1.「自民党をぶっ壊す!」と言って、自らのすべてを注力して、郵政民営化を成し遂げられたのは、小泉元総理です。しかし、小泉さんは(肩書を略します)、郵政民営化に反対した議員を自民党から除名されたことはあっても、自民党を壊されることは、ありませんでした。「自民党をぶっ壊す!」とは、小泉さんが自らの決意を表明されたショート・フレーズです。
2.時は下って、今般、岸田元総理が、自らの派閥を解消されました。この派閥解消は、派閥が存続すれば、派閥と派閥所属の議員が行った金銭の収支が政治資金規正法上の適法性が問われ続け、これを回避するために行われた感が強く、岸田さんに(肩書を略します)、自民党の歴史や今後の姿に対する確たる信念があって行われたものではないと、私は考えています。しかし、この派閥解消は、麻生元総理の派閥を除き、他の派閥も続きました。しかし、自民党のビジョンは誰も示せていないまま、岸田さんは、今回大問題となった、派閥所属の議員が派閥に収めた「政治資金」の一部を、派閥が議員にキックバックし、それを政治資金報告書に記載しなかった議員の処分と、政治資金規正法の改正を行い、自らの自民党総裁の任期満了をもって、次の総裁選挙には立候補しないことを表明され、9人の立候補者による自民党総裁選挙へと移行しました。
3.そこで誕生したのが、石破新総裁(9月27日)であり、石破内閣総理大臣(10月1日)です。石破さんは(肩書を略します)、総理就任後の所信表明(10月4日)と代表質問(10月7日、8日)、党首討論(10月9日)の後、同日、衆議院を解散されました。
4.しかし、石破さんにとって、世論の自民党に対する選挙情勢は厳しく、石破さんは、2で述べました派閥からキックバックされた資金を政治資金報告書に記載しなかった議員の非公認と、小選挙区と比例区での重複立候補を認めないことを決め、選挙区の有権者の皆さんから立候補者が選挙で信を得て、当選することを求めました。
5.ここで、皆さんに不肖の自民党についてお願い致します。石破さんは、いわゆる政治資金報告書未記載の議員を、ここまでして有権者の皆さんの審判に委ねています。石破さんは、総裁選挙の折の発言を聞いた限りでは、例えば日米地位協定の改定の所論として、実現し得ない要求を述べられるような所もあります。しかし、皆さん、自民党が単独過半数の議席を確保できなかった時の国政の混乱を考えれば、自民党には単独過半数の議席を与える必要があります。
6.私の政治上の立ち位置は、政党交付金の廃止です。石破さんとは、既に立ち位置を異にしています。しかし、私は、政党交付金の廃止を声高に述べて、自民党の議席を減らすより、それを述べることを封印してでも、皆さんに、自民党が単独過半数の議席を獲得することを、訴えます。
7.今回の衆議院議員選挙(第50回衆議院議員総選挙)では、小選挙区では、自民党議員の名前と、比例区では自民党と、お書きください。
文責:前田正治
e-mail:shouji_zen@yahoo.co.jp
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