2015年2月22日 北のまほろば 三内丸山遺跡 葉山

2015年02月23日 | 風の旅人日乗
昨夜は青森市内を、



大人の、街探検。



石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』、
『あーおもりーえきーは、ゆーきのなか、』
を、青森駅の近くのカラオケ屋さんでうなる、
という、ひそかな夢は果たせなかったけど、
青森の熱いセーラーの皆さんと熱く語った、
熱い夜になりました。



皆様、ありがとうございました。


明けて、2月23日。



曇り空。

もうかれこれ10年来、
行ってみたいと夢見ていた
三内丸山遺跡に向け、
たっぷりと腹ごしらえして
朝8時にホテルを出発。



5500年前の村へ、
自分の足でタイムスリップしてみたくて、
ホテルから歩いていく。

出発時の気温は零度。
指先がとても寒い。
今回持参した衣類と防寒具を全て装着する。

途中すれ違った
女子高校生二人連れは、
上着も着ないジャージ姿で、
ドーナツをパクパク食いつつ歩いている。
すれ違いざまに耳に入った会話は、
「暑いね、きょう。」

青森の人にとっては
摂氏0度が「暑い」のか…。

その会話に動揺したわけではないが、
道に迷う。

道しるべ通りに歩いていたのに、
いつのまにか
人が歩いてはいけないような感じの、
狭い車路の両脇に
雪がうず高く積まれた道を歩いている。

ごく時折通るクルマに乗っている人が
こちらをみる怪訝な表情から判断して、
この道は三内丸山遺跡に行く観光客が
普段歩くルートではなさそうだと、悟る。

遠くに、
雪に覆われた八甲田山(たぶん)が見える。

映画「八甲田山死の彷徨』のシーンを思い出しながら、
そのはるか下縁の市街地を彷徨する。

迷いに迷い、
でも、そのことも楽しみつつ、
ホテルを出てから
2時間半以上が経過した午前10時30過ぎ。
ついに三内丸山遺跡への入り口を発見。



縄文時代は遠い。



やっと来ることができた
三内丸山遺跡は、
期待していた何倍も素晴らしかった。



3時間弱しか滞在できなかったけど、
少なくとも丸一日は、
ここの空気の中で過ごしたかった。
次はそうしようと思う。



昨日お話を伺った
青森のベテランヨットマンが
教えてくれたところによれば、
1994年、
発掘作業中のここを訪れた司馬遼太郎さんは、
2時間沈思黙考したあと、
「北のまほろば」という言葉を口にしたという。



ここで受けた感銘や、
考えたことは、
また別の機会に書くべしと、
自分に命令する。



縄文時代の空気と三内丸山遺跡に
ココロを残したまま、
新青森駅から新幹線に乗って、
東京経由で葉山に戻る。

明日は、
東京湾でセーリングだぜ。