いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

世の中が動いていた

2005年09月19日 22時44分56秒 | 俺のそれ
先ほど帰ってきました。ニュースとかネットには全く縁がなく、いつの間にか民主党代表が入れ替わっていたり、六カ国協議で微妙に合意(のふり?)してたりと、色々なことがあったんですね。知らなかったー


これから、情報を少し仕入れようとと思います。

疲れたし、ちょっと気持ちが沈んでいますし。

何より、体が痛い。何をしていたのか?

内緒です。


明日から、暫くは痛みに耐える必要があると思います。それと、運動をもっとしようという決意をもたらしましたが、でも、できないだろうなー。



消費者物価と日銀政策の分かれ道

2005年09月16日 18時09分54秒 | 経済関連
今後の物価動向は、次のような見通しのようです。

NIKKEI NET:経済ニュース

以下に一部抜粋。

岩田・日銀副総裁、インフレ参照値を提案

日銀の岩田一政副総裁は15日に名古屋市内で講演し、量的緩和を解除した後に「物価安定のアンカー(いかり)を活用する」ことが重要と述べ、日銀が望ましい物価上昇率をあらかじめ明示する「インフレ参照値」を設定しておくべきだとの考えを明らかにした。10月にも消費者物価のプラス転換の可能性が出てきたことで、近い将来に解除の条件が整うと判断。解除手法や解除後の枠組みを巡る議論の口火を切った。





このインフレ参照値というのは、微妙すぎてよく判らないな。ターゲットという意味なのか、ここで言うようにアンカーとして用いるのか、どうなんだろうな、と。単純にアンカーならば、抑制が主体的、ってことだろうし、参照値と言いながら公表による金利への反応などがあるのかもしれないし、謎が多いな。


昨年には、今年の見通しとして、物価上昇は有り得るかもしれないと思ったけれど(経済学は難しい2)、ここまでの原油高は想定していなかったし、イラク撤退見通しもそれ程進展があった訳でもないし。だが、デフレ脱却はよいサインと思いますので、これからの政策に注視していこうと思います。でも、専門外というのは、見てもあんまり判らないんですけれども(笑)。


追記:

最近、株価上昇が続いて、少し運用収益は改善しました。特に投信の負けが改善進んでいました、知らないうちに。ラッキー!


毎月積立式のインデックスタイプは、いつの間にか負けからプラスとなっていた。でも悔しすぎて売れない。この程度の上昇では・・・それでも2万円以上プラスになっているから、あんまり欲張らないようにした方がいいのかな・・・6年以上やっているから、年間3300円位のリターン。寂しい・・・ああ、でも100万円預金とすれば0.33%の利息だから、現状金利を考えるとまずまず、と言えるかも。元金はもっと全然少ない訳だし。いつ売るか、が難しいな。教訓としては、利益がある程度出てたら、一度売れ、だな。


5万円入れたヤツは見てないけれど、多分まだ1万円位は負けてるだろう(笑)このまま置いておけば、いずれ償還されるだろう(確か10年だったか15年だったか期間設定があったと思う)。


グローバルバランス型は、反応が鈍い。日本株にあんまりウエイトないし。これも知らんうちに、トータルリターンが10%くらいに上昇していた。少なくとも手数料負けは消えた。これも5年以上放置しているから、いつどうなっていたのか詳しく見てなかった。信託報酬もバカにならんらしいし(儲けを出さないくせに、報酬だけは確実に取られるからね)。ここ1年くらいで、大きく挽回したんだろう、多分。


因みに、モーニングスターのレーティングでは、1兆円以上あった資産がごっそりやられた、某超大型ファンドが5つ星だそうな。今基準価格を調べてたら、偶然知ってビックリ。しかもベスト何とか、だそうだ。マジか?1万円あった投資額が、最悪期には4千円まで落ち、その後に6500円まで回復したら、ベスト何とかだそうです。フーン。

なんか、当たり前みたいな気もするけれど。日経平均が8000円以下だったのが、12000円超えてくれば、誰が投資しても自動的に1.5倍になる訳ですし。つまり、基準価格4000円は自動的に6000円になる、ということですね。努力して数百円(2~300円程度?)は挽回したけれど、お客様の大切な資産は、65%に減少したままです、ということだな(笑)。

それでも五つ星なんだと。レーティングって、どういう基準なのか判らんね。100万円が65万円になっちゃったら、挽回するのは容易ではないよ、はっきり言って。日経平均で18000円以上まで上昇しないと元に戻らないんじゃないか?


私が持ってる上のバランス型は、5年10%弱上昇でも3つ星だった。確かに年率換算だと2%以下だし、堅実路線って感じだしね。年率50%上昇とかではないだろうから。でも大きくやられるよりはいい。無難。五つ星の某メガファンドよりも、はるかにいい。笑


ざーっと見たら、投信の半分以上が長期ではマイナスだった。5年では、やられてる投信ばっかり。余りに長期運用の成績が悪すぎなんじゃないのか?運用環境が良い時なんて、誰が運用しても上がるっての。特に今みたいに、良い時には。



財務省官僚はやっぱり抵抗勢力か

2005年09月16日 17時14分36秒 | 社会全般
選挙で自民勝利が決まった途端に、「財務省の権威」が復活ですか?財務省の細川事務次官が、共済年金と厚生年金の一元化は、「難しい」と発言。また官僚の倣岸な態度が、早速復活かよ。いっそ、民主党に叩き潰された方が良かったか?年金の専門家に早代わりなんだそうだ、財務省は。厚生労働省には任せておけない、ってか(笑)。政治決着の前に、「官の抵抗」を見せ付けておこう、って腹か?

NIKKEI NET:経済ニュース


記事より一部抜粋。

財務省の細川興一次官は15日の記者会見で、与党が衆院選の公約に掲げていた厚生年金と共済年金の一元化について「それぞれの年金に淵源(えんげん)があり、全部白紙に戻して作ることはできない」と述べ、



国が金を出すから、手前らの年金財源は無尽蔵だわな。保険料収入よりも給付額がどんなに上回っても、自分達の腹は痛まないように出来ている。(他の厚生年金等にはない)追加費用が最も多くなっても、手前らの保険料(共済は掛金とか言うのか?)が上がるわけでもないし、給付が抑制されるわけでもない。手前らで決めた法律があるんだから、そりゃ、やりたい放題だわな。「根拠法がある」、という、とっておきの防御がある。クソどもが、こっそり国民に内緒で決めた法律があるもんなー。それはまさしく、「イージスの盾」だわな。公務員共済だけの特典を温存しようって腹だろうが、役人どもが。そういう根性が、最も腹立たしい。こういう権限を潰さないと、どうしようもない。こいつらに権限を与えておけば、必ず抵抗してくる。法解釈も、どんなに捻じ曲げようが、自分達に都合よく、恣意的運用をしてくるし。

「変えられない」「出来ない」「今までは違う」「過去の歴史が、実績が、」って、・・・タコか。いつまで経っても、進歩のない奴らだな。


お決まりの「それは役人が決めたんじゃないんですよ。国会で審議して、国民の代表である国会議員さん達が決めたんですよ」とか、ぬかすんだろう?これさえあれば、どんな非難も防げる、と思っているんだろ?そうだよ、法があるからな。法という「盾」によって、お前らの既得権益全てが守られている。


そういうところが、役人どもを信じられない理由だ。まるで改める気がないだろ?国家公務員共済は財務省の所管だから、また手前らの好き勝手に出来ると思っているんだろ?こういう連中には、何処かに去ってもらえ、谷垣くん。こんな風に、いちいち抵抗する官僚は、国民の為に全く役立たない。


「天下り問題」の時にも、偉そうに抵抗しただろ?お前らは。「天下りを改めていこう」って言わなかっただろ?逆に、天下りを無くすのは反対だ、とか抵抗しただろ?今度は年金にも抵抗だろ?範を示すべき、事務方トップがこんな有様では、霞ヶ関は永遠に良くならない。そういう抵抗勢力でしかない官僚は、国民にとっては「百害あって一利なし」だ。改革の邪魔だ。そういう高級官僚こそ排除すべきだ。

その為に、国民は政治力を与えたのだぞ。
こういう抵抗を無くす為に、与えた一票なのだぞ。

役人天国の手先でしかないような連中には、それなりに対応してもらう。
それが筋でしょ。



「ポスト小泉」を睨んだ組閣はどうなるかな?

2005年09月16日 12時49分06秒 | 政治って?
今までに色々と勝手な推測を書いてきました。現在までのところ、「助さん角さん」の谷垣くん&麻生親分と、人気筆頭候補では安倍ちゃん、堅実路線では福田康夫さんというところでしょうか。小泉さんの考えは、「派閥で選ばれるべきでない」という考えなんだろうと思います。それは、かつて自分が味わった、「派閥原理」による総裁選での苦杯を知っているからだろうと思うのです。


参考記事:

次期総裁レースのヒント?
国内政治のひと休み
民主党の勘違いとポスト小泉戦線


「小泉チルドレン」として派閥に入れさせないのは、そういった色をつけずに、純粋に総裁を選ぼうとする為だろうと思いますが、一方では、後戻りを防ぐ為の「ブレーキ軍団」として(?)小泉さんの影響力を残そう、という意味合いも少し考えられます。ですが、院政を考慮するということは全くないと思います。


従って、オープンな状態で「総裁候補」を選出していくという道筋をつけ、派閥政治を終わらせる、という目的の為に、新人議員達には派閥に入れないようにするのだろうと思います。次回の衆院選は4年後でほぼ間違いないでしょうから、その時に選挙である程度勝てる人材ということになれば、「プリンス安倍ちゃん」が人気・知名度ともに他を圧倒してますから、恐らくその時の総裁は安倍ちゃんが望ましいと普通は考えるだろうと思います。となれば、それまでの約3年弱を誰が登板するのか、ということになるのだろう、と。長期政権である必要性がないとなれば、つなぎ的な印象がありますけれども、総裁任期よりも先に退陣して、禅譲でもよい、という人物などいないかもしれませんが・・・


今回の組閣で、安倍ちゃんや福田さんがどのポストに就くのか、にもよりますね。少なくとも安倍ちゃんは閣僚経験がないのですから(幹事長だけでは物足りないでしょう)、今度入閣することになるでしょう。最も威力を発揮しそうなのが外務大臣ですかね。大蔵(今は財務省だけれど)か、外務か、官房長官のどれかに入るならば、有力候補と見ていいと思います。福田さんが就くポストは結構難しい。小泉さんの「仕上げの1年」ということを考えるならば、短期間での主要大臣ポストを変更することは不利な要因でしょうから、「助さん角さん」は動かせない気がする。財政再建と三位一体改革の重要性を考慮すれば、財務と総務は代え難い。谷垣・麻生は留任、という方向が普通だと思うが。問題の外務大臣ポストが(安倍or福田のいずれか?)重要になるんじゃないのかな、と。中国関係修復に重心を置くとすれば、福田さんかな?強い外交中心で行くなら、安部ちゃんだけど。福田さんが外務なら、安倍ちゃんの官房長官もありか。


今回安倍ちゃんが官房長官なら、次の誰かが総裁の時に財務か外務を担当ということもあるかな。小泉さんは、大蔵・外務大臣には就いていなくて、実は厚生省(現厚労省)が長い。なので、小泉さんの残り1年を、福田外務、安倍厚労、というのもあるな。そうなると、官房長官には意外な人選かもしれない。元さやで、福田官房なら、安倍外務or厚労もあるか。


福田さんは総裁の意欲はあるのだろうか?年齢がちょっと気になるので、やるとしても短期間だろう、というのは判るけれど、本人にその気がなければね・・・財界は対中関係の為に福田さんを押して、安倍ちゃんには「まだ、ちょっと・・・」と言うだろう。公明党も「安倍外相」は「出来れば・・・(避けてね)」と言うかもしれないな。微妙な感じですね。案外やる気がないのかもしれないですし。


どうなるにしても、小泉さんの考えでは「自民党総裁」とは派閥などで決められるのではなく、公平な制度によって望まれた人が選出されるべき、ということなんだろうと思う。そういう政党政治に変えて行こう、ということを意図しているのだろう。


ポスト小泉はどうなるか、というのは、予想出来ないですね。別な言い方をすれば「民意に従え」ということでもある。民意重視ならば、やっぱり安倍ちゃんが筆頭候補だろう。07年の参院選挙での結果次第では(敗北の責任問題で)退任の可能性があるので、その場合には1年程度の短期政権となりかねないですから、安倍ちゃんには就かせられない、という見方も出来る。となれば、安倍ちゃんの総裁選出馬は「待った」がかかり、閣僚経験の場とすると、安倍ちゃんを育てる人として求められるかも。

かつての福田赳夫―安倍晋太郎路線みたいに、康夫―晋三路線が再現されるか?それとも、他の谷垣、麻生が出てくるのか?中々難しいですね。



郵政決戦に備ふ(反攻編)

2005年09月15日 12時49分21秒 | 政治って?
参院採決という本丸攻めにおいては、敵方の奸計の前に敗退したかのような小泉であったが、一度城外に退いて陣を立て直し、大衆を味方につけようという大規模な反撃を目論んだのだった。敵方の正体はそれまで国民の前には十分明らかとなっていなかった連中がたくさんいたのだが、参院否決後の解散によって城外に誘き寄せられ、大衆の前に姿を曝したのだった。


造反組は、当初の予定では新党を立ち上げようか、などと息巻いていたのだが、現実に解散されてみると、烏合の衆に逆戻りしてしまった。頭目の定まらない集団など、何の影響力も持たなかった。そこに小泉方から強烈な侍大将が現れた。今まで、不器用で政策論にも疎い感のあった、愚直な武部幹事長であった。この猪突猛進型の幹事長が、思いのほか強さを発揮した。選挙戦という、城攻めとは全く違った野戦に強い党幹部が存在したことは、小泉方に望外の効果をもたらしたのだった。


今年初めから続いた「三の丸」攻めでは、自民党内での反撃を抑えながら政府の法案提出に漕ぎ着けた最大の功労者は、与謝野政調会長であった。時に、最も標的とされ易かった軍師竹中を守りつつのいくさであった。特に激しい抵抗を受けた連休前の最後の突撃には、園田らと共に執行部一任という形で抵抗勢力の正面突破を図ったのだった。この後を受けたのは、二階総務局長だ。衆院特別委員長という、「戦」を意識した小泉用兵であった。これは、既に選挙突入に備えた作戦とも言えた。二階は中川国対委員長と共に、「二の丸」落しを着実に進めたのだった。また、総務会での抵抗勢力を粉砕したのは、久間総務会長だった。党議拘束も強い方針で臨み、採決をもって党議拘束決定を下したのだった。手続き論が無制限に続くという水掛け論に終止符を打ったのだ。それによって、衆院採決では、わずか5票差という薄氷の勝利ではあったが、「二の丸」を陥落させることに成功したのだった。この採決前から、実は強い方針を打ち出していたのが、目立たなかった幹事長、武部であった。


このように本丸攻めまでには、党執行部のタスキリレーとも言える協力があったのだが、最後にこのタスキを手渡されたのは武部であった。「紙芝居」作戦などに代表されるように、幹事長としては何となく力量不足のような感が否めないと目されていた武部であったが、こと「いくさ」に関しては強く、二階と共に選挙という野戦では、強い侍大将ぶりを発揮した。衆院採決前から、「厳しい処分も有り得る。公認外しや除名も有り得る」と警告を発していたのだが、これを本気にする者などは敵方に誰もいなかったのだ。特に敵方の勢力の中心であった亀井、平沼あたりは、「外せるならばやってみろ、何ならこっちはこっちで真正自民党でも立ち上げてやる」という、なめた態度で、「まあるい、気の抜けたような幹事長」の言うことなんて怖くないぞ、というような態度が明らかであった。


ところが、いざ解散となってみると、武部幹事長という男の、強さを見ることになったのである。思いのほか、存在感が大きく、造反者達が安く値踏みしていた幹事長とは思えなかったのだ。小泉からも「公認を外す、離党勧告・除名も辞さない。そして全ての選挙区に候補者を擁立する」という強い指示が出ていた。武部幹事長の「絶対公認しない」という一直線な態度に、造反者達は激しく狼狽した。こんなところで、猪突猛進型の男が活きてくるとは・・・。武部は反対派の泣き言や言い訳など全く聞かず、全て粉砕した。どんな非難もものともせず、反対派は誰をリーダーにするか、新党をどうするのか、などと混乱しているうちに、次々と先手を取って攻め立てていった。小泉流の「刺客」と呼ばれた対立候補が次々と擁立されていったのだった。この動きを支えたのは、官邸と選挙対策を集中的に管理していた幹事長、安倍代理、二階総務局長などを中心とする党本部チームであった。


選挙という野戦では、告示前に小泉自民有利の状況ができつつあった。それは、標的が判りやすかったからだ。郵政民営化ということは勿論、「官に敵がいる」という標的を作ることで、小泉自民がこの「官」を叩く正義なのだ、と訴えることができたのだ。「官」との関係は、民主党にも矛先を向けさせることが出来た。民主党が触れられたくない部分、官公労や自治労と郵政民営化を結び付けられてしまっていたのだ。本当は自民党が多くの利権と繋がってきたはずなのだが、そこから目をそらさせ、自民党はそれと決別したのに民主党は未だ「官」との関係から抜けられないでいる悪者なのだ、という像を作り出した。確かに民主党は、造反組の連中と一緒になって本丸攻めを妨害してしまったのだから。


この城外での野戦は、小泉自民にとっては有利な状況を作ることに成功した。城から出て、バラバラになった反対派達は、一般大衆に取り囲まれ、個別戦での戦いを余儀なくされた。「強力な本丸」も、城の外では何の役にも立たなかった。「各個撃破」されていくのを、どうにか耐え忍ぶ以外になかった。


軍師竹中も、公示前から積極的に戦場を駆け巡った。特に解散直後の序盤戦では、かつて本丸を目前にして「矢襖」状態にされた敵方を打ちのめす為に、精力的に「強い論客」ぶりを披露した。城外に出れば、竹中はいくさでも負けないと思っていたのだ。この援護は選挙が終わるまで続けられた。


大衆という味方を手に入れ、しかも城外という野戦では、敵方に勝ち目はなくなっていた。民主党は、反対派に回ってしまったことを後悔することになった。本丸攻めの時には、はじめは遠くから眺めていたのに、終盤になってから反対派である籠城組に兵糧援助などをして、漁夫の利を得ようという小賢しい戦術をとったことが、裏目に出たのだ。大義なきいくさでは、勝てるはずもなかった。


8月30日公示、9月11日投票。
この選挙期間中、反対派も民主党も、一度も小泉自民を上回れることなく、敗北せざるを得なかった。

開票開始。
敵方は総崩れとなり、一部の落ち武者達が生き延びたが、援軍の役割を果たした民主党は大敗を喫した。小泉は、反対派と当面のライバルであった民主党を同時に叩き潰したのだ。いくさは予想外の大勝利となり、敵方の将は大物が何人も討ち取られていった。

小泉は結果が報じられるのを見ながら、ふと思った。

大衆が味方につけば、必ず勝てるのだ・・・多分、天命があったのだ、私には。
勝利するのは、大義ある者だけだ。
そして、大衆が動く時を待った甲斐があったというものだ・・・長かった・・・


小泉は、「伝家の宝刀」を本気で抜いて城外戦に誘き出し、果敢に戦いを挑んだ。
そして、大衆を味方につけ、再びこの城の前に戻ってきたのだ。

城に残っていた反対派の残滓は、おとなしく明け渡しの宣言をした。
参院での採決では、「賛成に回る」と。
反撃する力も残されていなかったのだろう。


入城を目前に控えた小泉は、最後の勝利を確信した。

この城は、落ちたのだ。
「大うつけ」の私が、何十年も挑み続けた城が、
遂に落城するのだ・・・


「象牙の塔」もモラル低下?

2005年09月14日 14時00分47秒 | 社会全般
非常に残念な事件があったようです。天下の東大で捏造疑惑ということのようです。しかも既に『ネイチャー』に投稿され、掲載されてしまったのではないかと思われます。インパクト・ファクターの頂点でもある学術雑誌ですから、査読は厳しいでしょうし、載るだけでも名誉なことなのだろうと思います。にも関わらず、このような疑惑を生じるというのは、日本の科学界には衝撃を与える事件だろうと思います。事実関係や出来事の背景などについても、よく調査するべきでしょう。また、科学研究関係の予算獲得などの競争激化なども、何かの遠因となっているかもしれません。私にはこうした学界の出来事については、全く知るよしもありませんが、複雑な問題が横たわっているのかもしれません。


論文の信頼性に問題、遺伝子研究で生データなし…東大 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

一部抜粋します。

多比良教授らが英科学誌ネイチャーなどで発表した12本の論文について疑問を持った「日本RNA学会」が今年4月、同大学に調査を依頼したため、同研究科は同月、調査委員会(委員長=松本洋一郎教授)を発足させ、調査を続けてきた。

調査委員会は12論文のうち、検証が比較的簡単な4本の論文について実験記録などを調査。 その結果、論文のすべてにかかわった助手は、生データのほとんどをコンピューターに直接取り込み、一部のコンピューターはデータを保存せずに廃棄していたことが明らかになった。手書きの実験ノートも残しておらず、実験が実際行われたかどうかも確認できなかったという。

平尾公彦・同研究科長は「実験の生データがないのは極めて異例。追試の結果を受けて、厳しく対処したい」と述べた。多比良教授は「実験結果には自信があるが、それを裏付ける物的証拠を提出できず、深く反省している」と話している。


これと似た事件は阪大でもありました。

改ざんデータで論文、大阪大チームが米医学誌に発表 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

こちらも記事の一部を抜粋します。

大阪大大学院医学系研究科の研究チームが昨年10月に米医学誌「ネイチャーメディシン」に発表した基礎研究の論文が、不正なデータに基づく内容だったことが18日、明らかになった。

研究の実質的な担当者だった医学部の学生が、大学側の調査に対しデータの改ざんを認めたという。実験を記録したノートや実験用のマウスも見つからず、実験結果そのものがねつ造だった可能性も出ており、同研究科は遠山正彌・研究科長を委員長とする調査委員会を設け、事実関係の解明に乗り出した。担当教授はすでに同誌に論文取り下げを申し入れ、承諾された。


このように阪大の場合には、学生による研究ということで、管理・指導の体制に問題があったと思いますが、東大の場合には既に掲載済みの論文で、しかも学生の研究とは訳が違うでしょうから、問題は根深いようにも思います。

研究機関に携わる人々にとっては迷惑なことだろうと思いますが、よく調査して同種事件の防止に努める必要がありますね。


ところで、「象牙の塔」と言えば、過去に何度か記事にも挙げたSF作家、アイザック・アシモフ(続・言葉の創造と理解日本の進む道)にもそれにまつわる作品がありました。非常にマイナーな作品なので、知る人は少ないと思います。私のようなアシモフ好きとかでなければ、読まれることもないのではないか、と思います(笑)。そういえば映画でちょっと名前が出てましたね。『ロボット』というタイトルだったかな?生きている時には、映画化されなかったのに、死んでからでは残念な気もします。因みにアシモフは非常に執筆が早いと豪語していて、出版界では知られた話だったそうです。著作数は物凄く多くて、曖昧な記憶ですが300冊以上が出版されたはずです。薄利多売の書き手だったのでしょうか(笑)。


作品名は『象牙の塔の殺人』というミステリーです。ある大学で起こった死亡事件が、殺人事件なのか、どうなのか、という内容でして、有機化学の研究教室が舞台となっています。答えを書くと、問題あるかな?まあ、「モラル」の問題が事件に関わるということですね。


私が持っている文庫本は、88年初版のもので、作品自体が書かれたのは何と58年だそうです。つまり今から50年位前の作品ということで、ちょっとなじみがないかもしれませんね。日本では、アシモフそのものが名前を知られるようになってから翻訳・出版されたのだろうと思います。それでも30年後に日本で出版というのは、ある意味凄いかも。内容は、アシモフらしからぬ、ちょっと毛色が違った本かもしれませんね。でも、研究機関に身を置く人達ならば、どことなく理解出来る内容なのかもしれません。興味がある方は、古本屋でも探してみて下さい。



選挙で国民は「ボロ勝ち強者」を求めたのか

2005年09月14日 11時23分46秒 | 社会全般
内田先生が毎日新聞に寄せたという「特異な病像」という総括(勝者の非情・弱者の瀰漫)であるが、自民党議席大量獲得という結果だけで見れば一見そのように思われるかもしれない。だが、現実とはちょっと違うような気がする。何故なら、日本人がこぞって「ボロ負け組叩き」を行ったわけではないからである。むしろ、大都市圏に多い、現状を抜け出したい、明日を変えたい、と願う比較的若い層の投票行動に影響を受けたのではないのかな、と思う。守旧派を追い込むだけで喜びを感じる有権者達が多かったなら、亀井兄弟、ワタヌキさん、野田聖子さんが当選することはなかったであろう。自民大勝のきっかけはあったことは確かであるが、それは国民の病像という心理的要因などではなく、選挙システムによる結果に過ぎないのではないか。


まず、前回(2003年衆院選)と分かる範囲で比較してみよう(資料は昨日の読売新聞朝刊に掲載されたもの)。

投票率(小選挙区)は59.86%から67.24%に上昇した。有権者数は前回1億253万人、今回1億327万人で、実際に投票した数は前回が6137万人、今回が6944万人となる(ともに投票率より推計、前回より+807万人)。新聞発表された合計得票数と合わないのですが、多分無効票の数が100万票以上あるからではないかと思う(それでも無効票自体は全体の2%以下だろう)。この小選挙区での得票割合は民主党は前回の36.7%から今回の36.4%と0.3ポイントしか減少していない。ところが自民党は43.8%から47.8%と4ポイントの増加だ。公明はほぼ横ばい、共産、社民がシェアを減らしていて、両方で2.2ポイント減少となっていた(新党には0.8ポイントしか流れていない)。

実数で見ると、前回に比べて、民主党は228万票増加したのだが、自民党は564万票の上積みとなっていた。つまり小選挙区の勝敗を大きく変えたのは、この増加分で上回った336万票にあったということになる。各選挙区に平均すれば1万票強程度が、である。全国で見れば、807万票の増加であったから、この増加分の約7割(564万票)が自民党に流れていった、ということだ。民主党はこの28%程度しか獲れなかったのだ。大都市圏での増加分が多いならば、恐らく従来の組織票にカウントされてこなかった40代以下の層の投票行動によって勝敗が大きく分かれたのではないのかな、と思う所以なのである。

比例でも、自民党は3.22ポイントの増加に対して、民主党は6.37ポイント減少であった。民主党以外は、全て実数を増加させていたにもかかわらず(全体数が前回推計で5908万票に対し、今回6781万票と873万票増加しているのだから、普通は増加する)である。ミニ新党等に4.8%奪われたのが、民主党層であったと言えるかもしれない(前回は無かった)。これが300万票以上あったのだ。民主党は、前回2209万票から、今回2103万票と106万票減少(前回比、以下同-4.8%)だったのに、公明25万票増(+2.9%)、共産33万票増(+7.2%)、社民69万票増(+22.8%)となっていた。新たに加わった800万票以上の層は、大体どの政党にも増加させたのに、民主党にだけは減少させる行動となってしまった、ということだ。そして、増加票の恩恵を最も受けたのが自民党で、522万票増(+25.3%)となり、民主党との差がくっきりと出てしまった、ということになる。


単なる「勝ち馬に乗る」とか、「弱者叩き」という現象だけでは、これらは説明出来ない。関心を高めた効果は十分にあったのだが、各弱小政党が票の上乗せをしたのに対し、民主党だけが減少したのは、「民主党にNO」の意思表示と見るのが普通ではないか、と思う。以前の期待が大きかっただけに、「失望売り」が出てしまった、ということだろう。比例票のシェアでは、自民党38.18%、民主党31.02%と得票比率が7ポイント程度の差しかないのだから、日本全土での「強者に引きずられ、長いものに巻かれたい」という病理など見当たらないと言うべきで、逆に自民以外には6割以上の票が集まっていることを考えれば、現代日本人の「精神が病んでいる」傾向が投票行動に現れているなどという、メディアによく登場する精神科医の俄か解説者達の言説はいかにも胡散臭いと言わねばならない。政治的な強者待望論が、自民党獲得議席数と比例するように、圧倒的に支持されているとも思えないのである。国民の精神構造や指向の安易な解説は、信じがたいのである。


小選挙区でも、比例区でも、自民党が上乗せした500万票以上(有権者の僅か5%程度に過ぎない)の投票行動が、勝敗に影響した要因について、もう少し分析が必要なんだろうと思う。開票後に書いた記事(選挙を終えて~ネットと選挙(更に追記)民主党よ、君達にも未来が託された)では、恐らく若年層にその理由があるかもしれない、と書いたのであるが、東京、南北関東地区などの分析をすればもう少し詳細が見えてくるのかもしれない。選挙システムによる要因と、新規に投票行動をとった人々の行動要因と、両者で考えるのが妥当な気がするのである。



「良識の府」はどうなっているか

2005年09月13日 21時44分17秒 | 社会全般
「民意が・・・」云々と民営化法案に反対した参議員達が言っているようだが、これこそまさにポピュリズムを抑制する為に「良識の府」として存在するはずなのに、おかしいのではないか?たとえ多数が「Aに賛成」と言ったとしても、まあ待てよ、と言うのが「良識の府」なのではないのか?単なる多数決で衆愚に陥る時にこそ、「Aではなく、少数派であるがBを尊重するべき」という意見を出すのではないのか?


国民に向かってポピュリズムだのと説教を垂れる前に、本来的に機能するべき国会について厳しく評価するのが、正しい言説なのではないのか、と思う。

勿論、正しく法案を吟味した結果、賛成ならばそれでよい。だが、最も求められる機能とは、多数派の論理に待ったをかけるという機能なのではないのか。そういう良識ある人々が参議員であろう。多数決という基本原理は守られるべきであるが、同時にマイノリティの意見を尊重することこそ、参院の役割であろう。多数派の意見だけしか存在しなければ、例えば空港建設事業などのような不利益者が全国民に比べて少ない場合には、必ず公益が優先されてしまうだろう。そうした時に少数派の代弁者となるのは、「良識の府」である参議院であろう。


まあ、郵政民営化法案に限れば、賛成に回るというのも判らなくはない。元々反対した理由が、単なる法案否決なのであれば、賛成に回ることも理解可能だ。だが、「民意を尊重する」という理由であるならば、これこそ大衆迎合に陥る危険性がある、と警鐘を鳴らすべきなんじゃないのか?先に述べたように、正しく法案を吟味した結果が賛成でなければならないはずだ。多数派の民意を受け止めはするが、一方で少数意見をも配慮し、単なる大衆迎合に終わらない、専門的見地からの評価が「賛成」でなければならないだろう。それが求められる参議院の役割である。


何と言うのか、筋が一本通っているという、反骨精神みたいなのが欲しいところだな。それが発揮されない言論界ばかりが目に付いてしまいますね。新聞とかにも、そういう厳しい人は登場してこないんですね。まあ、私も人のことは言えないのですけれども。結構「ブレます」し。笑

(「ブレてはいけない」という台詞が面白かったのです。テレビ東京系の開票報道の番組を見ていたら、ロボ岡田さん役の人が言っていた)



郵政決戦に備ふ(計略編)

2005年09月13日 15時03分59秒 | 政治って?
「二の丸」(衆院採決)攻めの前に、官邸側が施した工作が実はあった。それは道路公団であった。当然、抵抗勢力の象徴的な存在であったのだが、ここへの集中攻撃によって政官への強い見せしめを行い、郵政族の策動を封じる意味と、国民の怒りを高めることで支持を固めるという意味合いもあったのだ。公取は昨年から動いていたが、本格的な告発を行う前の準備が検察と共に、地道に進められていたのだ。ここを動かしたのは政治的ということではないが、少なくとも暗黙の「ゴーサイン」は出ていた。小泉が首相に就任して以降、官邸からの要請で強化に取り組んできた公取の腕の見せ所なのであった。道路公団を攻めることは、政官業癒着構造の典型例なので、霞ヶ関を恐怖に陥れることでもあるのだ。結果的に、天下り問題、とりわけ「公務員問題」をクローズアップさせることに成功したのだった。「官」に敵方が潜んでいる、この認識は後に非常に重要なものとなるのであった。


「二の丸」陥落後、籠城組である民営化反対派は民主党との共同歩調をとり、また政治的野心旺盛な連中は「ポスト小泉」を睨んで本丸攻めを頓挫させようと画策していた。元々8月5日に予定していた参院採決は8日に延期された。反対派議員たちの説得工作、切り崩しが間に合わない、というのが執行部の読みで、青木・片山をはじめその他執行部も総動員しての交渉が続けられていた。


最も注目されていたのは、中曽根議員の動向であった。彼は偉大な父康弘を持つ2世議員であったが、その影響力は報道関係者達からも採決の行方を左右すると目されていた(比例名簿から父を外した小泉総理への復讐か、とも取りざたされていた)。ギリギリまで、意思表示はなかったのであるが、遂に5日には「反対にまわる」と表明し、一気に否決へと流れが傾いていった。他の参議員達も同調すると表明し、数的には反対表明者が16人に達していた。このままでは、否決は確実だろう、内閣は総辞職の道しかない―それが永田町界隈の常識となってしまった。
「本当に解散なんて出来るのか?」「出来る訳がない」「玉砕覚悟なんて無茶苦茶だ」
この時、小泉の深慮遠謀を見抜くことが出来る関係者達は、誰もいなかった。


また、「目指せ!打倒小泉」軍団は、高をくくっていたのだ。一度大勝負に勝てば、相手は立ち上がれないはずだ、二度と立ち向かえまい、という短絡思考しか彼らは持たなかった。それは「勝利を確信した時」に生ずるまさに陥穽そのものであった。衆院で反対票を投じた連中は、水面下で隠密行動をとりながら工作を行い、参院での反対票を積み上げていったのだった。


官邸周辺でも、小泉首相の「解散封じ」を演出する人々が活発に動いていた。青木、片山は勿論のこと、中川国対、武部幹事長、公明党神崎代表らが連日意向確認に訪れ、「解散を思いとどまらせることは出来ない」と報道陣にアピールし続けていた。そして、最後には福田、森という、小泉に非常に近い人物が小泉の下に足を運んだのだった。そして最後のパフォーマンスは、例の森前総理の芝居だった。「オレもさじを投げた―」

これは反対派への最後通牒でもあったのだ。
決戦を月曜に控え、静かに週末の夜が過ぎていった。


小泉は、参院での否決がほぼ確実だろうと思っていた。それは、造反議員たちが勝利への確信を強めていることが明らかであったからだ。自分が総裁に就任した時の事を、1人で思い出していた。

大衆が俺を担いでくれたのだ。そして今でも担いでくれると信じられるかどうかだ。俺の役目は、派閥政治を破壊することだ。郵政に巣くう族どもを自民党から叩き出すことだ。そして、利権を貪る族どもを一緒に葬り去ることだ。大衆が俺を担いでくれる限り、きっと出来るはずだ。俺は勝てるのか?いや、必ず勝てる。あの時に解散に踏み切れなかった橋本さん(当時の総理)は、多分信じられなかったんだ、国民の力を。戦わずして負けるくらいなら、生き延びる意味などない。死んだ方がましだ。俺は、あの時決めたのだ、伝家の宝刀でバッサリ切るのだ、と。首相である俺の手には、伝家の宝刀がある。行く手を遮る者達がいたら、必ずこの宝刀で一刀両断すると誓ったのだ・・・。今がその時だ。来るなら来い。死をも恐れぬ覚悟がある。解散で、彼奴等は狼狽し、泣きを見ることになるだろう・・・。


7日深夜、執行部に集められた情報では、否決が濃厚の状況だった。青木・片山は、「解散も止む無し、だな」と諦め、衆院には口出ししない、と約束していた。また、党三役では、選挙に向けて執行部の一致協力を確認していた。造反者達には、処罰を与えることになるだろう、と。そしてそれは、参院への強力な締め付けになるはずだ、と。一部には解散慎重論もあったが、「行ける所まで行くしかないな」という雰囲気に固まっていた。「小泉総裁をお守りするのが、我々の役目だ」「幹部からは、解散支持一本で行くぞ」


翌、8日。報道陣は、固唾を呑んで情勢を見守っていた。政治担当の人々は、「否決間違いなしだそうだ」という情報が流れていて、次の総裁候補が誰になるのか、ということに関心が持ちきりとなっていた。「やっぱり旧橋本派から出るのか?」「亀井・平沼連合が仕切るんじゃないか・・・?」「最後はその2人で決戦投票?・・・」「若手は安倍を担ぐだろう・・・」「麻生さんも前に出てるしな・・・」

参院本会議場では淡々と議事が進行し、いよいよ採決への手続きがとられていった。閣僚達は、採決が始まる前にやや興奮した面持ちで、採決開始を待った。遂に最後の決戦を迎えたのだ。今までの激戦を制してきたのは、攻め方である政府側であった。だが、今回の決戦は、予想以上に抵抗が厳しく、揃って「討ち死」するかもしれぬ。そんな重苦しい空気が、閣僚達の中にもあったのだった。

午後1時半。投票順に議員の名前が呼ばれ始めた。公明党、自民党、・・・何人もの議員達が名前を呼ばれ、票を投じていく。時折、「青票」を投じる造反議員達がいると、場内からは「うおー」という歓声が上がった。小泉首相はそうした光景を、口元に心持ち皮肉な表情を浮かべながら見守っていた。軍師竹中は、身じろぎもせずに、困惑のような固い表情のまま、反対派議員達が浮かれて盛んに笑ったり、手を叩いて喜んでいる様を、軽蔑の眼差しで眺めていた。谷垣や麻生は、いつもの渋面のまま、口をきつく結んで見守っていた。

票を入れるケースには、いくらか反対票が溜まったようだったが、どれ位入っているかは遠目には判らなかった。続いて、民主党議員達は、次々と青票を投じていった。票を受け取る国会職員は、一定のリズミカルな動作で票を積んでいった。先程の自民党の時のように、青と白が入り混じった状態ではなかったので、同じ動作を続けるだけでよかった。票を入れる場所を分ける必要がなかったからだ。最後の議員の名前が読み上げられた後、投票は少しの間だけ続き、最後の票が手渡されたのを確認すると、扇参院議長は「以上で、投票を締め切ります。これより、票数を確認いたします」と宣言した。


長い長い時間であった。2人の国会職員は、票を入れたケースの中で、20票の山と5票の山を幾つか作って山の数を数えていたが、2人の山の作り方に違いがあって、片方は低い山が幾つも出来ていた。一体どちらが多かったのだ―?よく見えない・・・その為、議場は誰もが一言も発することなく、国会職員の手際の悪い作業を1分間程、瞬きもせずに見守った。小泉や竹中も同様に、体を半身にして左側を向き、動作の遅い職員の手さばきを見つめていた。国会職員達が、互いに頷き、確認終了を示した。扇議長に結果が手渡された。

「ただいまの採決の結果を発表致します。ハクショク票108票・・・・・・・・・・・・セイショク票125票、よって本法案は否決されました」

(この少しの間に、これが否決ライン到達なのか、議員達には咄嗟に判らなかった。それ故、彼らは息もせずに次の言葉を待った。微妙に0.7秒くらいの間があったのだ。さすが元宝塚のタメを作った言い方だった)

ぐうオー、という大きな歓声と共に、一部に万歳の声が聞えた。廃案が決まった瞬間だった。
うなだれる議員や喜びを爆発させている議員達を冷ややかに観察する議員達もいた。

小泉首相は、無表情のまま、意を決したかのようにすっくと席を立ち、足早に議場を後にした。軍師竹中は、しばらく席に座ったまま、一度天を仰いで心の中で何か呟いたようだった。「バカなことを・・・この苦労は誰にも分るまい・・・一体何の為に時間をかけ、苦労を積み重ねてきたのか・・・否決されてしまうなんて・・・」
徒労に終わった時の脱力感に似ていた。竹中は、上気した体温でいつもより温まっていたイスを、直ぐにはタケナカった。いや立てなかった。右手をとなりのイスの背もたれに置き、無意識に舌なめずりをしながら、どこか一点を見つめていた。


執行部の幹部達や公明党幹部達が集められ、”準備の通り”解散が確認された。「プランB」の発動であった。それは「粛清プラン」でもあった。最後の警告を無視して「プランA」を拒否したのだから、当然の帰結なのであった。小泉首相は、「では解散します。閣議にはかりますので、みなさん宜しくお願いします」と手短に告げ、閣議へと部屋を出た。残された幹部達は、暫し会話を続けた。
「全くバカなことをしてくれたなー」
「彼らには、分らなかった、ということでしょう」
「選挙で頑張るしかありませんから、まあ、お互い頑張りましょう」
「忙しくなりますよ。お盆はないですからね・・・」
部屋を出る時には、何故かみんな笑顔だった。


3時からの閣議では、解散が小泉から告げられた。異を唱える閣僚がいないか細田官房長官が確認した。麻生、村上、島村大臣たちが解散は慎重であるべき、という意見を述べた。小泉は「全会一致でないと・・・。では、お1人ずつお話しましょう」と述べ、別室に呼んで話すことになった。「では、麻生大臣、どうぞ」細田が、麻生を部屋に招き入れた。麻生は小泉といくらか話をしたが、固い決意の小泉が決して翻意しないことを熟知していたので、「判りました。首相の責任で解散する、と仰るならば仕方がないでしょう。但し、自民党に傷が付くことは、私としても忍び難いのです。自民敗北の時は、その責任をお取りになるのでしょうね?」と確認した。すると小泉は「負ければ責任を取る。当然です」と答えた。村上大臣も似たような話をしたが、小泉の決心を変えさせることなど出来ないし、諦めざるを得なかった。そして島村大臣が呼ばれた。

「私は解散には賛成出来ない。それが私の信念です。政治哲学は変えられないのです。首相には首相の哲学があるのと同じように、です。」島村は心の奥底にある、自分の考えをありのまま告げた。小泉は笑顔で答えた。「政治家には哲学が必要です。私はどうしても解散をしなければならないのです。それを判って下さい。そして、この意味も」
「私は自民党の議員として、首相の解散を止める義務があると思っています。この解散はするべきではない、それが信念です。認められないのならば、辞表を提出します」
「わかりました」
細田が後を続けた。「では罷免という形になりますが、宜しいですか?」
「ええ、どうぞ」

島村大臣の罷免となって、再び閣僚を招集し、解散決定の署名をそれぞれ行った。


そして、衆院は解散された。

参院採決は、本格的な攻勢である「夏の陣」の序章となった。


法案否決によって、一度は撤退を余儀なくされた形の政府であったが、これも実は小泉が待ち望んでいた「伝家の宝刀」を用いる絶好の機会に過ぎなかったのだ。本丸を目の前にして、敗退したのは、強力な城の外に―大衆の前に―敵を誘き出すチャンスとなったのである。小泉は思い巡らしていた。

敵方は、「勝った、勝った」と大喜びで、我を忘れて浮かれている。民主党も援軍に駆けつけて、反対派の連中と共に行動したことが、後々大きなしっぺ返しを食らうはずだ。何故なら、この本丸を攻めていたのは「小泉自民だけ」だった。民衆がこちらにつけば、敵方ははっきりしている。
自民が民衆側に立つということは、他は全部「民衆の敵」だ。
それで戦って、負けることはない。
民衆は必ずこちらの味方となるはずだ。
今、この時こそ、まさに好機到来。
これで、ただの降伏、城の明け渡しでは済まされなくなった。
抵抗勢力は墓穴を掘ったのだ・・・城を明け渡せば、政治生命まで取られずに済んだものを・・・


8日夜、小泉首相の歴史に残るであろう、演説が行われた。

悲壮なまでの覚悟を、本丸攻めへの協力を、国民に示したのだった。
心を揺さぶる演説であった。


郵政決戦に備ふ(雌伏編)
郵政決戦に備ふ(決起編)
郵政決戦に備ふ(激闘編)




民主党よ、君達にも未来が託された

2005年09月12日 13時37分59秒 | 社会全般
今回選挙では、あくまで推測に過ぎないが、若年層の動員票が多ければ、ネット上の「世論」が勝敗に影響したのかもしれない。私は郵政民営化推進派であったから、今回選挙では何としても小泉さんに勝ってもらわねばならなかった。その為に記事に書いてきた。必死に訴えてきた。

郵政民営化反対派は、民主党支持につくこともできず、ネット上の大勢は早い段階で決したと言えるだろう。参院採決前の、民営化反対派の勢いは、「解散」によって民主党、造反組などに分解し、単なる烏合の衆に戻ってしまったのだ。参院での否決行動までは、一致結束していたのだが(笑)。


民主党には、国会審議入りまでに何度も警告したでしょ?大体、民主党支持者達からも、国会での対応に大きな不満があったのだ。今年に入って、民主党が国民に示してきたことは、審議拒否や傍観者という立場だけだった。国民はそういうのを肌で感じたのだろうと思うぞ。だって、覚悟が違うんだから。小泉さんとの決意の重さが違った、ということだろう。国民がそれをどう受け止めたのか、だな。


ネット上での雰囲気は、自民党支持に傾いていて、実際のネット上の調査でも自民党支持層が多かった(日経プレスリリース、サンプル数は少ないと思うが)。これはマスメディアの世論調査などよりも、ネットユーザー達には、自民支持傾向が見られたということだ。女性が少ない、とか、通常よりは偏った層の調査となるだろうが、少なくともそういう層には何らかの影響を与えたとしか考えられない。


自民党は若年層対策を明確に打ち出して、成功したと思う。一つは公募候補を緊急に募ったこと。これで1千名近くの候補者達の中から比較的若い候補者達を選抜出来たのだ。もう一つは、党本部にブロガーを集めたことだった。これは民主党の作ったイメージ広告映像よりも、はるかに良い効果をもたらしたと思う。若手経営者達にも影響を与えたし、そういう人達から広がった現実世界での影響もあったかもしれない(例えば、今まで投票に行ってない人が投票に行く、とか)。また、その他のブロガーにも、「自民党」へのイメージが伝わったかもしれない。


今だからもう明かしてもいいと思うが、私が応募した時に面接してくれた「S参議員」とは世耕幹事長補佐であり、候補から漏れて党本部から去る直前に、世耕議員との話の中で、私は世耕議員の「ブログをいつも拝見しております」と告げた(以前からyodaway2さんの記事中に紹介されていたのを知っていたからです)のだ。「そーですか、有難うございます」と何気なく応対してくれたのですが、その後に例の公募体験記事(自民党公募体験談(爆)~その3)を書き、自分のブログのアクセス数が爆発的に増えた。

党本部の発表の席上や討論会などでよくテレビに出ているのを見て、世耕議員は「結構偉い人だったんだー」と知った(スミマセン、事情とかよく知らなかったもので・・・)。そして8月25日には党本部にブロガーが召集され、武部幹事長や世耕議員などが率直に「是非自民党について、媒体に書いて欲しい」と訴えかけた。これが、参加した人達のブロガー魂に大きな希望や炎をともしたことは間違いないであろうと思う。こうした、実直とも言えるネット対策をしたことが、功を奏したと思う。最終的な気持ちを動かす部分というのは、やっぱり現実世界の中で面と向き合って、同じ場所でお互いが空気を感じたり、話をしたり、直に触れ合ったりすることが大きな力になるんだろうと思う。

そういう感動や決意や思いを、それぞれのブロガー達はきっと「生々しく」伝えたに違いないと思う。そういう気持ちを伝える言葉には、多くの人々に訴えかける何かの力があるんじゃないか、とも思う。このような戦略を意図してすばやく実行した(公示前に実行しよう、という必死の戦術だったのだろうと思う)党本部の行動力が、成功の鍵だったのかもしれない。若手議員の意見を汲んだ幹事長というのも、これは昔とは違うな、って思うしね。古臭い自民党だったなら「型破り」はご法度であり、ある意味今回のなりふり構わぬ必死さや戦術が勝ちを呼び込んだとも言えるかもしれない。


民主党はそういう必死さが無かったかもね。総力戦でも負けていたというところだろう。自民党には、エースストライカーである小泉さんがいるが、単なるワンマンチームでは勝ち切れない。むしろ、キーパーはキーパーの役回りを、DFはしっかり守備を、ストライカーを生かすパス出しのMFはアシストを、そういう役割分担が出来ていたのだろう。ところが、民主党は「オレが点を取る」「イヤ、オレにやらせろ」「こっちにボールよこせ」「オレじゃなきゃ、ダメだ」という具合に、誰が何をやっているんだか、という具合で、ストライカーに点を取らせるんじゃなくて、「オレが、オレが」(何だか懐かしい響きだな、切込隊長氏の記事を思い出すな)という連中ばかりで、一体感が無かったのだ。前に言ったじゃないか。政権交代なんて「甲子園初出場、初優勝」くらいの驚異的チームワークがなければ出来っこない、って(実態を考えない幹事長達)。


それでも国民からは、最大野党として100人以上の当選者を出す得票を受けたのだから、今までのことは一切忘れて、一から出直すしかない、って。圧倒的に勝利したとはいえ、自民党が全てにおいて磐石でもないだろうし、今後に問題とか解決するべき課題も多くあるだろう。そういう時こそ、国民に代わって意見をきちんとぶつけることが出来る政党は、民主党しかないのだから。郵政法案の時のような審議拒否などではなく、とことん論戦を挑む政党にならなければ、本当に国民から見限られるだろう。


追加:

ところで、悲壮な気持ちが一杯だった、解散直後の議席予想ですけれども、記事に書いたのは、全くのハズシでしたね。またもゴメンね。だって、その後の支持率アップとか、刺客とか、ホリエモン登場とか、予測出来ないことばかりだったじゃないですか。なので、仕方がないな(爆、言い訳だな。いつもの)。

衆院戦を占う~気が早いが大胆予想してみる

今後変なジンクスが出来そうですね。ハズレっぱなしで。



選挙を終えて~ネットと選挙(更に追記)

2005年09月12日 11時11分16秒 | 社会全般
今回の選挙の要因については今後分析されると思うが、思うところを少し書いてみたい。


投票率では7%くらい上昇が見込まれるようです。「選挙、選挙」と騒いだとて、新たな流入をもたらすのは、この程度ということでしょうか。大体有権者数が1億500万人強ということで、新規の増加票数自体は105万×7=735万票くらいでしょうか。ざっと750~800万票弱くらいの人に「投票に行こう」という新たな決意をもたらしたと思われます。この新規流入組の構成はよく判りませんが、もしも20代~40代半ば位の人達が多かったなら(今回のホリエモン出馬、刺客騒動、・・・等の理由で)、世の中全体の雰囲気、周囲の人々やネットの意見などの影響を受けた可能性があります。


特に地方などでは、旧来からの組織票と呼ばれる地盤があるので、その票が何処かに行くのは当然として、今まで投票してこなかった人々が流入したことで大きく変わった地域があるのだろうと思います。年齢が上がると投票する人々の割合が高くなる傾向でしょうから、そういう人達は元々組織票等にカウントされていただろうと思いますが、主に新規流入組に動員されたのは、低い年齢層の人々だったのではないかと思うのです。


特に大都市を有する地域では、この流入組が大きな影響を及ぼした可能性が高いような気がします。地方では今までと同じ人(前職議員)を応援する人々の割合が高く、逆に大都市圏を含む地域で「若年票」が猛威を振るったのだろう、と。顕著なのが東京、北関東、南関東地域で、小選挙区でほぼ完勝に近い圧勝、比例も候補が不足するという異常事態までが見られました。つまり、新規流入組とは、都市部若年票が多く、その指向は、「自民応援」側に多くが回ったのだろう、と。これが印象ですね。750万票は300小選挙区で平均すれば2万5千票の上積みとなりますし、旧自民党の造反組にも割れている分を補って、更に増加したんだろうと思います。民主党の得票が落ちた部分もあると思いますが、大都市圏の「未来を変えたい」希望者達は、自民党に託したのかもしれませんね。もしも、年代別得票数で、20~40代の新規動員数(前回選挙よりも増加した投票数)が300万票とかを超えているような結果なら、ネットの影響力を行使するチャンスが生まれるとか、新たな都市型選挙の形を作る可能性があるかもしれません。


地方で典型的だったのは、北海道でしょうか。民主が小選挙区で8、比例で3を獲り、比例が前回より1減少しただけです(新党のムネオに獲られた)。自民は比例は前回同様3で、小選挙区で4つしか獲れていません。地域的な特殊要因があるのかもしれませんが、新規動員される若年層が元々少なければ、その影響力は小さいのだろう、ということです。全国平均と比べても景況感の悪い現状を変える為に、公共事業頼みであっても良さそうな北海道が与党側に回っていない、ということも面白いですね。


つまり、東京・横浜・大阪・名古屋・福岡などの大都市圏で、新規動員票が大きく影響したんじゃないかな、と思います。そして、動員された人々は、7、8割とかが自民党支持に回ったんじゃないのかな、と。動員された要因が何であったのかは、判りません。社会への不満や、怒りかもしれませんし、メディアの影響かもしれません。雑誌などの「小泉たたき」や自民党バッシングは、有権者には何ら影響を与えず(笑)、むしろ逆効果をもたらしていた可能性さえあるかもしれませんね。


積み重なった不満は、改革への期待を生み、新たな政治への希望を込めて投じられたということなのでしょう。国民の期待に応えて、きちんと約束を果たしてもらいたいですね。


追記:

大事な事を忘れてた。女性票はどうだったんでしょうね。男女でも違いがあるかもしれないですし。いつもは都市部男性が民主党に入れてる可能性が高いだろうし。そこら辺がどうなんだろうな、と。


ネット上では、一つのブログ記事を新規に10人見たとして(普通は重複もあるかもしれないけれど)、1万人が書いていたら10万人に伝達される。10万人それぞれが現実世界で、1人の関係者(友人、家族、彼氏、彼女・・・)に伝えると20万人になる。それぞれが、噂の伝達みたいに1人か2人位に伝達すれば、もっと増えるだろうか?若年層でニュースや新聞見ない層はかなりいると思うし、情報感度が低い層は存在するんじゃないか、と思うけれども、ネットとかメールだけはアクセスする、という層も結構大都市に多そうなんだけれど。そういう人々数十万人分かに影響があってもいいと思うけれど・・・どうなんだろ?


あと、公務員組。本当に民主党を応援していたのか?実は、自民党に乗り換えた人達が大都市部に多かったんじゃないか?地方公務員や警察関係も、実は自民党に入れてたんじゃないか?だって、マジに2割カットとか実行されたり、郵政大リストラされるかしれない、と思えば、公務員達はみんな避けるだろうよ。その奥さんやひょっとすれば大学生の息子とかも民主党を避けた可能性もちょっとあるんじゃないか?東京圧勝の要因の一つは、大企業勤務(労組にあまり興味ない人々?)や官僚達が沢山いるし、いつもは民主党に入れてたのに、かなり自民党に流れたんじゃないか?例えば、財務省官僚とかも。


ネットの影響は少ないか、やっぱ。


自民圧勝

2005年09月11日 21時05分26秒 | 社会全般
事前予想では産経新聞の発表がやったな、というところでしょうか。あまりの勝ち過ぎに、怖さがあります。ここまで圧勝というのは、歴史的勝利と言えるでしょうが、民主党の戦略の悪さが目立ちすぎでした。民主1人負けでは・・・


300超えで、与党が320以上を取るだろう。自民と無所属で320を超えるとなれば、公明が反対しても憲法改正論議まで進むことが可能になる・・・

勝つことは大切だが、憲法論議は慎重にするべきだ。あとは、参院での議論で、野党がどれ位役割を果たすか、だな。国民投票についても、再び国民に信を問われることになる。


とりあえず郵政民営化は、ほぼ確実となった・・・
これが、大衆のパワーだと思い知らされた・・・想像以上に大きかった。


やはり政治を動かせるのは、大衆なのだ・・・


私のしたことは一体何だったのか、もっと後に分かるかもしれない。

民主党は年金改革の合同会議で、地道に頑張れ。
再び実績作りをしていくしかないぞ。

ホリエモンが当選厳しそうだろうな。ここだけは、亀さんが勝って良かったと思う。個人的には反対派だから、と思うが、広島県民の良識を信じていたよ。

野田聖子さんはどうでしょうね。接戦で制するかもしれないけれど。


「女王の教室」第10回

2005年09月11日 08時07分56秒 | 俺のそれ
いよいよ最後のハードルが示されました。
自分で考えて行動できるか、自分で律することができるか。

そして何の為に勉強するのか―

子供たちの根源的な問いに、真剣に向き合って答えない大人たちへの、強烈なメッセージ。

明かされたマヤ先生の過去。
そこで示された、痛烈な問いかけ。
「どうして人間を殺してはいけないのか?」

何の為に勉強し、いい大学に入り、いい会社に入って、その後どうするのか?
その後にどんな人生が待っているのか?
それで、本当に幸せになれるのか?


幸せってなんだろう?
遂に子供たちは、この問いに到達しました。

アクツマヤ先生が、最初に投げかけた課題―
「この国では、幸せになれる人はほんの一握りの人しかいない。たった6%よ」

カズミちゃんは、気付きました―
「クラス全員がきっと幸せになれるはずです」
「幸せは自分の中にある」


子供たちは、最大のハードルを乗り越えたのです。
最も難しく、親や教師が今まで教えてこなかった、
最も根源的なこと―幸せって何なのか。
生きていく時に、必要なこと。


来週、いよいよ最終回だそうです。
残念です。心の底から。

「いい加減に、目覚めなさい―」

「イメージできる?」


ウチの子はノベライズ本が欲しい、と言っていました。
「番組の抽選に応募したら?」と言ったら、
「買った方が確実だから」と安易な道を選んでいました。
買うのは自分じゃないから、そんなことを言うんだ(笑)
まあいいか。


脚本を書いた人は誰なんだろう?
凄くいい作品だと思います。我が家では大評判。


宮崎周辺の支援を・・・

2005年09月10日 22時47分26秒 | 俺のそれ
私はちょっと事態が判りませんけれども、台風被害の混乱が続いているようです。情報も正確ではないのかもしれません。選挙の影響で、被害地域の方に目が向いていないようです。


何らかの支援体制が必要なんだろうと思います。

報道関係の方々や、時間的に近い地域の支援体制のとれる行政の方々は、日向地域との連絡等をとってみて下さい。

県レベル、市町村レベルで、どういう支援が必要なのか分かりませんが、どこの地域が厳しいのか、情報を集めて頂きたいと思います。


支援依頼は、以下のブログから来ました。

助けて欲しいです