることは
もちろん、誰にもできない。
どこかで必ず、
死に捕まえられる。

そう解釈しても、だ、
おまけのように付いている邦題の
~最後の手紙~
って、
何だ、それ?
という疑問はさらに深まる。